5日目(2009年8月12日)

ホテル出発・・・甘海子湿原に立ち寄り
 4:00頃からウトウトと目が覚め,6:20頃,「もう,これ以上寝ていられない!」と布団から飛び起きます。外に出てみると,空は昨日同様の青空が覗いています。「今日も良い天気になるぞ!」って感じでした。
 朝食を済ませ,8:30,ホテル出発です。この日は黄龍への移動日です。とは言っても,途中,望月山・松藩・牟尼溝に立ち寄る事になっており結構楽しみにしていた日でもあります。
 途中,8:50,甘海子(かんかいし)湿原の所を通りかかると晴天の下,2日目と全く異なる景色に,急遽,写真ストップとして立ち寄ってもらえました。2日目(8月9日)も味のある景色でしたが,この日の景色も素晴らしかったです!

今日も青空が見えてます!

晴天の甘海子湿原・・・2日目と同じ場所に見えない

2日目(8月9日)の甘海子湿原
望月山(ぼうげつさん)(1)
 9:35,望月山山麓に到着です。本来,このツアーでは神仙池風景区へ立ち寄る予定だったのが,この風景区が昨年の四川大地震の影響で閉鎖,代替地として2日目に立ち寄る予定だった所です。が,2日目は雨,この日に延期されていました・・・着いてみると,2日目,雨の中,来ないで良かった〜と思えるような素敵な風景が広がっています。
 望月山山麓では所々に落ちているヤク牛の糞を避けつつ・・・高山植物を探します。エーデルワイスをはじめとしてリンドウ・シオガマ・トラノオ・ツリガネニンジンなどなど可憐な小さな花が至る所に咲いています・・・夢中で写真を撮っていました。これまで,花の写真は撮ったことがなかったけど,意外に楽しい時間でした。

これが望月山

小川を越え,糞を避けつつ山腹を目指します
望月山(ぼうげつさん)(2)
 散策した望月山山麓のすぐそばには「岷江源流の碑」があります。この上流が岷江の源流だそうです・・・でも,この碑が無ければただの小川って感じです。
 源流の碑のすぐそばでヤク牛の放牧をしていました。時間があったので近くで写真を撮ろうと近づいていき,写真を撮り帰ろうとすると・・・遠くから女の子が慌てて走ってきます。金網の向こうで写真を撮ってくれと言っているみたい(多分)なので,写真を撮ったら満足そうに帰っていきました。
 

岷江源流の碑

水が物凄く綺麗でした

ヤク牛の世話をしていた女の子
松藩(しょうはん)へ(1)
 望月山を出発,松藩を目指します。途中,ヤク牛の大群が道路を塞いでしまい,バスが動かなくなったりしながらのどかな風景を見つつ,川主寺の町へ。
 ちなみにヤク牛を轢き殺したりすると,物凄い金額の賠償を請求されるそうです。特にメスだったりすると,そのヤク牛が産むはずだった子ヤク牛,さらに孫ヤク牛・・・と話が進んでいってしまうとか・・・怖いですねぇ・・・
松藩(しょうはん)へ(2)
 川主寺の町を過ぎると,道が極端に悪くなります。道の片側は遙か下を岷江が流れるような崖。道は狭く,あちらこちらで工事をしています。工事で使う石が道に無造作に積み上げられており,片側通行になっている所も頻繁に現れます。勿論,舗装はされていません。
 朝,添乗員さんから「今日は道がとっても悪い」という話しを聞いたのですが,思い知りました・・・とこの時は思ったのですが,まだまだ序の口だったんです・・・この先,一層道は悪くなっていくのでした。

工事!

事故!

工事!
松藩(しょうはん)
 11:30,松藩に到着です。松藩は古名「松州」,2300年の歴史のある町で,古くから中央の王朝と辺境との交易地として栄えた場所だそうです。
 いかにも中国!って感じの立派な城壁が残っています。遠くの山の上には砦が残されています。記憶違いでなければ「唐の時代からここにあるものだ」との説明があったような・・・城壁の外側では松茸を売っていて,この臭いが強烈。松茸ってこんなに臭いが凄かったんだ・・・と改めて思い知った感じです。
 松藩の町は南北にメインの道路が真っ直ぐに通っていて,東西に細い道路が・・・という碁盤の目のような町です。そんなに広くないので,一通り散策するのにそれほどの時間はかかりません。この町はイメージする中国の町そのものって感じでした。
 町はちょっとだけ埃っぽかったなぁとか,南門の外側はちょっと寂しかったなぁとか,歴史有る町にしてはそれぞれの建物等が微妙〜に新しい感じだったなぁとか・・・いろいろと感想はありますが,おおむね楽しめた散策でした。
 南北のメインの道路を一通り散策して,東門へ向かったのですが・・・東門の所で,料金所を発見!どうやら城壁の上に登ることができるみたいでした・・・う〜ん,登りたかった,城壁の上からこの町を眺めたかった・・・ちょっとだけ心残りです。
 もし,もう一度この町を訪れることがあったら絶対に登るぞ〜と決めて松藩の町を後にしました。

北門の所では松茸を売っていました

北門

石像

山の上の砦・・・唐時代のものらしい・・・

北門の衛兵

松藩の町並み

松藩の町並み

松藩の町並み

古松橋

古松橋の天井

南門

南門

東門

東門の衛兵

ゴミ箱

牟尼溝(むにこう)へ
 松藩を後にして昼食をとり,13:15,牟尼溝へ出発です。この牟尼溝への道がなかなかの悪路。極端に悪い道ではないのですが,細い道が延々と続きます・・・少なくとも世界遺産に向かう道路ではない!って感じです。
 約1時間後の14:10,牟尼溝の料金所(かな?)に到着。更にここから約10分程度,整備された道を進んでいきます。

こんな道を進みます

料金所?

料金所を過ぎると道は少しだけ良くなります
牟尼溝到着,扎嗄瀑布(さっかつばくふ)へ
 14:20,扎嗄瀑布への遊歩道入り口駐車場に到着。広い広い駐車場がありますが,ほとんど車は止まっていません(笑)・・・これは扎嗄瀑布を私たちで独占だな・・・と思いつつ整備された遊歩道をドンドン進んでいきます。
 扎嗄瀑布への途中もなかなか素敵な渓流となっています。
帰ってきてから調べたら,このうちの何カ所かは「○×瀑布」と滝扱いされていたようですが,この時は,そんなことは知らず,扎嗄瀑布目指してひたすら進んでいきました。

広い広い駐車場

案内板

遊歩道入口

整備された遊歩道

途中の渓流

扎嗄瀑布(さっかつばくふ)

 遊歩道の終点に現れたのは勿論,扎嗄瀑布です。落差約100m,滝幅約30mの巨大な滝で,水量も豊富,そして,何と言ってもその岩盤が,石灰質の沈殿の為に形成された独特の形状を示しており,こんな滝,日本にはないだろうなぁ・・・という感じの物凄い存在感の滝でした。
 滝の周囲には遊歩道が整備されていて「滝壺→右岸→落口→左岸→滝壺」と滝の周囲を一周できるようになっています。最初は滝壺から見上げるのみの予定でしたが,誘惑に勝てず,上流へ向かいました。右岸を上っていくと物凄い素晴らしい景色が現れます。この辺りは水帝洞と呼ばれているみたいです。ここで
更に上流へ向かうか,かなり迷ったのですが,誘惑に勝てず・・・上流へ向かってしまいました。結果,集合時間に間に合わなかったのでした・・・同行のツアーの皆さんに多大な迷惑を掛けてしまい,反省!の時でした。

扎嗄瀑布(全景)

扎嗄瀑布(水帝洞より)
 扎嗄瀑布(全景)→

落口から見下ろす(上方の四角いスペースが観瀑台)

最上部

アップ

石灰質が木を取り巻いています
黄龍へ(1)
 扎嗄瀑布を後にして黄龍を目指します。この道が・・・また,物凄い道でした。途中,峠を越えるのですが・・・この辺りの道路が本当に凄かった!片側は急斜面,勿論未舗装,道路整備をしているらしく道はガタガタ,石が道路に積み重なり,片側通行になっている所も沢山・・・自分で車を運転していたのなら絶対に走りたくない!!!心の底からそう思いました・・・この道路工事が完成したら黄龍へ行くのも楽になるんでしょうけど・・・後何年かかるの?って感じです。
 途中,雪山梁(せつざんりょう)からは「運が良ければ」岷山山脈の主峰・雪宝頂が望めるはず・・・そして,途中,雪宝頂が見えました!展望台まで残り15分?程度の距離・・・「今なら見える!早く展望台に着いて!」と思っていたら大渋滞・・・バスはほとんど動かなくなりました・・・そして,雪宝頂は雲に隠れていきました・・・

黄龍への道

黄龍への道

渋滞で待つ人
黄龍へ(2)
 そして,ようやく渋滞を抜け,展望台に到着。到着したときには,雪宝頂を隠していた雲は風下側に抜け,綺麗な雪宝頂が現れていました。渋滞のおかげでタイミング良く到着できたのです!何が幸運で何が不運なのか・・・不思議なものです。「災い転じて福となす」って感じですね。このことはこのツアー中もう一度起こるのでした(笑)
 遠くに見える雪宝頂は標高5588m,ここ雪山梁(せつざんりょう)は標高約4000m(正確な標高は忘れた・・・),富士山山頂よりも高いです。絶景でした・・・そして,寒かった!!!

雪山梁

雪宝頂

雪宝頂

雪山梁にて

雪山梁にて

雪山梁にて・・・白い建物はトイレ1元也

雪山梁にて・・・こんな所にも巨大な看板が・・・
ホテル到着
 19:20,ホテルに到着。ホテルは「黄龍山荘」。黄龍風景区の入口のすぐそばのホテルです。大きなホテルではないけど綺麗でした。何より,黄龍観光にこの立地条件は最高!!このホテルに2連泊です。20:10,夕食
 この日は雪山梁の辺りから少しだけ頭痛がしてきていました・・・軽い高山病かな?という感じです。これまで何ともなかったのに,扎嗄瀑布で「間に合わない!」と思って走ったのが原因でしょうか・・・いずれにせよ,ここが大事!,ということで,添乗員さんにもらったバファリンを飲んで(軽い頭痛程度ならこれが効くらしい・・・)酸素ボンベを準備して,この日はゆっくりと休むことにしました。22:00就寝。
余談〜ミネラルウォーターの容量
 この日に飲んだミネラルウォーター「純真年代」,表示された含量が「596ml」,この中途半端な容量は何?(笑)

ホテル「黄龍山荘」(撮影は翌朝)

「黄龍山荘」内部(撮影は翌朝)

「黄龍山荘」の部屋

夕食

ミネラルウォーター「純真年代」

酸素ボンベ(撮影は翌朝)

こういう風にして使います(撮影は翌朝)
inserted by FC2 system