3日目(2009年8月10日)

九寨溝観光へ出発
 6:00起床・・・空を見るとやっぱり曇っています。・・・昨夕よりも雲はより低い位置・・・今日もやっぱり天気が悪いのかな?とちょっと残念に思いながらも,所々雲が薄くなっているのに期待しつつ,朝食を済ませ,外に出てみると,東の空はドンヨリとした雲にに覆われているけど,西の空には青空が覗いています!やった〜!!大喜びで8:45ホテル出発です。
 このツアーでの九寨溝観光は丸々2日かけてじっくりと廻ります・・・まぁ,これがこのツアーに決めた決定的要因だったりします。「九寨溝」の名は,チベット人の村(山寨)が9つということから名付けられたそうです。九寨溝はこの地図みたいにY字型の渓谷で,大きく「日則溝」,「則査窪溝」,「樹正溝」からなり,全長40km,総面積6万haという広大な地域です。環境保全の為,一般の車は乗り入れが禁止され専用のエコバスで廻ることになります。このツアーでは九寨溝内専用のエコバスを貸しきりで廻ります。九寨溝に入ってから乗り換えるのかと思っていたらホテルまで,そのエコバスがやってきていました。エコバスにはチベットのガイドさん?が同乗です・・・ルールでガイドさんが同乗しないといけないそうなのですが・・・原則,説明とかはツアーのガイドさんがしてくれましたので,この方,本当に「いるだけ」でした。声も聞かなかったなぁ(笑)
 9:00,九寨溝入り口に到着です。入場するには「パスポートの提示が必要」との事でしたので面倒だなぁ・・・と思いつつ,準備していたのですが,「この日は」提示する必要がありませんでした・・・担当者によって対応がコロコロ変わる・・・中国らしいなぁ(笑)という印象でした。
 九寨溝に入ってバスの窓から見える景色は・・・もう〜〜素晴らしい!!!!!の一言。澄み切った青い水,青い水,青い水が次々と現れます・・・でも,バスは見向きもせずドンドン進んでいきます。「何で写真ストップしないの?」って感じですが,九寨溝ではこの景色が普通,特にストップするまでもない場所なんですね〜・・・この後のポイントを見ていくうちによ〜く分かりました(笑)

雲の切れ間から青空が!!

入り口ゲート
諾日朗(ローリラン)瀑布
 約30分,走った所で最初の観光ポイント・・・・諾日朗(ローリラン)瀑布到着です。滝幅320m,落差30m九寨溝最大の滝です。「諾日朗」とはチベット語で男神を指し,「壮大・雄大」の意味だそうです。鹿児島の「曽木の滝」が滝幅210m(日本最大の滝幅),落差12mと言えば,諾日朗瀑布の壮大さが分かっていただけるでしょうか?水量も豊富でとっても美しい滝です。
 滝から道路の向こう側に展望台がありますが,ここからでも全体を一枚の写真に収めることはできません・・・でも,この滝の魅力は正面から眺めてよりハッキリと感じることができると思います!
 この滝の所で道は「日則溝」方向と,「則査窪溝」方向に分かれます。この日は「日則溝」方向の観光です。

展望台から
鏡海・箭竹海(せんちくかい)
 諾日朗瀑布から右側へと道を進み「日則溝」へと進みます。すぐに「鏡海」に到着です(10:05)。湖面が鏡のように山々を映し込む美しい湖です・・・が,この時は残念ながら風があり,鏡のような湖面を見ることはできませんでした。それでも美しい景色は十分に堪能できました!
 さらに上流方向へとバスを走らせると箭竹海(せんちくかい)に到着です(10:30)。「箭竹」とはパンダが好む竹だそうです。下流側には熊猫海があるし,昔はパンダが出没したんでしょうね・・・という感じでした。「鏡海」では風があって残念でしたが,こちらで真の「鏡海」を見た思いでした!湖面に映り込む山々が本当に綺麗でした!

諾日朗瀑布から続く遊歩道

鏡海

鏡海
←鏡海

箭竹海

箭竹海
 箭竹海→
原始森林ハイキング
 更に上流方向へバスを進めます。周囲の景色は次第に険しくなっていき,大きな落差の滝も落ちています(水量は少なめだけど・・・)。そして,日則溝ルートの最奥「原始森林」に到着です。ここは標高3060mです。原始森林をハイキングです。深呼吸してゆっくりと歩くように心がけながら歩いていきます。ハイキングコースの入り口ではチベットの民族衣装を着ての記念撮影をしています・・・まぁ,これは九寨溝・黄龍のあちらこちらでやっていましたが,この時は結構珍しかったです(笑)
 ハイキングは雄大な山々,多種多様な植物,苔むした木々などなかなか気持ちよく歩いていくことができました。意外に楽しかったです。

対岸に落ちる落差のある滝(無名滝?)

雄大な山々

チベットの民族衣装で写真撮影しています

花も綺麗です

「原始森林」の標識
 ハイキングコースはこんな感じ→

木々も綺麗です。

そして再び雄大な山
熊猫海〜五花海ハイキング(1)
 次は下流・熊猫海へと向かいます・・・初日,北京首都国際空港で,飛行機への搭乗を待っている時間,添乗員さんと話をしていて,駄目でモトモト!と「九寨溝では熊猫海瀑布に寄ってもらえませんか?」とお願いしたら,「ガイドさんに相談してみますね」の返事・・・そして,この日の行程は熊猫海〜五花海へのハイキングでした!熊猫海瀑布を通過するのです!!!有り難うございました!!!最高に嬉しかったです。有り難うございました〜!!熊猫海も鏡みたいでした・・・で,水が綺麗でした・・・以上(笑)。そして,下流側を見ると滝となって落ちています。「熊猫海瀑布」です!急な階段で下りていきます。そして,初めて見る(写真でも見たことがありませんでした)「熊猫海瀑布」は意外に立派な滝です。滝前では水飛沫が激しかったです。下流も更に急流が続いています。

熊猫海

滝へと降りていきます

熊猫海瀑布

熊猫海瀑布・下流より

熊猫海瀑布・下流

熊猫海瀑布・下流

熊猫海瀑布から五花海への遊歩道
熊猫海〜五花海ハイキング(2)

 熊猫海瀑布から遊歩道を歩いていくと,約20〜25分程度で物凄く綺麗な湖が現れます!!五花海です!!ここは・・・もう本当に言葉になりません・・・あまりにも綺麗すぎて・・・
 余計な説明は野暮というものでしょう・・・私の拙い写真でこの美しさが少しでも伝わればいいのですが・・・(実際はこの数倍は綺麗です)
昼食
 13:30,諾日朗レストランで昼食です。九寨溝内でレストランはここだけだそうです。一番込む時間帯から少しだけずらしたこともあって,極端に込んでいるわけではなかったのですが,それでもそこそこに込んでいました。バイキング形式でした。味はまぁ,中華だねって感じ(笑)まぁ,美味しかったと思います。
 ここは,食事よりもお土産屋さんの方が面白かったです。翌日もここに来るのでこの日はとりあえず見て回るだけにしておきました。九寨溝のお土産ならここが品揃えも豊富だし良いかも・・・と思いました。
珍珠灘(ちんじゅたん)
 14:35,珍珠灘に到着。ここは五花海の下流に続く緩やかな渓流です。対岸へと遊歩道が続いていて,水の流れの中に木々が立ってとっても心安らぐ,綺麗な世界です。「珍珠」とは「真珠」の事だそうで流れ落ちる水の飛沫が「真珠」のように見えることから名付けられたそうです。

珍珠灘

珍珠灘
珍珠灘→
珍珠灘瀑布
 珍珠灘のすぐ下に続く瀑布です。滝幅310m,落差40m。規模は諾日朗瀑布の方が上だそうですが,滝としての「風格」はこちらの方が上ではないかという印象でした。素晴らしい滝です。様々な方向から眺められるように遊歩道が整備されています。
 昼食をとった頃から曇ってきていましたが,この滝の遊歩道を歩いている頃からポツリポツリと雨が降り始めていました。晴天の下のこの滝も見てみたかったです。また,違った素晴らしい景色が見られたのではないかと思います。
犀牛海(さいぎゅうかい)
 15:35,犀牛海に到着です・・・が,この時間帯は結構な雨でした,で,犀牛海自体も「ふ〜ん・・・」って印象で終わり(笑)晴れた中で見ればまた違うんだろうけど,この天気の中ではなぁ・・・午前中に同様の湖を晴天の中で見たしなぁ・・・って感じでした。
 むしろ,下流にあるたくさんのマニ車が印象的でした。あと,写真場所としての「犀牛海」の看板前を大勢の中国人と取り合いしたのが印象的だったかな(笑)

犀牛海 

マニ車

犀牛海の下流
樹正寨(じゅせいさい)民族村
 15:50,樹正寨民族村に到着です。実際のチベット民族の村です,が,すっかり観光地・・・何だかテーマパークに来たみたいです(笑)メインの道路に面した所は土産物屋さんが並んでいます。でも,一歩,中の方へ足を進めると,落ち着いた雰囲気の空間が広がっています。至る所に立つタルチョー(旗)がチベットらしさを感じさせます。ガイドの李さんが,九寨溝が観光地化されることでチベット人の生活はすっかり変わってしまったことを何回も話してくれました。寂しい感じがしますが,そのことで私たちはこの素晴らしい景色を比較的簡単に見ることができます・・・ちょっと複雑な気持ちです。
ホテル到着〜就寝
 16:50,ホテル到着。18:30〜19:50,夕食。
 最後には雨に降られましたが,素晴らしい景色は十分に堪能できました。明日も晴れると良いなぁ・・・と思いつつ,簡単に荷物の整理等をして22:00頃就寝。

余談〜黄果樹瀑布
 写真の左側のミネラルウォーター,九寨溝へ向かう飛行機の中で配られたものですが,「黄果樹瀑布」がデザインされています。「黄果樹瀑布」は貴州省にある巨大な滝です。次はこの滝に行きたいなぁ・・・などと考えていました。

雨の中,みんなホテルに駆け込みました

夕食

ミネラルウォーター
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