4日目(2008年8月5日)

朝のザグレブ市内散歩(1)
 3:30,起床・・・物凄く早い!!。荷物整理や昨日の記録をつけた後,5:45,外が明るくなり始めるのを待って,ホテル周辺の散歩に出発。パレスホテルはザグレブ中央駅とイェラッチ広場,両方へ徒歩5分程度の好立地条件,どこへ行こうかなぁ?・・・と思いつつ,何となく足はイェラッチ広場の方へ・・・「まぁ,いいや。時間があれば駅の方へ行こう。」ということにして,そのままイェラッチ広場の方へ行くことにしました。さすがに朝早い時間でまだ人も少ない・・・街灯が点灯していてなかなか良い雰囲気です。でも街灯は6時には消えてしまいました。残念!!
 イェラッチ広場のイェラッチ騎馬像・・・なかなか立派。でもバックの巨大宣伝ポスターが物凄く邪魔(笑)。ザグレブのシンボル「聖母被昇天大聖堂」・・・工事中でない姿が見たかった・・・などと思いつつ,今日の観光で廻るであろうコースを歩いていきます。

ホテル前の通り

イェラッチ広場

聖母被昇天大聖堂
朝のザグレブ市内散歩(2)

 「聖母被昇天大聖堂」の前を過ぎると,「地球の歩き方」に「コメディ劇場」と記されている建物の前を通ります。でも,とうの昔に営業をやめたみたいです。まぁ,営業していても見ることはなかったんですが(笑)。さらに教会前を通過すると,広場へ出ます。後から調べたら「青果市場」。ザグレブではなかなか賑わうところらしい。とは言ってもまだ早朝。淋しいだけの場所でした。

コメディ劇場・・・だった所

青果市場(だったかな?)にあった像

青果市場・・・まだ人はいない

青果市場付近であった人・・・ポーズをとってくれました。

なかなか良い雰囲気の街です

朝のザグレブ市内散歩(3)

 そして,「聖マルコ教会」を目指します。「ドラゴンを退治して王妃を救った聖ゲオルギーの騎馬像」の前を通ると歴史ありげな通路へ。内部の石には一つ一つに名前が掘ってあって(寄贈した人かな?),さらには礼拝堂らしきところもあります。
 後で調べるとここは「石の門」という場所。中世の4つの門のうち現存する唯一のもの。18世紀に,この付近を大火が襲った時,聖母子を描いたイコンだけがほぼ無傷で残り,ここの礼拝堂に収められたそうです。

「聖ゲオルギーの騎馬像」

「石の門」

礼拝堂・・・閉じています。

石には名前などが彫ってあります。
朝のザグレブ市内散歩(4)
 そして,「聖マルコ教会」に到着。この頃には空も明るくなり始め,曇っていた空も晴れ間が見え始めています・・・良かった!!でも,「聖マルコ教会」は修復中,白い布で覆われています。まぁ,象徴とも言うべきタイル屋根はきれいに見えているので良しとしましょう。「聖マルコ教会」から市街地の方へ歩いていくと,ロトルシュチャク塔付近で市街地がきれいに見渡せます。しばらく眺めて,東へ進みます。変なベンチの前を過ぎると,「聖マルコ教会」と「聖母被昇天大聖堂」が同時に見渡せる展望台があります。さらに細い,寂しい道を降りていくとイェラッチ広場に到着。時刻は7:00。朝食をとってから駅前周辺の広場をゆっくりと廻ろうと思い(これが大きな間違い!!),ホテルへ。ホテル到着は7:10でした。

空がきれいです。

「聖マルコ教会」

ザグレブ市街。展望台から

変なベンチ。この人が見ている方向は・・・
一番視界が悪い(笑)カーソルを合わせてください。

「聖マルコ教会」と「聖母被昇天大聖堂」
雲の切れ間から差し込む陽がきれいです。

落書きだらけの寂しい通路

ネコ・・・カーソルを合わせてください。

エレベーターに閉じこめられた!!!
 朝食で同席したKさんと朝食後に市内を廻ることにして,7:50に待ち合わせ。その後いろいろとあって,乗ったエレベーター・・・途中で泊まってしまって・・・開かない!!!・・・閉じこめられた!!!!!!そういえば,乗る時に少しエレベーターの位置がずれていた(通路と段差ができていた)とか,予兆はあったのだが・・・こんなこと,考えもしなかった(涙)・・・あの時に「おかしい!」と思うべきだった。不注意でした・・・日本国内でもこんなことに遭遇したことはなかったのに,よりによって海外で遭遇するなんて・・・非常ブザーを鳴らしても,大声で助けを呼んでも何の反応もなし,本当に不安(涙)。時々,外から声は聞こえるんだけど,閉じこめられていることには気付いてもらえないみたい・・・どうやら声は隣のエレベーターから聞こえるみたい・・・ということで声が聞こえる時にドンドンと激しくたたき,「Help!!!!」と叫ぶことを繰り返した結果,ようやく気付いてもらえたみたいで,外から「・・(何か言っているみたい)・・・・・・・Wait!Wait!」が聞こえた時は本当にホッとしました。外からドアをこじ開けてもらってようやく脱出,エレベーターの停止位置は1m位本来の位置とずれていました。閉じこめられていたのは7:50〜8:00の約10分間でしたが,こんなに長い10分間は無かった・・・もう,市内散策に出る気力もなく,出発までホテルの部屋で休んでいました。
 今考えれば,まだ,Kさんと二人だったから良かったものの,これが一人だったらと考えるとゾッとします・・・それにしても,Kさん,前向きに考えようと言った言葉全てを「いや〜,こっちの人はそんなに気が利かないよ!」などと全て否定するのはやめて〜って感じでしたよ(笑)
 バスの中で,同じツアーの人が「そういえば,エレベーターの中からドンドンと音が聞こえていたよ。今考えると,あれ,中から必死に助け求めてたんだね〜(笑)」と言われました。そんなもんなんですね・・・

エレベーター内部,ランプが消えています。

これ(奥)が閉じこめられたエレベーター。

ザグレブ市内観光(1)

 8:30,パレスホテル出発。最初に向かったのはクロアチア国立劇場。昨日の夕方来たところだけど,朝の青空の下で見るこの建物は・・・昨日とは比べものにならないほど,本当にきれい!!次に向かったのはミロゴイ墓地。行くまで全く知らない場所だったけど着いてみてビックリ!蔦の絡まる門,美しい回廊,雰囲気のある彫刻の施された墓石・・・物凄くきれいな,雰囲気のある場所です。この墓地は中世ミロゴイスキ家の葡萄畑をザグレブ中央墓地としてヘルマン・ボレーが1880年から12年間かけて建設したもの(ヘルマン・ボレーの墓もここにあります)。ヨーロッパで最も美しい墓地の1つにも数えられるらしい・・・納得です。それにしても,日本の「墓地」とはずいぶんイメージが違います。ここでは写真を撮るのに夢中で,気が付けば他の人たちとはぐれてしまいました。かなり広い場所なので,ちょっと焦る・・・ちょっと焦って探したけど合流できそうにない。バスの所に行けば合流できるだろう・・・ということでバスの所へ行くと,ちょうど他の人たちも到着したところでした・・・ホッ。安心して写真を撮っていたら,今度は遅刻,他の人たちを待たせてしまったみたいです・・・申し訳ない
 それにしても,エレベーターに閉じこめられ,グループからはぐれ,遅刻し・・・どうもこの日は要注意の日みたいです。

クロアチア国立劇場

クロアチア国立劇場の所で散歩中の犬

ミロゴイ墓地,外壁

ミロゴイ墓地
←ミロゴイ墓地,回廊

ミロゴイ墓地

ミロゴイ墓地

ザグレブ市内観光(2)

 ザグレブの旧市街はグラデッツとカプトルという2つの丘から成り立っています。ミロゴイ墓地の次にやってきたのはグラデッツ地区。こちらは「聖マルコ教会」を中心にした地区です。日本で言えば永田町。国会議事堂,政府官邸,大統領官邸などがズラリ。でも日本みたいに物々しくない。警備がほとんどされていないのです。国民性かな?そういえばアイスランドでも警備はほとんど無かったなぁ・・・バスから降りて聖マルコ教会を目指します。途中いろいろな建物があるのですが一つ一つはあまり覚えていない・・・写真もどれがどれだかよく分からなくなってしまっている・・・
 17Cに建てられた修道院には壁に窓の絵が描かれている(だまし絵の窓)。外界との接触が禁じられていて・・・(何とかかんとか)・・・という説明があった気がする。よく聞いていなかった。昔の貴族の館の中庭を覗くと当時の井戸が・・・なかなか良い雰囲気。かつての貴族の館(だったかな?)を使った学校を見たりしながら進んでいくと「聖マルコ教会」に到着です。

この建物は・・・何だったかな?・・・忘れた。

だまし絵のある修道院

昔の井戸

大統領官邸

ザグレブ市内観光(3)

 「聖マルコ教会」は朝も見た教会だけど青空の下で見るといっそう素敵です。タイル屋根は左側の図案が「中世クロアチア王国,ダルマチア地方,スラヴォニア地方を表す紋章」,右側が「ザグレブ市の紋章」だそうです。「聖マルコ教会」から南へ真っ直ぐ進むとロトルシュチャク塔です。13世紀に建てられた見張りの塔です。この塔は12時には大砲を撃って合図をするそうです。100年以上続いているとか・・・ここからは街が一望できます。少しだけ高台にあるこの場所と下町の中心イリツァ通りの間はケーブルカーが運行されています。このケーブルカーは1890年に開通したもので,地元の人からは「年を取った貴婦人」と呼ばれているとか。勾配52%,高低差30m。時間はたったの55秒です。時間があれば乗ってみたかったけど・・・そんな余裕はありませんでした。

聖マルコ教会

ロトルシュチャク塔・・・カーソルを合わせてください

CDを売っていました。

ケーブルカー
ザグレブ市内観光(4)
 ロトルシュチャク塔から東へ進みます。朝と同じ展望台へ。ここでちょっとだけ北へ行くと,もっと景色のいい展望台が!ザグレブで一番古い薬局(開業1355年)の前を通り,石の門へ。今回は例のイコンをきれいに見ることができました。下部が少しだけ焦げているけどきれいなものです。ここで祈って願いが叶うと「HVALA」とかかれたプレートを貼るのだそうだ。大勢の人達が祈りを捧げていた。
 そしてかつての小川を埋め立てたトカルチチェヴァ通りを通ってイェラッチ広場へ向かいます。下の写真はトカルチチェヴァ通りだと思うんだけど自信はありませんというか,よく覚えていません(笑)

展望台から

ザグレブで一番古い薬局

「奇跡のマリア」・・・カーソルを合わせてください

店先にあった人形

坂道を下ってイェラッチ広場へ向かいます。
ザグレブ市内観光(5)
 イェラッチ広場に到着。イェラッチ騎馬像はやっぱりバックの巨大宣伝ポスターが物凄く邪魔(笑)。イェラッチは19世紀の軍人で,独立の闘士とされるクロアチアの英雄。ヨハン・シュトラウス(父)は「ラデツキー行進曲」を作曲した同時期に「イェラッチ行進曲」も作曲しているらしい・・・そんな曲,聴いたこと無いけど(笑)
 そして,もう一つの丘カプトルへ。こちらの丘は聖母被昇天大聖堂を中心にした地域です。その聖母被昇天大聖堂へ行くと,大聖堂周辺に城壁が残されています。この城壁は15世紀にオスマントルコの来襲に備えて築かれたもの。大聖堂は1880年の大地震後,ヘルマン・ボレーの設計で修復された姿。修復時の予算不足!のせいで材質として柔らかい砂岩が使われ,傷みが激しい・・・そこで,現在の修復(砂岩を石灰岩に変えている)が続いているらしい。大聖堂周辺には地震以前の像や時計が残されている。

イェラッチ騎馬像

聖母被昇天大聖堂

姉弟かな?

かつての像 

かつての時計・・・今はもちろん動いていない。
ザグレブ市内観光(6)
 聖母被昇天大聖堂内部は,歴史ありそうな説教壇,宗教画,ステンドグラスなどなど,まさしく荘厳。祈りを捧げている人も多い。目を引くのが中央祭壇の後ろのザグレブ大司教ステピナッツの墓。彼は第二次大戦中,セルビア人に対する強制改宗や大量虐殺の罪で訴追され,証拠不十分のまま戦争犯罪人とされた人物。ローマ教皇ピウス12世は1953年に監禁中の彼を枢機卿に任命し,当時の政府関係者を激怒させたそうです。クロアチア独立後,新政府は彼の有罪判決を取り下げ名誉は回復されたそうです。
 もう一つ興味深かったのが,見たこともない文字で書かれた説明文?これは「グラゴル文字」という文字で,スラブ圏最古の文字,クロアチアでは近代まで使われていたそうです。キリル文字はこのグラゴル文字を改良したものだそうです。
 この後,1時間くらいだったかな?自由時間。適当にブラブラして,キーホルダーや絵葉書やお土産とか買って,大聖堂前でボーっと過ごしました。

ザグレブ大司教ステピナッツの墓 

聖母被昇天大聖堂内部

グラゴル文字
昼食・・・プリトヴィツェへ
 そして昼食です。Zlantni Medoという店でした。ビヤホールで,オリジナルのビールを出しているとか・・・そう聞いてはビールを頼むしかないだろう(笑)ということで,ビールを注文・・・でも,ビールが出てくるまでえらく時間がかかった。ビールはとっても美味!!・・・あと,「チーズのクレープ包み」もとっても美味しかった!!そういえば,リュブリャナの「アップルパイ」も美味しかった。こちらの食べ物は,ケーキ系が私の好みに合うみたいです。
 そして,いよいよプリトヴィツェへ出発です。バスの中ではTさんが(ロトルシュチャク塔の所でかな?)購入したCDが流れます・・・なかなかいい感じの演奏です。そして,のどかな風景の中,突然,内戦時に破壊された建物が見えた。この数日,内戦の傷跡は全く感じられなかったけど,内戦の事実を思い知らされます。

昼食の店 Zlantni Medo

店内の様子

チーズのクレープ包み

内戦時に破壊された建物

トイレ休憩をしたカルロヴァッツのカフェ
ラストフ村
 15:10,突然バスが停車。添乗員さんが「ここはラストフ村といって,とても景色がきれいなところで有名です。15分,写真ストップをとります。」みたいなことを。早速,外に出てみると・・・川に沿って次から次へ滝が流れ落ちています。ここはスルンツァ川とコロナ川の合流地点,2つの川には段差があり,数百メートルに亙って滝となっているのです。・・・いや〜物凄くきれいなところです。川に沿って上流から下流に見ていきます。一番下流側は粉ひき小屋があり,水の流れを利用した水車が回っています。対岸には壺をもったきれいな滝がいくつか見えます。こんな所が,たった15分だなんて,かえって拷問だ〜〜〜!!!滝好きとしては半日いても飽きないところだぞ〜〜〜という気持ちで,後ろ髪を引かれる思いで後にしたのでした。
 プリトヴィツェの超ミニミニ版といったところでしょうか。プリトヴィツェへの期待は高まるばかりです。
プリトヴィツェ到着
 16:15,ホテル・イエゼロに到着。ホテル到着の15分くらい(だったかな?)前にも橋を渡ったのだが,ここにも小さな滝が連続していて,子供達が水遊びしていた。いよいよ,期待は高まります。ホテル・イエゼロはプリトヴィツェ湖群国立公園内にあるホテルとしては最高級のホテル。確かにきれいなホテルです。熊の剥製も展示されています。やっぱり熊がいるんですね。
 ここに2連泊なので,まずは溜まりに溜まった洗濯物の洗濯。荷物整理・写真整理(カメラのメモリのバックアップ)をしたり,ホテル内の売店で公園の地図・キーホルダー,絵葉書,写真集などなど買い物したりゆったりと過ごしますが,到着時間が早かったので,暇です。よし!ということで,プリトヴィツェ湖群国立公園への入り口まで散歩です。

ホテル・イエゼロ

ホテル・イエゼロの部屋

ホテル・イエゼロ内部

ホテル・イエゼロ内部・・・熊です。
ホテル周辺散策
 17:00くらいにホテルを出発。ホテルの裏道を降りていくとプリトヴィツェ湖群国立公園入り口(ST2)に到着するはずです。木々の中の道を降りていくと,次から次に禁止項目を示した看板が並んでいます。「釣り禁止」,「犬の散歩禁止」,「草木を摘むのは禁止」などなど・・・さすがは国立公園(笑)。5分くらい歩くと,入場券売り場に到着です・・・近い!辺りには大勢の人がいます。みなさん,かなりラフな格好です(笑)。3両連結のバスにも大勢の人が乗っています。これは・・・明日も公園内は混雑かな?と思いつつ,案内板を見たりアイスクリームを食べたりしながらボーッと過ごします。そういえば,案内板には中国語はないけど日本語はあった・・・それだけ日本人が多いってことかな?
 17:30頃,ホテル着。また,ボーッと過ごし,19:00〜20:20夕食。夕食後,片付けしながらいつの間にか眠ってしまった(多分,21:30頃,睡眠)。

こんな道を進んでいきます。

禁止看板が次から次に・・・(笑)

アイスクリーム屋のお姉さん

入場券売り場

人が次から次にやってきます。 

地図・その1

地図その2
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