5日目(2016年8月11日)

起床・空港へ
 目が覚めたのは3:00。この日はAERO MONGOLIA のMO75便で5:30,ウランバートル出発の予定です。3:30モーニングコール,4:00集合と言う強行軍です。起きてしばらくで突然の停電,ちょっと慌てましたが,すぐに復旧。そして集合時間が近くなってきた頃に再び停電・・・これは焦りました,が,これもすぐに復旧。懐中電灯は準備していましたが,すぐに使えるように準備はしていなかったんですね〜
 南ゴビにはスーツケースは持って行けないとのことで,またもやホテルに預けての出発です。ホテルから空港までは,時間が時間なだけに渋滞もなくスムーズな移動,チンギスハーン空港の国内線に到着したのは4:25。空港内は意外に人がいました。

チンギスハーン空港

空港内は意外に人がいました。

AERO MONGOLIA
空路・南ゴビへ
 搭乗手続き等はスムーズに流れ,搭乗となりました。外で飛行機の写真を撮ったりしていたので,搭乗はほぼ最後。機内は2+2の座席配置です。通路側の自分の席に座ろうとすると,CAから「前席の窓側が空いているので窓側へどうぞ」と言われ移動です・・・隣は当然空席です。ラッキー!って感じでした(笑)。
 定刻前の5:20に飛行機は移動開始,5:30,離陸。窓下にはウランバートルの灯りが見えています。真っ暗だった外も次第に明るくなり,6:00を過ぎる頃には綺麗に景色が見えるようになってきました。最初は雲も多く,ちょっと心配しましたが,徐々に雲はなくなっていきました。

この飛行機で南ゴビへ

機内は2+2の座席配置です。

ウランバートルの街

6:03

6:42

6:51

6:52
南ゴビ到着
 6:55,南ゴビ・ゴルバンサイハン空港到着。気温は17℃,過ごしやすい気温です。空には雲一つありません(笑)。飛行機から降りるとちょうど朝日が昇ってきます。見事な日の出です!・・・思わずみんな写真を撮りまくりです(笑)・・・空港の係員は「急げよ〜」と思っていたみたいですけど(笑)。
 空港内に入ると売店の横から巨大な恐竜が飛び出しています。タルボサウルスかな?さすがは恐竜化石のメッカ!テンションが上がります(笑)。

ゴルバンサイハン空港

この飛行機で飛んできました。

綺麗な日の出です。

壁からタルボサウルス!

朝日が当たり素晴らしい景色になっています!
ツーリストキャンプ到着・朝食
 今日から宿泊するツーリストキャンプのスタッフが迎えに来ています。7:15,ワゴン車3台に分乗して,ゴビインバヤンブルドツーリストキャンプへ出発です。標識も何も無い,地平線の中の道を一気に突き進んでいきます。
 7:25,ツーリストキャンプに到着。そのままレストランへ直行,朝食です。朝日が差し込むテーブルで,まぶしかったです。食事は美味しかったと思います・・・あまり覚えていません。

ツーリストキャンプへ

ツーリストキャンプから

ゲルが並んでいます。

レストラン

朝食です。
休憩
 朝食後,くじ引きでそれぞれのゲルを決定。前日までのブルドのゲルと比べて一回り小さめです。私は14番のゲルでした。上を見ると,煙突用の穴が綺麗にあいています・・・ブルドでの大量の虫の悪夢が思い起こされました。この穴は塞いでもらおう!速攻で決めました(笑)。
 荷物を置いてちょっとだけ休憩。あとは,ひたすらゲルの写真・風景写真を撮りまくっていました(笑)。
 この後は,ゲルの解体ショー,見学希望者は11:15に集合です。ブルドで悪天候のために実施できなかったゲル組み立て体験をするために,まずは,組み立てをするゲルを解体するのです。解体されるゲルはガイドのソドさんの宿泊予定のゲルです。ソドさん,どうも有り難う!

このゲルに宿泊(カーソルを合わせてください)。

ゲル内部

煙突用の穴があいています。

ゲル

太陽が低く,影が伸びています。

雄大な景色です。

スタッフが談笑していました。

雄大な景色です。
ゲル解体ショー
 ゲル解体ショーは当然ながら,ツアー参加者全員が集まりました。全員が見守る中,ソドさんのゲルはどんどん解体されていきます。約20分で解体完了・・・早いです!さすがは移動式住居。「ゲルってこうなっていたんだ〜」・・・実際に見ることで理解が深まりました。
 それにしても,この見事な晴天の下,家具類はむき出し状態,夕方までこのままです・・・きっと,ソドさんはこの晩,ポカポカすぎるベッドに眠れないのでは無いでしょうか?ソドさん,どうも有り難うございます(笑)。

防水布をとるとフェルトが現れます。

骨組みが現れました。

ゲル解体の様子

フェンスを畳んでいきます。

ゲル解体終了,一休みです。
昼食
 ゲル解体ショーの見学の後,12:00,昼食です。メニューは冷製ピーマンと牛肉,きゅうりとトマトのスープ,チキンのオーブン焼き,チョコレート。でも,私はベジタリアンメニューです。普通に美味しかったです。午後の観光はゴビ自然博物館に立ち寄ってから,ヨリーンアム渓谷へ,そしてツーリストキャンプに戻りゲル組み立て体験です。

きゅうりとトマトのスープ

ベジタリアンメニュー
ヨリーンアム渓谷へ
 13:00,ヨリーン・アム渓谷のあるゴルバンサイハン山脈方面へ向かって,ツーリストキャンプを出発です。朝と同じく3台のワゴン車に分乗です。遠くにゴルバンサイハン山脈,その反対側は見事な地平線,標識も何も無い道を普通に進んでいきます。どこまで進んでも全く同じような景色が続きます。でも,右に曲がり,左に曲がり,どんどん進んでいきます。「よく分かるな〜」と思いますが,完全に道(?)が頭に入っているんでしょうね。
ゴビ自然博物館
 13:30,ゴビ自然博物館到着。1987年設立の小さな博物館には南ゴビに生息する動物の剥製,鉱石・化石などが展示されています。個人的に,ここでの注目は恐竜の展示でした。実際,恐竜の卵をはじめとして各部位の化石が展示されていましたが,全身骨格が1つもありません!レプリカでもいいからドーン!と展示されていてほしかったです。恐竜展示の部屋に描かれた想像図も,一時代前の復元図のようです。ウランバートルの自然史博物館に行けなかった分,ここにちょっと期待していたんですが,ちょっと期待外れ,「う〜ん,ちょっと寂しいな」が正直な感想でした。

ゴビ自然博物館



ラクダ

猛禽類

恐竜の頭骨

恐竜の卵

ユキヒョウ

ヨリーン・アム渓谷(1)
 ゴビ自然博物館をでると,ヨリーン・アム渓谷を目指して,14:10,出発です。モンゴル語で「鷲の谷」の意味のこの渓谷の上空には鷲が飛んでいるそうです。博物館から約10km,道は部分的に悪路となっていきます。景色を楽しんでいるとアッという間の,14:35,到着,そこに広がるのは見事な青空の下の絶景でした!多くの馬がつながれています。この馬に乗って散策する人もいるようです。

山間部へと進んでいきます。

ヨリーン・アム渓谷案内板

絶景です!

絶景です!
ヨリーン・アム渓谷(2)
 渓谷内を流れる小川に沿って散策開始です。快晴です!雲1つありません!雄大な景色の中,のんびりと歩いて行きます。散策路には何カ所か石が積み上げられています。最初,ケルンかと思いましたが,オボーというそうです。オボーは宗教的な意味合いがあり,その周りを3周まわって旅の安全を祈願するそうです。ナキウサギ・鳥(近づいても逃げません)と出合い,至る所に落ちている馬の糞を避けながら歩いて行きます。でも,1回だけ踏んでしまいました。すぐ,川に入り水で洗います・・・以後,川の中もジャブジャブ進んでいきます。水はちょっとだけ冷たく気持ちいいです。周りの人がビックリした目で見ますが全く気にしません(笑)。

オボー

オボーの周りを回りました。

ナキウサギ

鳥は逃げません。

花も綺麗でした。

ノンビリと歩いて行きます。
ヨリーン・アム渓谷(3)
 40分程度散策,15:15,一応の終点です。近くには馬がつないであります。この先まで行くと,初夏の頃まで雪渓が残っているそうですが,8月のこの時期にはさすがに溶けてしまっているのでそこまで行くことも無いでしょう・・・とのことでした。しばらく,その辺りを散策していましたが,時間もあるようでしたので,少し先まで行ってみました。ここからは両岸が立つようになり,「渓谷」の雰囲気があります。これはこれで楽しかったのですが,時間切れ,撤退となりました。15:30,復路出発。景色を楽しみながら駐車場所に到着。ツーリストキャンプへ向けて出発したのは16:10でした。

終点の先は渓谷っぽいです。

終点付近から
終点付近から→

ツ−リストキャンプ到着,ゲル組み立て体験

 17:00,ツーリストキャンプ到着。ちょっとだけ休憩を挟んで,17:45,ゲル組み立て体験です。手順は,ゲルを支える2本の柱「バガチ」と天窓部分「トーノ」を組み立て,側面の芯となるフェンスを立てていきます。フェンスを立て終わると屋根を支える62本の棒「オニ」を差し込み骨組みが完成です。完成した骨組みを夏は1枚,冬は3枚のフェルトで覆って,防水布をかぶせて側面を紐で固定して完成です。もちろん,全てを私たちでできるはずも無く,基本,ツーリストキャンプのスタッフが組み立てるのを途中,手伝うという感じでした。
 まず,手伝ったのはフェンスを立てていくことでしたが,フェンスには種類が有り,この種類の見分けが付きません・・・ということで,少なくとも私はすぐに「見守る」の席に移動してしまいました(笑)。次に手伝ったのは「オニ」の差し込みです。まぁ,これもちょっと分かりにくかったですが,2本ほど差し込んで終了(笑)。そして最後に手伝ったのがフェルトを防水布で覆う作業・・・これは普通にできたと思います(笑)。
 18:50,ゲル組み立て体験終了。約1時間の組み立て時間でした。組み立て体験と言うより組み立てを見ていたという方がしっくり来る時間でした(笑)。ゲルの大きさは使用するフェンスの数で決まっているそうで,このゲルはフェンス3個分の大きさだったかな?

組み立て対象のゲルは家具むき出しです。

フェンスを組み立てていきます。

フェンスを組み立てていきます。

屋根を支える棒「オニ」を差し込みます。

外人さん達も興味深そうに眺めています。

ほぼ,みんなが眺める状態になってしまいました。

骨組みをフェルトで覆っていきます。

ほぼ完成です。
夕食・散策
 19:30,夕食です。この日はユーラシア旅行社恒例のそうめんでした。そして,この日の本来のメニューはバイキングでした。バイキングについては,まぁ,あんまり覚えていません。夕食後はレストラン外の椅子に腰掛けみんなで談笑してから,散策へと出発。この日は夕焼けがとにかく綺麗でした!燃えるような夕焼けと草を食む牛の対比が印象的で忘れられません。

そうめん

散策に出発です。

燃えるような夕焼け

燃えるような夕焼けと草を食む牛

夜の散策・星空観測会

 散策後,再び,ツアーの皆さんと談笑。今回はツアー外の方(日本人,女性)も一緒です。いろいろな話を伺いました。その中でアッと思ったのが「今夜は流星群ですよ。」と言う話。その方は「獅子座流星群」と言われていましたが,「ペルセウス座流星群」ですね。名前はともかく,今夜の星空観測の楽しみが増えました!21:00,陽が沈み,星が見えてきた頃,解散となりました。でも,ゲルの中で静かにしている気になれず,22:00,外へ。目が慣れてくると見事な星空です!ゲルとのセットでひたすら写真を撮りまくりでした。
 そして,0:00。レストラン入り口付近へ。「希望者は集まって星空観測をしましょう」と言うことになっていたのです。所々,キャンプ場内の強い光がありますが,上々の暗さです。天の川は何処かな〜?とかみんなでワイワイガヤガヤ言いながら星空を眺めるのは意外に楽しかったです。そして,ちょっとだけ雲が多くなってきた1:00頃,解散となりました。思ったのが,「流星はあまり流れなかったな〜」と言うこと。まぁ,流星群は夜半から明け方にかけてよく見られることだし,3:00か4:00頃にでも起きてみようかな?などと考えていました。
 1:00,就寝。
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