5日目(2)(2010年8月11日)

オーベルジュ出発
 8:30,再び,4WDに乗って,とうとうオーベルジュを出発です。この時間帯になると,あの美しかった砂丘は影があまりなく,まぁ,こんなもんかな〜レベルの姿です・・・やっぱり砂丘は日の出直後のあの時間帯が一番美しいと再認識しました。そして,砂漠を走り抜け,9:00,ベルベル人のテントにお邪魔して見学し,ミントティーを頂きました。ただ,このテントの周り・・・本当〜〜に何もない,遙か彼方まで地平線です。こんなところに住んでいるなんて・・・凄すぎです!!!!あの感動した夜空の一面の星々もきっとここでは当たり前なんだろうなぁ〜〜・・・でも住みたいとは思わない,というか,ここでの生活に耐えられるとは思えない(笑)

砂丘は平面的な姿になっていました

ベルベル人のテント

テント隣の台所・作業小屋?

チーズを作る道具(山羊のお腹を袋にしたもの)

テントの周りは地平線

ベルベルの女の子

ミントティーを頂きました
化石探し
 ベルベルのテントを出発,しばらく走ると,砂漠の道は普通の舗装道路となりました。そして,9:30,何も無さそうな場所へと進んでいき停車。何事かと思ったら,地面の岩石には一面に化石がありました。最も目だったのは直角石とアンモナイト,三葉虫も所々見られるみたいでした。ということは,古生代,ここは海。ハンマーも何も持ってきていないので転石の中から良さそうな化石が入っている石を各人が選んで拾っていきます。ただ,良い化石はすでに採集されているみたいで,近くの小屋で立派な標本が売られています。まぁ,一応,転石を見て回ったのですが,特にめぼしいのはなく,とりあえず直角石の入った石を一個だけ拾いました・・・荷物がまた重くなった・・・(笑)

ここの岩石には化石がいっぱい

直角石

アンモナイト
カスバ街道(1)
 9:50,エルフードの町のホテルで4WDをバスに乗り換えです。実家に帰っていたドライバーアシスタントのサイードさんともここで合流。今日の宿泊地,ワルザザードの町を目指します。今日向かうワルザザードへの道は,道沿いに数多くのカスバが点在しており「カスバ街道」と呼ばれているそうです。ただ,この日はかなり疲れていたせいもあり,あまり,窓の外を見ていなかったのでかなりの数のカスバを見落としてしまったと思います・・・ちょっと残念。
 まずは,市みたいなのをやっていました。賑やかで活気づいた町にロバと車が混在した風景が印象的でした。
カナート(地下水路)
 10:20,窓の外に盛り土が列を成している風景が広がりました。地下水路「カナート」だそうです。山脈からオアシスまで水を引くための水路で,15m程度掘られた無数の穴を横穴でつないであります。いくつかの穴には汲み上げる為の設備がついていますが,他は盛り上げられた土にズボッと穴が開いています。柵も何もないので落ちそうで危険です(笑)。これで,長いものは数十kmも続くのだとか・・・凄いものです。ちなみに地下水路なのは蒸発を防ぐためだそうです。

水を汲み上げる設備もあります

カナート

カナート

カスバ街道(2)
 カスバ街道を走ります・・・この日は,移動時間が長い。外の風景も似たようなのが続き,疲れも重なり,ウトウトしながら過ごしていました・・・

現役の井戸・・・水を汲みに来ていました

ウーズードゥの滝

 多分,この日だったと思います。現地ガイドのヤマニさんに「モロッコで一番有名な滝は何て言う滝ですか?」と聞いたところ,「やっぱりウーズードゥでしょう」との答えでした。早速,トイレ休憩の土産物屋さんで写真を探しました・・・Hさんが絵はがきの中から見つけ出してくれました。どうもありがとうございます。勿論,購入。下はその絵はがきです。左の絵はがきが全景,右の絵はがきが上段です・・・素晴らしい滝です。オートアトラスにある滝で,マラケシュから4WDで行くことができるらしいです。当然,実物を見に行きたいのですが,ツアーの行程には入っていません・・・
 先日,ユーラシア旅行社のWebページを見ていたら新しく「カサブランカ・フェズ・マラケシュ3都めぐり」というコースが発表されていました。何と!この滝がコースに入っていました!・・・何てことだ(泣笑)!ちなみに,私はマラケシュで追加料金を払ってリヤド宿泊コースとしましたが,こちらは「フェズ・マラケシュでリアドに連泊!」だそうです・・・何てことだ(泣笑)!
ティネリールのパノラマ
 12:35,ティネリールのパノラマポイントに到着。手前にオアシス,その向こうにカスバが広がり,背景の山とともに素晴らしい景色が広がります。
 ここで,カスバ街道から離れて北上し,トドラ渓谷を目指します。

オアシスの中には勿論水が流れています

全景

カスバのアップ
←ちょっとだけアップ
トドラ渓谷(1)
 13:30,トドラ渓谷に到着。両側は切り立った崖で素晴らしい峡谷です。この絶壁はロッククライマーが登るそうです・・・理解できない,信じられない(笑)。ただ,この岩盤の迫力は素晴らしい!!!の一言です。ここのホテル「YASMINA」・・・休みな(笑)で昼食。チキンとレモンのタジン料理。結構美味しかったです。
 昼食後はトドラ渓谷で休憩です。

ホテル「YASMINA」

チキンとレモンのタジン

下流方向

上流方向

迫力ある岩壁

迫力ある岩壁
トドラ渓谷(2)
 トドラ渓谷(トドラ川)は水が澄み切っています。我慢できずに裸足になって川の中へ。全体として水は冷たいのですが,1カ所,水がわき出しているポイントがあり,ここから下流方向は特に冷たかったです。そして,小石のため,足裏はとっても痛かったです(笑)。周りも思い思いに楽しんでいました。
 基本,イスラムの方々は写真に写ろうとしないのですが,ここで出会ったある親子は違いました。母親が積極的に「写真にとってもらいなさいよ」って感じで,下の男の子の写真を撮させてもらいました。すると,最初は写真に撮られるのを嫌がっていたそのお姉さん達,この写真を見せると「写真を撮って」と豹変してしまいました(笑)。

水がとっても綺麗です

帰りのバスの中から

帰りのバスの中から
カスバ街道(3)
 そして,カスバ街道へと戻りワルザザードへと向かいます。この時間帯は少しは起きていたので,カスバが点在する景色を楽しむことができました。

三葉虫化石を購入(笑)

 16:30,カラマグーナの町でトイレ休憩です。ここはバラの名産地として有名です。と言っても,休憩したのは普通の土産物屋さんですが(笑)。正直,バラ関連には全く興味なかったので,しばらく外で時間をつぶして,お店の中へ。まぁ,普通のモロッコ土産が並んでいる中で,鉱物・化石が充実しているみたいでした。ここで三葉虫化石に目を奪われました。値段は400Dh(約4000円)。値切ろうとしましたが,値は落ちませんでした・・・結局400Dhで購入。荷物がまた重くなった・・・(笑)。そして,この化石も前日に買ったオドントチレ三葉虫と同じく,同じツアーの人達からは「偽物でしょう(笑)」とほぼ断定されてしまいました・・・ちなみに,日本で調べた所,この化石はシコピゲという三葉虫,10万〜15万円で販売されていました・・・本物だったら物凄くラッキー!(笑)・・・さて,この化石,本物か(笑)

トイレ休憩の土産物屋さん

空が綺麗です
←空が綺麗です

カスバにて

 17:30,ベンモロ・カスバに到着。このカスバは修復されて現在ではホテルとして利用されているそうです。なかなか立派です。そして,ナツメヤシの間の小道を通り奥へとしばらく進んでいくと現れるのが,アマディール・カスバ。以前の50Dh紙幣(日本で言えば500円札?)にデザインされていた有名なカスバだそうです。こちらは現在ではカサブランカの富豪の別荘だそうです。
 このアマディール・カスバで女の子が近寄ってきて「カヤで編んだラクダ」・・・だったかな?を差し出してきたので,「Thank You」と言って受け取りました。アマディール・カスバからの帰り道,今度はおじさんが同様のものを差し出してきたので,「Thank You」と言って受け取ると,おじさんは「Money」の一言。ここで,「あ!そういうことか!」と気づき,先ほどの女の子のところへ行くと,女の子はまだ呆然と(?)立ったままでした。で,女の子に(値段は分からないので適当な額の)お金をあげると(払うと),ニッコリと笑って帰っていきました・・・おじさんには勿論,カヤの葉を突っ返しました・・・大の大人があんなのでお金を稼げると思ったというのがビックリの出来事でした(笑)

ベンモロ・カスバ

ベンモロ〜アマディール間はこんな道です

ナツメヤシと青空が綺麗でした

アマディール・カスバ
ホテル到着
 そして,カスバ街道を進み,ワルザザードへと向かいます。まぁ,見慣れた景色が続きました。18:30,ついにワルザザードのケンジ・アズコールホテルに到着。ホテルは十分に綺麗です。そして,夕食はプールサイドのレストランでビュッフェ。ユーラシア旅行社恒例のそうめんが出たのもこの日でした。いつものことですが,旅の疲れが出てくる辺りでのそうめんは本当にホッとします。添乗員さん,有り難う!荷物整理をして,21:00には爆睡の夜となりました。
 プールサイドからはワルザザードの町が一望できていたので,夜景を見に行こうかな〜と思っていたのに,力尽きて一度も目覚めることがありませんでした・・・残念。

ホテル「ケンジ・アズコール」

ホテルの部屋
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