6日目(午後)(2010年8月12日)

バヒア宮殿
 マラケシュ観光の最初はバヒア宮殿です。14:20到着。19世紀,アラウィー朝の大臣によって建造された宮殿だそうです。門を抜けると広大な庭園,オレンジ・バナナ・ブーゲンビリアなどの木が植えられているそうですが,あまり興味がないのでスルー(笑)。建物には細かな彫刻が施されていていかにもイスラム!って感じです。広大な中庭の空間は本当に綺麗でした・・・で,ここの扉の一つに小さな丸い穴が。猫の出入り用の穴で,昔からあるそうです。昔から猫を可愛がっていたんでしょうね〜すぐそばで猫が幸せそうに熟睡していました。見学したのは3民族(アラブ・ユダヤ・ベルベル)の待合室,4人の妃の館,ハーレムだったらしいのですが,あまり覚えていません(笑)

バヒア宮殿の門

建物の入り口・・・だったかな?

細かな彫刻が美しいです

中庭全景
←中庭

熟睡中の猫

猫用出入り口
旧市街へ
 バヒア宮殿見学のあとは旧市街へ。アグノウ門の前を通り,旧市街へ向かいます。途中,物凄い人だかりに遭遇。警備員もいます。この日はラマダン突入の日。日没後に食べる食べ物を求めてのものだそうです。何か定番の食べ物だったみたいですが・・・詳細は忘れました。ラマダン中ならでは,の景色かもしれないですね。

スパイス屋さん

アグノウ門

人だかり
サアード朝の霊廟
 15:20到着。サアード朝(1549〜1659年)の代々のスルタンが眠る場所。「地球の歩き方」によると,「本来はモスクの方から入る道があったが,アラウィー朝のムーレイ・イスマイルが道と墓廟を壁で囲んでしまったため,1917年に空から発見されるまで,その存在は隠されていた」そうです。「12円柱の間」は物凄く荘厳な雰囲気でした。すぐそばにはミフラブがあり,イスラムだな〜という感じ。そのすぐそばには大きなコウノトリがいました。このコウノトリ,最初は全く,ビクとも動かず作り物か?と思ってしまいました(笑)

12円柱の間

ミフラブ

コウノトリ
マジョレル庭園
 15:50到着。マジョレル庭園は新市街にあります。フランス人画家マジョレルが造園,その死後,デザイナーのイヴ・サンローランが買い取って修復したそうです。ただ,全く興味がなかったので・・・そもそも,イヴ・サンローランって誰?というのが私の認識・・・全く興味ない状態で訪れましたが,なかなか美しい庭園でそれなりに楽しめました。

猫が涼んでいました

緑に青にオレンジ・・・綺麗でした

正面はイスラム美術館・・・だったかな?

サボテン

サボテン
←美しい庭園でした

クトゥビアの塔

 16:30到着。マラケシュのシンボルで高さ77mの綺麗なミナレット。セビリアのヒラルダの塔(97m)と並び,世界で最も高く・美しいミナレットの一つだそうです(「地球の歩き方」より)。装飾は4面それぞれで異なり,この塔より高い建物は建てては駄目らしい。まぁ,見たときは「お〜ミナレットだ!」で終わりでした(笑)。ここから歩いてすぐのところが「ジャマ・エル・フナ広場」です。 

団子三兄弟・・・古!(笑)

クトゥビアの塔・・・ちょっと遠くから
クトゥビアの塔→

ジャマ・エル・フナ広場(夕刻)

 クトゥビアの塔から歩いてジャマ・エル・フナ広場へ向かいます。すぐに到着です。「ジャマ・エル・フナ」とは「死者たちの広場」と言う意味で,公開処刑場だったところらしい。今では昼間は大道芸人が集まり,夜は屋台が建ち並ぶ,お祭り広場です。物凄く活気のあるところらしです。が,時間帯は夕刻,昼と夜の間,大道芸人はあまり見られず,屋台は今から準備を始めようか・・・という時間帯でちょっと残念。とりあえず,カフェ・グラシエの2階テラスで広場を見渡しながらのティータイムです。
 カフェ・グラシエでのティータイムは早々に切り上げ,同じツアーのHさんと広場の散策に出発です。最初に向かったのは広場の近くの旧市街。旧市街の雰囲気をちょっとだけ楽しんだ後,広場へ。ただ,基本・準備中だし,大道芸人はあんまりいないしで,本当にブラブラしただけ・・・と言う感じでした。
 まぁ,ちょっとしたことはありましたが,詳細は省略・・・皆さん,蛇使いには注意しましょう。特に,無理矢理に蛇を首に巻いてくる輩には注意!ですよ。

ジャマ・エル・フナ広場の全景

屋台の準備をしています

旧市街

オレンジジュースコーナー(笑)

夜への準備は少しずつ進んでいきます

コブラ

ホテル,リヤド,再びジャマ・エル・フナ広場へ

 ジャマ・エル・フナ広場の観光を終えると,いよいよリヤド宿泊です!このモロッコ旅行での私の三大目的の一つです。でも,とりあえず他の方々と一緒に他の方々が宿泊するホテルへと向かいます。ここで,他の方々がチェックインを済ませたらガイドさんとともにリヤドへと向かう手はずです。そして,18:00,ホテル「ロイヤル・ミラージュ・マラケシュ」に到着。名前からして,フェズで泊まったホテルと同系列のホテルかな?ロビーはとっても広くて,豪華な感じです・・・でも,後で聞いたところによると,エレベーターはなかなかスリリングだったとか・・・(笑)クロアチア九寨溝のホテルでの経験から海外でのホテルエレベーター恐怖症になりかけの私は,泊まらないで良かった〜と内心思いました(笑)
 他の皆さんがチェックインを済ませたら,いよいよリヤド「ヴィラ・デ・ゾランジェ」へと出発。全員で乗っていたバスにガイドさんと2人だけ。何となく変な気分になりながら,バスに乗り込むと,リヤドにはすぐ到着。基本的にガイドさんがチェックインの手続きをしてくれたので,一安心。チェックインの際に,この日の夕食・レストランの予約,ハマムの予約も済ませ,ついに海外での一人宿泊の時がやってきました。英語力が物凄く不安な私にとって,それはも〜ドキドキドキの状態でした。とにかく,一人なので何があっても自分で解決しないと駄目なんですから・・・それを承知でこのプランを申し込んだのですが,不安で不安で仕方なかったです・・・結論でいえば,「ヴィラ・デ・ゾランジェ」のスタッフ,物凄く親切・・・というか気配りが行き届き,対応が素晴らしかったです。私の英語力が無くても,しっかりと気長に対応してくれて何の不自由も感じませんでした。このリヤドの高評価は設備や立地だけでなく,こういうスタッフの心配りも大きいんだな〜そう感じました。
 そして,部屋へと案内してもらい,部屋の設備等についての一通りの説明・・・根気よく説明してくれました(笑)。オレンジジュース・バナナジュース等のソフトドリンク類は無料,電話をすれば届けてくれる,とのことでしたので,早速注文。オレンジジュースは勿論100%,絞りたて,とっても美味しかったです。宿泊中に何杯飲んだことか・・・(笑)
 そして,夕食まで時間があったので,ジャマ・エル・フナ広場へと行ってみることに・・・リヤドを出て少し歩いていると,リヤドのスタッフが追いかけてきます。リヤドの住所・電話番号・地図が書かれた紙を渡して,「もし,道に迷ったらここだよ。」とアドバイスしてくれました。近いんだから大丈夫・・・と思っていたけど,後々,これが大きな助けになるのでした(笑)。そして,ジャマ・エル・フナ広場,リヤドから近いと思っていたのに(実際近いんだけど),結構分からない・・・私が方向音痴のせいなのですが(笑)。しばらく歩いて・・・「これは・・・迷ったな」と確信(笑)。「魅惑のモロッコ」という本には,迷ったら「『ビッグスクエア?』と聞けばいい」と書いてあったので,「ビッグスクエア?」と何人かの人に聞くのですが誰も分からなかったです。・・・試しに「ジャマ・エル・フナ?」と聞いたら即,「OH!ジャマフナ!」と親切に案内してもらえました。この方,親切に途中まで連れて行ってくれました。そして「この先だよ。ここを真っ直ぐ行けばいい」と教えてもらったのが下左の写真の場所です。「ビッグスクエア」では通じません!素直に「ジャマ・エル・フナ」と聞きましょう(笑)。工事中の道を抜けて,ようやくたどり着いた広場は夕刻と違い,結構活気づいていました。
 ちなみに蛇使いのせいで完全に下がっていたモロッコ人への好感度は,リヤドのスタッフやこの案内してくれた人のおかげで確実にアップしました(笑)。

この道の先がジャマ・エル・フナ広場

ジャマ・エル・フナ広場は活気が出てきていました
ジャマ・エル・フナ広場(夜)
 夜のジャマ・エル・フナ広場は・・・物凄く良かったです!夕刻の準備中とは比べものにならないくらいに。基本,屋台部分だけ見て回ったのですが,何と言うか,雰囲気が抜群に良いんですね〜とにかく皆さん,美味しそうに食べている。エスカルゴも無造作にドカン!と山盛りになっています・・・フランスの高級料理も台無し(笑)。ゲテモノも結構ありました・・・牛の頭・肺・蹄などが並んでいて,食べていた人が「美味しいよ〜食べれば?」みたいなことを言ってきたのですが・・・ちょっと勇気がなかったです(笑)。まぁ,見ているだけで楽しい場所でした。
 この時間帯の雰囲気は写真で感じてもらえるかな?と思います。
ヴィラ・デ・ゾランジェ(1)
 そうしているうちに,アッという間に予定時間。さあ,帰ろう・・・と歩いていくと再び迷ってしまったのでした(笑)。ここで,リヤドの人にもらった地図等が書かれた紙が役に立ちました・・・最悪,タクシーを使えばいいか〜と気軽に考えることができたのもこの紙があったおかげ。本当に助かりました。
 19:55,どうにかこうにかヴィラ・デ・ゾランジェに到着。ちょっとだけ一休みして,20:10,レストランに向かいます。
 部屋には下のようなメッセージが置いてありました。「私たちはムスリムなので,ラマダン期間は断食しています。このことが支障を来さないように努力します。ご理解をお願いします。」みたいな意味でしょう・・・多分。やっぱり今はラマダン期間なんだな〜という感じでした。

ヴィラ・デ・ゾランジェ入り口

メッセージ

部屋

ルームキー

洗面所

シャンプーなど
ヴィラ・デ・ゾランジェ(2)
 20:20,夕食です。レストランに行くと客は私と1組のカップルだけ・・・このカップルが物凄い雰囲気を作っています。手を握って,見つめ合って・・・料理の写真を撮ろうかな〜と思っても,ちょっと,フラッシュを炊こうという気になれない雰囲気です(笑)
 そうこうしているうちに,家族連れが何組かやってきて,そこそこ賑やかな雰囲気となったので,安心してフラッシュを炊きながら料理の写真を撮ったのでした。
 料理はとっても美味しかったです!ビックリしたのは最初に出てきた一口サイズの料理?そして,食後,teaを頼んだら普通にミントティーが出てきたことかな(笑)
ヴィラ・デ・ゾランジェ(3)
 食後は当然のようにリヤド内の散策です。ヴィラ・デ・ゾランジェは2つのパティオ(中庭)を持つ比較的大きなリヤドです。右図が覚えている範囲での1Fの簡単な見取り図です。勿論,正確性は全く無いのでだいたいこんな感じの配置だったと思ってください。白い部分は宿泊部屋や公共のスペースになっています。プールは一カ所しか描いていませんが,ここの他に,屋内に一つ,屋上に一つ,最低でも全部で三カ所ありました。
 広いので,ゆっくり見て回ると結構な時間がかかります。とりあえず,気の向くままにブラブラと彷徨います(笑)・・・どの場所もとっても良い雰囲気です。ライトアップされているのがまた綺麗。パティオ(大)は中央の噴水の周りに4本のオレンジの木が植えてあります。これがリヤドの典型的なスタイルだそうです。そして,公共のスペースにはさりげな〜くオレンジが置いてあります。「ヴィラ・デ・ゾランジェ」・・・なんだか変な名前,と最初聞いた時は思いましたが,”Villa des Orangers”と見れば意味が分かります。「オレンジの木のヴィラ(別荘)」という意味なんですね。どうりであちらこちらにオレンジがあるはずです。オレンジジュースもとっても美味しかったし(笑)
 夢中で写真を撮って回っていると,アッという間に時間が経っていきました・・・時刻は23:55,もうほとんど翌日・・・そして,タイミング良く(?)カメラの電池が切れました。ここが潮時。部屋に帰って荷物整理,そして睡眠・・・こんなに眠るのが勿体ないと感じた夜は初めてでした(笑)

リヤド「ヴィラ・デ・ゾランジェ」の簡単な見取り図

2階。右側が宿泊した部屋

照明も雰囲気があります
←パティオ(中庭)・小

パティオ(中庭)・大

照明も雰囲気があります

通路

屋上テラスよりクトゥビアの塔
←階段も雰囲気があります

プール

プール(上と反対方向から)
プール→

通路沿いにもテーブル・椅子があります

通路沿いにもテーブル・椅子があります

公共の部屋も良い雰囲気です

置いてあったチェス

公共の部屋にはオレンジが置いてあります

プールへと向かう廊下・・・ここにもオレンジ(笑)
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