4日目(2016年8月10日)

起床
 目が覚めたのは5:00でした。洗面所へ行った帰り,「日本人ですか?星が出てますよ!あっちの暗いとこに行くと見えますよ!」と言われ,行ってみると,雲の切れ目から綺麗な星が見えました!・・・まぁ,すぐに雲に隠れていきましたが,ちょっとだけテンションが上がりました(笑)。教えてくれた人,どうも有り難う!
 5:30,ゲルに戻り,荷物整理。5:50,外が明るくなってきたので外へ出てみると,見事な霧!これはこれでなかなか幻想的な景色でしたが,すぐにゲルへ撤退,後は朝食の時間までボーッとして過ごしました。

霧が出ています。

霧が出ています。

霧が出ています。

前日の朝の床。踏み潰した大量の虫です。

この日の朝の床。虫は少なかったです。
出発
 7:00,朝食。雨は止んでいます。朝食後,外へ出てみると,雲の切れ間から青空が見えています・・・「1日遅いよ〜!」と思いながらその景色を楽しんでいました。
 8:00,ウランバートルへ向けて出発です。添乗員さんの旅日記によると,ツーリストキャンプのスタッフの皆さんが旅の安全を願う伝統の見送りをして下さったそうですが,記憶に残っていません・・・青空ばかり見ていたみたいです(笑)。それにしても,モンゴルでこんなに雨に降られるとは全く想定していませんでした(涙)。天気には恵まれなかったブルド滞在でしたが,こんなこともあるか〜という感じですね・・・と言うか貴重な体験だったかも(笑)。

これが美味しかったです。

出発前の景色

青空が見えています。
ウランバートルへ
 バスはウランバートルへ進みます。せっかく青空が見えてきたのに再び雨の中に突入です(涙)。バスの窓も曇り,景色もあまり見えません・・・それでも徐々に雨は止み,時折日が差してきたりします。雨後の景色はなかなかに綺麗です。9:50,青空トイレ。ブルドへ向かう時と同じ場所です。行きの時に上がってみようと思った高台に上ってみると・・・見事な草原が広がっていました!あの時,ここまで上がっていれば青空の下の大草原を見ることができたみたいです・・・ちょっと,後悔でした。そしてバスはモンゴル三大河川の一つトール川を渡り,ウランバートルへの道を進んでいきます。途中,野良犬が集まって馬の死骸を食べていました・・・ちょっと,見たくない景色でした。

雄大な景色が広がります。

青空トイレ付近の大草原

トール川を渡ります。

小さな町を過ぎます。

日が差してきて綺麗です。

雨が止んで放牧しています。

物凄い数の羊や牛たち。
ウランバートル到着
 11:35,ウランバートル市内に到着です。8:00にブルドを出発ですので約3.5時間の行程でした。ウランバートルはドンヨリと垂れ込めた雨雲の下,火力発電所の建物と煙突から排出される煙で,なんだか異様な暗さを感じました・・・ウランバートルは山々に囲まれた盆地のせいもあり,冬は大気汚染が深刻になっているそうです。それでも,工業地帯?を過ぎ,町の中心部に近くなってくるとちょっと賑やかな雰囲気になって来ます。

火力発電所の建物

ウランバートルの町

線路を渡る

KARAOKE & PUB

らくだ
昼食
 12:15,ウランバートル市内中心部のレストランSilk Roadで昼食です。モンゴルとは思えないような(笑),お洒落な内装の店です。メニューはブロッコリースープ,トンカツ+フライドポテト,サラダ,アイスクリームでしたが,私はベジタリアンメニュー,パスタでした。まぁ,美味しかったです。それにしてもこの旅行,ベジタリアンメニューにはお世話になりました!
 昼食時,外は突然の雨・・・ゲリラ豪雨レベル?は言い過ぎとしても,かなり激しく降りました。「ウランバートルに帰ってきても雨?」とちょっとゲンナリです。まぁ,すぐに雨は止みましたが,変わりやすい天気にビックリ・・・そして,ネットで天気予報を見ていたガイドさんが,一言「明日からの南ゴビも雨みたいです」・・・これにはみんなも「え〜ッ!!!」です。いくら何でも砂漠まで雨だなんて・・・添乗員さんも巻き込んでいくつかのサイトを総合した結果,「南ゴビの天気は大丈夫そう」の結論で落ち着きましたが,一抹の不安を残していました(笑)。
 そして,この昼食時で忘れられないのが,駐車違反車両のレッカー移動未遂事件です(笑)。レストランの窓の外,すぐの所に駐車してあった車,駐車違反だったみたいで,「レッカー移動の準備完了,さぁ,レッカー移動だ!」の直前に持ち主登場,持ち主とレッカー移動の係との間でやりとりが繰り広げられました。私たちはこの一幕に釘付け(笑)。結局,レッカー移動はされませんでしたが,まさか,この人,こんなに私たちに注目されているなんて夢にも思っていないでしょうね(笑)。

レストランSilk Road

レストランSilk Road

昼食(パスタ)

外は激しい雨です。
ボグドハーン宮殿博物館(1)
 14:05,午後の最初の観光地,ボグドハーン宮殿博物館到着。1889年建設開始,1906年完成だそうです。7つの建物からなる夏の宮殿と,その隣に建つ2階建ての冬の宮殿からなります。まずは夏の宮殿の観光です。
 一番外側の「守りの門」は魔除けの壁,その次の「扉のない門」はいつでも良い運気が入ってくるようにとの願いが込められているそうです。その次の「平和の門」はとにかく立派です!この門は清朝からの独立を記念して建てられたものだそうです。

守りの門

扉のない門

平和の門

平和の門の屋根は賑やかです。

平和の門内部の四天王
ボグドハーン宮殿博物館(2)
 平和の門を抜けると広い中庭と正面に立派な建物,両側には小さな建物があります。それぞれの内部にはタンカ(仏画)や仏像などが展示され博物館になっています。
 ここで,「モンゴル文字で何かを書きますよ〜(勿論有料)」をやっていました,意外と安かった(値段は覚えていませんが)ので自分の名前を書いてもらいました・・・モンゴル文字,結構,好きです(笑)。

平和の門を抜けて正面の建物

横の小さな建物

建物内部の展示
モンゴル文字で名前を書いてもらいました。→
ボグドハーン宮殿博物館(3)
 さらに奥へ進むとラヴリン寺,両側にはやっぱり小さな建物があり,それぞれの内部は博物館になっています。ラヴリン寺内部にはモンゴル最初の活仏で「東洋のミケランジェロ」と呼ばれるザナバザルの作品が展示されています。特に,ザナバザルの最高傑作の一つ「緑のターラー菩薩像」や「21ターラー菩薩」が有名だそうです。あんまり意識していなかったので,何となく写真を撮ってきましたが,多分,下の2つの写真に写っているのがこれじゃないかな?と思います・・・自信無しです(笑)。
 ラブリン寺での展示物でもう一つ,興味深かったのが仏像の横に描かれた記号です。この記号,モンゴルの国旗にも描かれているのですが・・・ソヨンボ文字というモンゴルで使われていた文字だそうです。

ラヴリン寺

緑のターラー菩薩像

21ターラー菩薩像

仏像とその横のソヨンボ文字

ソヨンボ文字のアップ
ボグドハーン宮殿博物館(4)
 14:55,夏の宮殿の観光終了,外に出て,冬の宮殿へ向かいます。冬の宮殿はすぐ隣です。この宮殿はロシアのニコライ2世がボグドハーンに送ったもので,ハーンは20年間,この建物で冬の時期を過ごしたそうです。展示物はボグドハーン夫妻の日用品や各国からの献上品などです。意外に見応えのある展示だったかな?個人的には,少なくとも,仏画とかよりは興味深かったです。
 15:20,ボグドハーン宮殿博物館の観光終了,次の国立民族歴史博物館へ向かいます。

冬の宮殿

柄のドラゴンが可愛い(笑)

落下防止してあります。

王冠?

左の写真の王冠?をかぶっています。

モンゴル文字の印鑑

ボグドハーン夫婦の玉座

これは何だったかな?

ユキヒョウ150匹分の毛皮のゲル
国立民族歴史博物館
 15:40,国立民族歴史博物館到着。ここは先史時代から現代まで,時代順の展示がなされています。正直,興味ないなぁ〜と思っていたのですが,モンゴル帝国関連の展示,モンゴル帝国貴族の石人,多彩な民族衣装,モンゴル各地のゲルの違い・・・などなど,意外に見応えのある博物館でした。でも,正直,私はここよりも「自然史博物館」に行きたかった〜タルボサウルスの骨格標本を見たかったんです!でも,「地球の歩き方」では自然史博物館は2014年8月現在閉館中,この訪問時,どうだったのかは分かりませんが,次にモンゴルに行く機会があれば是非訪れたいです。
 最後にちょっとだけ自由時間があって,17:00,国立民族歴史博物館の観光終了。

国立民族歴史博物館

博物館内部

先史時代の壁画

昔の防寒具・・・だったかな?

楽器だったと思います。

モンゴル帝国時代の貴族の石人

民族衣装

モンゴル帝国関連展示が始まります。

モンゴル帝国皇帝の方々

強そうです。

展示の様子

ゲル

左の写真のゲルの内部

こんな展示もありました。

現代のモンゴルに関する展示

チンギス・ハーン広場

 国立民族歴史博物館を出たらチンギス・ハーン広場へ向かいます・・・すぐに到着です。ここはもともとスフバートル広場と呼ばれていたのが,2013年にチンギス・ハーン広場に改称されたそうです。広々とした広場には立派なスフバートルの像が建っています。スフバートルは1921年のモンゴル革命の英雄だそうです。「チンギスハーン広場に改称しなくてもいいのに〜」と言うのが正直な印象。モンゴルではどこもかしこも「チンギス・ハーン」と付いていますからね〜(笑)。
 広場の北側には国会議事堂,モンゴル国旗がはためき,中央には大きなチンギス・ハーンが鎮座し,その両脇には四駿四狗のムカリとボオルチュの騎馬像・・・なかなか格好いいです(笑)。
 空には青空が見え始め,天気も上々,この広場でノンビリと過ごしました。 

広場周辺の様子

スフバートル像

国会議事堂

モンゴル国旗

チンギス・ハーン

四駿四狗の一人・ムカリ
民族舞踊コンサート
 この日の最後の観光は民族舞踊コンサートです。民族舞踊コンサートは18:00から,会場の国立民族舞踊劇場到着は17:45でした。意外に人が多いです・・・しかも狭い(笑)。舞台はホーミー,馬頭琴の演奏,民族衣装でのダンス,仏教仮面舞踏ツァム,伝統楽器によるオーケストラに曲芸みたいなのまで・・・多種多様!「民族舞踊コンサート」の名前とは大分,イメージが違いましたが,かなり楽しめました(笑)。
 19:30,民族舞踊コンサート終了。

国立民族舞踊劇場

夕食・就寝

 この日の宿泊は初日と同じフラワーホテルです。夕食はホテル近くのレストランMODERN NOMADSです。メニューはサラダ,モンゴルのミルクティー(塩入),スープ,ボーズ(小籠包みたいなの),ホーショール(揚げ餃子やピロシキみたいなの),骨付き羊肉,キャベツサラダ,ケーキです。一つのプレートに乗って出てきました・・・外国では珍しいかも(笑)。私は勿論,ベジタリアンメニューです(笑)。基本,同じ感じですが,肉を使った部分だけが置き換えられています。
 夕食を終えたら歩いてホテルへ向かいます。21:10,ホテル着。翌日は5:30の飛行機!で南ゴビへ飛びます。3:30モーニングコール,4:00集合と言う強行軍です。南ゴビにはスーツケースは持って行けないとのことですので,2泊分の荷物をボストンバッグに詰め込みます。ブルドへもスーツケースは持って行かない方がいいと言うことで,2泊分の荷物をボストンに詰めましたが再びです(笑)。このホテルにスーツケースを預けてばかりです(笑)。とりあえず,翌朝の準備を終えて,シャワーを浴びて,22:30,就寝となりました。

本来の夕食

ベジタリアンメニューの夕食

ホテルの部屋

ホテルの部屋
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