8日目(2008年8月9日)


 4:00起床・・・昨晩はいろいろとあって,何もしないままいつの間にか眠ってしまった。このホテルには2連泊なので,特に荷物整理もせずにそのまま散策へ出発。さすがに4:00。ホテル内外もほとんど人がいません。外も真っ暗です。ホテル周辺をふらつき,フロント付近にあったパソコンでインターネット・・・日本のサイトに接続して遊んでみたり・・・適当に時間つぶし。6:00頃だったかな?外が明るくなってきたので海岸へ。日の出を待ったのですが・・・位置が悪いらしく,見えそうにありません・・・途中で撤退・・・どうもこの時,サボテンに触れたらしく,その後,しばらく,足がチクチクと痛い・・・(涙)・・・やっぱり,このホテルではろくなことがありません・・・(今回は自分の不注意だけど)

モンテネグロへ

 朝食後,7:50,観光に出発です。この日はモンテネグロの観光です。モンテネグロ・・・特にコトルは是非行きたかった所で,このツアーに参加した目的の1つ・・・でも,何となく行きたかっただけで,コトルがどんな場所なのか,何があるのかもほとんど知らない状態でした・・・そして,この旅行で最大の後悔を残すことになってしまうのです。
 それはともかくとして,途中,ドブロヴニク旧市街のビューポイントで写真ストップ(8:06)。写真でいつも見る姿が・・・やっぱり素敵です。翌日のドブロヴニク観光が楽しみになってきます。ただ,ちょっと・・・手前の木々が邪魔(笑)
 車窓にバスの運転手ジュロさんの自宅を見ながらバスは南下,8:55,クロアチアを出国,モンテネグロに入国です。ここでもパスポートチェックなし,運転手さんの書類チェックだけでした。結構スムーズに通過しました。(モンテネグロからクロアチアへの入国方向は結構行列ができていたみたいでした。)
 9:00頃(モンテネグロに入国してすぐ),ガソリンスタンドでトイレ休憩・・・バスに乗ろうとすると何やら現地のお兄さんがバスの周辺をうろちょろと・・・「何だ?この兄ちゃん・・・」と思いつつバスに乗り込むと・・・しばらくしてこの兄ちゃんも乗り込んできました・・・モンテネグロのガイドさんでした(笑)!!最初の挙動不審(笑)は置いておくとして・・・なかなか元気の良い,はきはきした,日本語も上手な楽しいお兄さんでした。 

ドブロヴニク旧市街

バスは南下します

国境にさしかかりました

モンテネグロのガソリンスタンドでトイレ休憩

ブドバへ

 この日は「モンテネグロに入国,カメナリから対岸のレペタンへフェリーで対岸へ渡り(下の写真の○),ブドバ観光後,コトル観光,コトル湾岸をドライブし,国境を越えてへクロアチアへ」というルートです。9:55頃,フェリー乗り場に到着・・・ちょっと順番待ちの車が長い行列になっています。20分ほど待って出発です。5分ほどの本当に短い航海でしたが両岸に広がる景色は,物凄くきれいです。コトル湾は「世界の美しい湾ベスト25」に選ばれているそうですが納得!!って感じの景色でした。
 そしてレペタンに到着。こちら側もフェリーに乗ろうという車で渋滞していました。ブドバへ向かいます。「山腹のうち捨てられた家」,「牛の放牧地」,「数々の教会」,「マドンナがくるコンサート会場」が添乗員さんから配られた旅行メモに残っています。写真も撮っているはずですが・・・どれがどれやらさっぱりです(笑)。ただ,言えることは,この区間のバスから見える景色はとっても私好みでした。

周辺の地図

乗り場は順番待ちの車が長い行列 

両岸のきれいな景色

ブドバへ(バスより)
ブドバ(1)
 11:00,ブドバに到着。すぐそばまで山が迫った海岸の町です・・・物凄く蒸し暑かったです!!
 ブドバは古代ローマ時代にすでに都市としての性格を持っていたという古い歴史のある街です。1979年のモンテネグロ地震で街は崩壊,その後,再建されています。街の建物の外壁には数字が書いてある箇所があったが,これは再建時の作業の時に付けたものらしい。今は地震の傷跡はほとんど感じられませんでした。城壁に囲まれ,細い道が入り組んだなかなか素敵な町です。
 町中のホテルMOGRENでトイレ休憩をした後,観光に出発です。

ブドバの街

ホテルMOGREN

外壁に描かれた数字
ブドバ(2)
 ビーチを過ぎて,岩場を少しだけ行くと・・・いきなり現れるのがバレリーナの像!!あまりの場違いにビックリ(笑)でも意外に良い感じ。ブドバのシンボル・・・らしいのですが,何故バレリーナなのか?何か謂われがあるのか?疑問は残ります・・・でも,なかなか面白い景色です。
 旧市街は城壁で囲まれ,海岸線にはツィタデラ(要塞)があります。破壊・補強・修復を繰り返し,オーストリア統治時代(19世紀前半)に現在の姿になったこの要塞は,現在では夏のブドバ演劇祭の野外舞台に利用されているそうです。
 旧市街で目立つのは聖三位一体教会(正教,1804年)と聖イバン教会(カトリック,15世紀)。この異なる宗教の異なる建築様式の教会は隣り合うように建っています。 

海岸のバレリーナ 

旧市街の城壁(14世紀)

ツィタデラ(要塞) 

海岸線・城壁そばの巨大な鐘

三位一体教会(1804年)
聖イバン教会(15世紀)→

ブドバ(3)

 ブドバの旧市街は入り組んだ細い路地とピアツェタと呼ばれる小さな広場から構成されています。なかなか良い雰囲気です。旧市街で一番印象的だったのはP字型のショーウィンドウです。かつての職人の店だそうです。店の看板は木製の質素な感じで良い雰囲気です。
 旧市街の店(ブティックだったかな?)の内部には2500年前の住居跡がありました。店の奥にいたお二人はカメラを向けるとニッコリ笑って手を振ってくれて・・・とっても良い感じでした。でも,写真は手ブレがひどい状態でした(ちょっと遠くて,ちょっと暗かったので・・・)・・・残念です。
 他,どこかの建物の地下では何人かのグループで音楽の練習をしていたり,市ではいろんなものの説明があったりしたけど・・・ほとんど覚えていません(笑)


P字型のショーウィンドウ
P字型のショーウィンドウが並ぶ細い路地→

木製の看板

木製の看板

ブティック地下,2500年前の住居跡

ブティックのお二人

地下?で音楽の練習をしていた人達

昼食
 12:00,レストランJadranで昼食です。旧市街から港・ビーチを歩いていくと海にレストランの案内の横断幕?があります。
 港を歩いているとき,船にいたおじさんの写真を撮らせてもらったところ,隣の船のおじさんが,更にその隣の船のおじさんが次々に写真を撮れ,写真を撮れ・・・とポーズを取ってきます。きりがなくなりそうだったので,早々に退散しました(笑)
 昼食後,コトルへ出発。約40分ほどでコトルに到着です(13:50,コトル到着)。

レストランJadran

おじさん三連発・その1

おじさん三連発・その2

おじさん三連発・その3

ビーチには人がいっぱい

コトルに到着
コトル(1)
 13:50,コトル到着。バスから降りてビックリするのは海に迫った急峻な岩山と,張り巡らされた城壁。岩山の上にまで張り巡らされた城壁はモンテネグロ版「万里の長城」。この城壁は9世紀〜18世紀にかけて造られ,全長4.5km,所により高さ20m,厚さ2m〜15mにもなるらしい。
 この迫力に圧倒されたのか,30分という時間では最後まで行くことができないと思ったからなのか?今では思い出せないが,コトルでの自由時間には何故か,この城壁に登らなかったのです・・・登っていれば,きっと物凄い絶景が見られたはずなのに・・・!!!!この旅行最大の心残りです。日を追うごとに無念の気持ちが強くなってきます。ということで,いずれもう一度必ずコトルに来て城壁に登るぞ!!と決心しています。

コトルも海に面した街です。「TUNA号」

モンテネグロ版「万里の長城」

岩山が迫ってきています
←モンテネグロ版「万里の長城」
コトル(2)
 コトルには多くの教会があります。
 聖トリフォン大聖堂は1166年に献堂式が行われ,以来修復が重ねられてきた。主祭壇のチボリウム(天蓋付き祭壇)は1362年製作のロマネスク=ゴシック様式,背後にあるのは銀製金メッキ板の浮彫り(15世紀)コトルの金細工の傑作らしい。ロマネスクとビザンチンの様式が混ざり合っているそうです。
 聖ルカ教会は1195年にカトリック教会として建てられ,17世紀コトルの正教徒住民の使用に供せられた。19世紀までカトリックと正教の2つの祭壇があったが,現在では正教の祭壇だけが残っているそうです。ロマネスクとビザンチンの様式が混ざり合っているそうです。
 聖マリア教会は,コトル最古のキリスト教教会であったとされているそうです。

聖トリフォン大聖堂

聖トリフォン大聖堂

聖トリフォン大聖堂のチボリウム

聖マリア教会
 

聖ルカ教会(側面)
聖ルカ教会→
コトル(3)
 下の写真はコトルの街中で撮したものです。街の雰囲気,壁・建物の装飾,城壁などなど見ていて楽しい街でした。

立ち飲み客用の台

市松模様の壁
城壁,奥の建物は昔の粉ひき工場→

コトル湾のドライブ・国境での足止め

 15:00,コトルを出発。バスの窓からは,コトル湾のきれいな景色がず〜っと続きます。「この辺りの海には5世紀の街が沈んでいます」,「ここの洞窟には5000年前の壁画が残っています」・・・などの説明を聞きながら窓の外を眺めながら写真を撮っていきます。
 15:50,カメナリのフェリー乗り場でガイドのラデさんと別れ(ラデさんはブドバの人だったらしい),国境を目指します。16:15,再びガソリンスタンドでトイレ休憩,そして国境に到着です。
 ここで物凄い足止めとなりました。2台前のバスが全く動かないのです・・・バスから降りるわけにもいかず,ボーッと窓の外を眺めます・・・牛が草をはんでいます・・・国境なのにどこから来たのやら(笑)。他の車からは人が降りてきて退屈そうに座り込んでいます・・・目が合うと手を振ってくれます。ここが国境じゃなかったら,バスから降りてこの人達や牛と一緒に写真を撮ったりできるのになぁ・・・・・・と思いながらボーッと過ごします。
 「どうやら2台前のバスはコソボから来たバスらしい」と言うことでした。徹底して調べています。スーツケースは全て開けられ,乗っていた人は全員バスから降ろされ,並んでいます。中には4〜5歳くらいの子供も混じっています。ちょっと可哀相と思いつつ,これも必要なんだろうなぁ・・・と複雑な気持ちで見ていました。
 バスの運転手ジュロさんが交渉してくれて,一般車用の隣のレーンを使い,バスが国境を通過できたのは2時間後!!でした。ここからのバスは速い速い(笑)・・・こんなにバスってスピードが出るんだねぇ(笑)と思い知らされました。19:05,ホテル・アリストンに到着。
夜のドブロヴニク(1)
 この日の夕食はホテルそばのKOMINで。野外の気持ちの良いレストランでした。夕食後,6名はドブロヴニク・サマーフェスティバルのピアノコンサートへ出発です。私はピアノコンサートに行っても確実に寝る!と思ったので申し込んでいません。せっかくなので夜のドヴロブニクへ行こうと思い,コンサート会場行きのバスに便乗させてもらえないかとお願いすると,快くOKを頂けました。皆さん有り難うございました。
 20:45,ホテルを出発,15分くらいで旧市街へ到着です。夜のドブロヴニク旧市街は想像以上に賑やかです。みんな楽しそうです。太鼓を鳴らして,笛を吹いての小楽団がプラツァ通りを行き交っています。

ピレ門からの満月

オノフリオの噴水

プラツァ通り

プラツァ通り

聖ヴラホ教会

大聖堂外壁

城壁
夜のドブロヴニク(2)
 メインのプラツァ通りを離れて,北側の細い路地へ入っていくと街灯の点いたとっても良い雰囲気の空間が広がります。ちょっと急な階段を上って行くと,東西の路地が考査していて,ここはレストランの屋外の席になっていてみんなが食事を楽しんでいます。更に登っていくと,洗濯物が吊されていて現地の人達の生活空間になっています。
夜のドブロヴニク(3)
 メインのプラツァ通りを離れて,今度は南側の細い路地へ入っていくと,北側と違い本当にひっそりとしています。ところどころ,ネコがさまよい歩いている以外は,ほとんど動くものもいません・・・ここは,本当にドブロヴニクか?というような空間でした。
 フラフラと彷徨っていたらいつの間にか,23:30,慌ててホテルへ帰りました。ホテル到着は23:55頃。旧市街(ピレ門)からホテルまでバスで20分くらいだったと思います。ホテルの部屋に着いたら,そのまま熟睡でした。

番外

(1) 夜のドブロヴニクで写真撮影をしていたところ・・・変なお兄ちゃんがカメラの前に乱入・・・その兄ちゃんの友達らしき数人も入り乱れて私の前で楽しそうに踊り出してしまった・・・何をしているのか・・・まぁ,周囲には人が沢山いるし身の危険は無さそうだし,・・・そういえばウズベキスタンのブハラでも変な兄ちゃん達に楽しそうに取り囲まれたっけなぁ・・・と思いながら呆然と兄ちゃん達を眺めていました(笑)
(2) プラツア通りのフランシスコ修道院(だったと思う)の外壁に足場みたいなのがあって何人かが壁にへばりついていました。何やっているんだろう・・・と呆然と見ていると,ついに子供が長い時間へばり付き,「やった〜」と満足げに帰っていきました。周囲の人は拍手!!です。これまでも大勢の人が同じことをしたらしく壁も黒ずんでいます
 翌日,ガイドさんにこれは何をやっていたのかと聞いた所,「ここに1分(だったかな?)乗っていることができたら,もう一度ドブロヴニクに来ることができると言われています。」みたいなことでした。これを聞いてから,もう一度足場を見てみた所・・・足場は石灰岩,大勢の人がチャレンジしたらしくツルツルに滑りそう,その上,意外に狭く,外側に傾斜しています。
「こりゃ,絶対に無理!」が私の結論。あの子は凄かったんだなぁと感心したんですが・・・もっと凄い子がいました。それは9日目午後で。 

変な兄ちゃん乱入!

壁に張り付いた子供 
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