7日目(2013年8月8日)

起床〜朝の散歩
 目が覚めたのはちょうど0:00,いくら何でも早すぎるので,すぐに寝る・・,そして次に目が覚めたのは4:00。しばらくボーッとして4:30起床。ベランダに出て見ると空はどんよりと曇っています・・・また,こんな天気か〜と思いながら,電池の2個目を充電開始,1個目は昨晩寝る前に充電セットしたので当然終わっています。スーツケースから必要なものを取り出し,すぐにカギをかけます・・・連泊だとこんな時楽で良いですね〜(笑)。
 5:00頃,外は結構明るくなりました。明るくなる時間は意外に遅いです・・・緯度的にもっと早い時間に明るくなるイメージでしたが。外を見るとまだ明かりが灯っていてなかなか良い雰囲気です。雲の切れ目もあるのですが,天気は期待しないことにしましょう・・・雨さえ降らなければOKです(笑)。
 6:35,散策へ出発。ホテルを出て土産物屋さんの並ぶ通りを抜けていきます。朝早いのでまだ誰もいません。港へ出たら左へ。川を渡るとキャンプ場みたいです。キャンプに来る人のため(?)の立派な店もあります。川の上流からはなにやら良い音が響いています。どうやら滝があるみたいです(ガイランゲルの地図によると,Storfossenという滝みたいでした)・・・川の左岸の道を進んでいくと,川とは別の方向へ曲がって行くみたいだったので撤退・・・別な道を進むと今度は何かの施設の中に続いていました・・・通りがかった人に道を尋ねると,親切に教えてくれましたが,この道を進むと「private」の標識が・・・残念でしたが,素直に撤退。ホテルへと帰ったのでした。港を見ると豪華客船が入港してくるところでした。7:00,ホテル到着。

ホテルの部屋から

人通りはほとんどありません。

キャンプ場

ガイランゲルの集落

朝の港

豪華客船が入港してきました。
豪華客船が入港してきました。→
ガイランゲル教会
 7:05,朝食。そして,7:30,再び散策に出発。今回は坂を上りガイランゲル教会へと向かいます。九十九折りのカーブを登っていくと10分くらいかな?で到着。ガイランゲル教会は1842年に建てられたものだそうです。ここからの眺めはなかなか素敵です。先ほど入港してきた豪華客船が停泊,なかなかの景色を造っています。ひとしきり景色を堪能したらホテルへと来た道を下っていきます。そこから川の方を見入ると,さきほど撤退した左岸の道の先から,Storfossen方面へと続いていく道らしきものが見えます!「よし!滝へ再チャレンジ!」と再び滝へ向かいました。

ガイランゲル教会

ガイランゲル教会より
再び滝へアタック!
 8:00,再びStorfossenへチャレンジ開始です。坂を下る途中も右岸の斜面からのアタックコースを見つけつつ,アタックするのですが・・・いずれも「private」!そして,左岸の撤退した道に到着。今回はこの先からStorfossen方面へ道が延びていることを確認しているので,ドンドン進みます(笑)。そして,その道の分岐に到着・・・で,目に入ったのは「private」・・・結局,あきらめざるを得ませんでした(涙)。問題のStorfossenは川を渡る橋の上から木々の向こうにかすかに見えるのみでした・・・なかなか立派な滝ですので残念でした。8:30,ホテル到着。あとは出発の時間まで部屋からフィヨルドを眺めながらボーッと過ごしていました(笑)

橋からの川と豪華客船

上流に僅かに見えるStorfossen

Storfossenのアップ
フィヨルドクルーズ・午後の部開始!
 この日の観光は,まずガイランゲルからヘレシルトへのフィヨルドクルーズです。そして,ヘレシルトから陸路,ストランダへ向かい,フェリーでリアビグダへ,リアビグダから陸路リンゲへ向かい,フェリーでエイスダルへ,エイスダルから陸路,ガイランゲルへ!とフェリーを乗り継いでグルリと一周する感じの行動になります。そして,ガイランゲルへ向かう途中,「鷹の道の展望台」からフィヨルドの絶景を堪能。ガイランゲルホテルで昼食,午後はハイキングとなります。下の地図で1が「7人姉妹の滝とクニーブスフロー農場」,2が「鷹の道の展望台」,3は「ヴェステラス・フィエレットのビューポイント」,4は「ストルセター滝」です。3と4は昼食後のハイキングコースでした。

ガイランゲルホテル
ガイランゲルフィヨルドクルーズ(1)
 9:10,ガイランゲルホテル出発。前日,フロムでは歩いて乗船でしたが,この日はバスに乗ったまま,乗船です・・・港は目の前ですけど(笑)。9:30,ガイランゲルフィヨルドクルーズ出発です。ガイランゲルフィヨルドは全長約20km。幅が狭く,両側の山が急峻に迫る迫力のあるフィヨルドでユネスコの世界遺産に登録されています。出発すると,すぐに水量は少なめですが,大きな滝が落ちています・・・天気は悪いけどテンションは上がります!

出発!

船上の様子

九十九折りのカーブで道が続いています。

最初の大きな滝・・・水量少なめ

この滝もなかなか立派です。
ガイランゲルフィヨルドクルーズ(2)
 ガイランゲルフィヨルドクルーズの個人的最大の目玉は7人姉妹の滝です!ノルウェーの滝と言えば,ヴォーリング滝,ショースの滝,7人姉妹の滝の3滝!が見たかった滝のベスト3でした。実際にノルウェーに来て,もっともっと凄い滝がゴロゴロしているのを思い知りましたが(笑)。ソグネフィヨルドでのサーグの滝の苦い経験があったので,今回は右か左か確認してその時を待ちました(笑)。そして・・・遙か上方に農場らしき建物が見えてきて,その向こうに幾筋もの滝が落ちているのが見えてきました!船が進んでいくと隠れていた部分が少しずつ見えてきます・・・絶妙の見え方です(笑)。そして全体像が見えてきました!見えてきた全貌は・・・水が少ない!ちょっとだけ期待はずれです・・・本来なら7本の滝が落ちているはずですが・・・7本あるような無いような(笑)。こんなに天気が悪い日が多かったのに〜って感じです。水量が多かったら素晴らしい姿なのは間違いないですが・・・ノルウェーの滝で初めて期待はずれ感を味わってしまいました(笑)。上方にあったあの農場はクニーブスフロー農場と言い,家の上の岩が今にも落ちてきそうで危険なため,1868年に捨てられたものだそうです。あんな所に人が住んでいたんだな〜とちょっとビックリです。
 対岸には「求婚者の滝」が落ちています。この求婚者は7人姉妹全てに求婚してふられて,ヤケ酒を飲んでいるのだそうです(笑)。求婚者の滝は水量豊富です。7人姉妹の滝は優雅に静かに落ちているのに対して,求婚者の滝は力強く落ちています。滝の中央部,水が流れていない部分が徳利みたいです(笑)

7人姉妹の滝が見え始めました。

クニーブスフロー農場と滝

7人姉妹の滝・全景

7人姉妹の滝・見え始め

7人姉妹の滝・正面

求婚者の滝

7人姉妹の滝

求婚者の滝
ガイランゲルフィヨルドクルーズ(3)
 そして7人姉妹の滝と求婚者の滝を過ぎて,クルーズ船はドンドン進んでいきます。両岸には迫力ある岩壁が続きます。天気は悪く上空には薄暗い雲が立ちこめていますが,これはこれでなかなか味わいのある景色です・・・と思うことにしました。
 クルーズ船はガイランゲルフィヨルドとサニールフスフィヨルドの合流点に到着。この辺りになると心なしか両岸の地形も若干緩やかになり,クルーズの終わりが近い感じになってきました。

7人姉妹の滝(左)と求婚者の滝(右)

曇りのフィヨルドもなかなか良い雰囲気です。

迫力のある岩壁
←この滝も立派です。

操縦席でも岩壁を見上げています(笑)。

地形は緩やかになってきました。
リアビグダ港へ
 10:30,ヘレシルト港到着。ここから陸路ストランダへと向かいます。すぐにヘレシルトの滝を通過したのですが,一瞬だったので写真を取り損なってしまいました・・・油断した〜!フィヨルド沿いの道を通り,山中へと進み,再び,フィヨルドに出て10:55,ストランダ到着。フェリー出発の時間まで時間があったのでストランダの町をほんのちょっとだけ見て回ってすぐに乗船,11:05,リアビグダへと向かいフェリー出発。この時のストランダ〜リアビグダ間のフェリーは,車の積み方が悪かったのでしょうね,見事に傾きながらフィヨルドを横断していきました。ノルウェー人の意外な大雑把さを見た思いでした(笑)。11:15,リアビグダ港到着。

ヘレシルトへ到着。

フィヨルド沿いの道

ストランダの町の教会

ストランダ港

フェリーは傾いています(笑)

「鷹の道展望台」へ

 リアビグダ港から再び陸路を通りリンゲへと向かい,11:25,リンゲ港に到着。また,フェリーの待ち時間があったので,バスから下車,周辺をブラブラしながら出港を待ちます。この時にフィヨルドの海岸ギリギリまで降りて水面を覗き込んだのですが,数m先は水底は全く見えない感じで,見事なまでに急激に深くなっていました!やっぱり,フィヨルド凄いな〜と思いつつ景色を眺めていました。11:45,リンゲ港出港,12:00,エイスダール港到着。
 ストランダ〜リアビグダ間,リンゲ〜エイスダール間の2回のフェリーは乗船時間が短かったのですが,それでもバスから降りて景色を堪能してしまいました(笑)。すっかり見慣れた感じで,フィヨルドとしてはごくごく普通の景色なのに,やっぱり,ジッとしていられず,動き回ってしまいました(笑)
 そして陸路ガイランゲルを目指し,ガイランゲルフィヨルドのビューポイント「鷹の道の展望台」が近づいてきました。でも,その手前の「鷹の道の入口展望台」で下車,絶景を楽しみました!

車窓からはフィヨルドが見えます。

フェリーを待つ車が列を作っています。

リンゲ港出発

エイスダールの町
←フィヨルドは急激に深くなっています。

鷹の道の入口展望台からのガイランゲルフィヨルド
「鷹の道展望台」
 10分ほど「鷹の道入口展望台」からの展望を楽しんで,12:30,出発。数分で「鷹の道展望台」に到着。多くの車が止まっていて,バスを止める場所がありません・・・仕方なく路駐で展望台へと向かいます。バスを止めたところの横にも滝?が落ちていましたが,こちらではこんなのは滝としてカウントしないでしょうね〜(笑)。そして,「鷹の道展望台」からの景色は・・・絶景!これ以外の言葉は見つかりません。右には7人姉妹の滝が静かに落ち,左にはガイランゲルの村が見えます。フィヨルドを進むフェリーが良い味を出しています。
 12:40,ガイランゲルへ向けて出発,九十九折りのカーブをドンドン降りていきます。13:00,ホテル着。

バスが停車したところの滝?

「鷹の道展望台」はこんな感じです。

ガイランゲルの村方面
7人姉妹の滝方面→
昼食・休憩
 ガイランゲルホテルで昼食・・・やっぱりバイキング料理です。午後の部の出発は14:45と言うことなので,時間はゆっくりです。昼食後はしばらく部屋でノンビリと過ごし,それにも飽きて周辺の散策に出発。朝はほとんど人通りの無かったところが大勢の人で賑わっています。港には豪華客船が3隻も入港しています!観光案内所で地図をもらったり,何となく適当に過ごしながら出発の時間を待ちました。
 ちなみに,ホテルのフロントに置いてあった手書きの天気予報では,翌日以降は雨!この曇りの天気でも運が良かったのかも・・・それにしても夏のノルウェーって雨が多いな〜!

天気予報

人が多くなっていました。

このトロールと記念写真を撮る人が多かったです。

多くの車と3隻の豪華客船

アイスクリームのキャラクター・・・可愛くない(笑)
午後の部・ハイキング開始
 14:45,集合,ガイドのニルスさんと合流,14:50,バスで出発。高台に進み,小滝が落ちているところがスタート地点でした。添乗員さんの旅日記には「ホールブロの滝からハイキングスタート」の記述が・・・!名前がある滝だったのか〜話を聞いてなかった〜!名前があるなら写真ぐらい撮っておいたのに〜とちょっと後悔(笑)・・・でも,「まぁ,いいや」と思える程度の滝でした。
 15:00,ハイキング出発。緩やかな登り道を登っていきます。途中,ストルセター滝との分岐を過ぎるとすぐにヴェステラス農場到着。ここは夏の間だけ使用され,たくさんの山羊が飼われています。中には明らかに山羊でないのもいます・・・ラマかな?山羊たちの間の道を進んでいきます。

ハイキング出発してすぐの所から。

ストルセター滝との分岐

ヴェステラス農場

ゲートを開けて先へ進みます。

山羊たちの中を進んでいきます。

これは・・・ラマかな?

ヴェステラス・フィエレットの案内板
ヴェステラス・フィエレットのビューポイント
 山羊たちの間の道を進んでいくと,登り道は終わり,下りになります。そして下りきった先は・・・フィヨルドが一面に広がる絶景です!ヴェステラス・フィエレットのビューポイントに到着です。ここは標高225m,遙か遠くまでガイランゲルフィヨルドが見渡せます。右手には「鷹の道」の九十九折りのカーブが見え,先ほどの展望台も見えます・・・あんな所だったのか〜!とちょっと感動(笑)。更にその先にはフィヨルドクルーズで最初に見えた滝も落ちています。先端には柵が設置されており,その先は完全な崖,海岸沿いの道が真っ直ぐに見下ろせます・・・ちょっと怖かったです(笑)。

ヴェステラス・フィエレット

ヴェステラス・フィエレットから

ガイランゲルの村を見下ろす。

真下を見下ろす。
←九十九折りのカーブと「鷹の道展望台」
ストルセター滝へ
 ヴェステラス・フィエレットのビューポイントからの景色を堪能したら,次はストルセター滝です・・・本当に滝だらけのツアーです(笑)。来た道を引き返してヴェステラス農場へ進みます。いくつもの滝が見え,ほぼ正面の遙か彼方には巨大な滝が見えまています。この滝の直下,道路に面したところからハイキングスタートして,そこがホールブロの滝だったみたいです・・・ということはこの巨大な滝がホールブロの滝で,メイン部分は遙か上方に見える部分じゃないかな?と思っていますが実際の所はどうなんでしょうか?
 ヴェステラス農場を過ぎると,ストルセター滝への分岐に到着。ここからストルセター滝への行程が本格的に始まります。ヴェステラス農場は標高300m,ストルセター滝は標高550mですから高度差はたったの250mなんですが・・・延々と階段が続き物凄く疲れました!「それにしても,この石の階段,誰が造ったんだろう?」などと思いながら,息も切れ切れ登っていくと・・・今,まさに階段作成をやっていました(笑)。話を聞くと作業をしていたこの方々はネパールのシェルパ族の人だと言うことでした・・・さすがです!それにしても,日本語堪能な人でした。滝からの帰りの時は,ちょうどこの日の仕事が終わったみたいで,スキップしながら(?),走りながら(?)この人たちは帰って行きました。何という体力!信じられません(笑)
 前日のブリグスダール氷河ハイキングで,痛くなり始めた左足の踝ですが・・・いよいよ耐えきれないかな?というレベルになり始めました・・・・でも,ストルセター滝を見たい一心で頑張って登っていました(笑)

カーソルを合わせて下さい。

ホールブロの滝のメイン部分・アップ

ストルセター滝への案内板

こんな階段が延々と続きます。
ストルセター滝
 そして道はほぼ平坦になり,ホッとした頃,右にストルセター滝が出現。思っていたより小さいですが,それは周囲があまりに雄大すぎるからでしょう,落差50mクラス?の見事な直瀑です。でも道はまだ続いています。先を歩いているはずの他の人もいません。少しだけ先に進むとニルスさんがいました・・・「Finish!」とのことでした。よく見ると,今度は下へ降りる道があります。鎖場になっていましたが,問題なし,見事な滝裏空間につながっていました。ストルセター滝は所謂「裏見の滝」でした。滝裏からの豪快な水の流れと,渓谷の姿を堪能,ちょっとだけ休憩して下山となりました。この頃,前日から痛くなった足の痛みは限界に達し,ついに,痛みの酷い左足だけ登山靴を普通の運動靴に履き替え・・・痛みをごまかしながら,下山完了となりました。

道は平坦になりました

ストルセター滝の上流部

滝裏へと下る鎖場の途中から
登山道からのストルセター滝→

滝裏から

滝直下を見下ろす
夕食後の買い物・就寝
 18:45,バスは出発ホテルに向けて出発しました。曇りの一日でしたが,これはこれでフィヨルドの代表的な景色を堪能できた1日だったと思います。19:15,ホテルで夕食。
 夕食後はお土産屋さんで買い物しながら周囲を散策です。お土産屋さんは18:00〜20:00は一旦閉まり,20:00〜22:00まで再び営業するようでした。トナカイの楊子立て,写真集,お菓子など気の向くままに購入。21:30,部屋に戻って,23:30まで荷造りして,0:00に就寝となりました。明日は最終日ですが,オスロへの長距離移動です。フィヨルド観光は,ほぼ終了です・・・早かったなぁ〜

(20:00頃)人通りはほとんどありません。

(20:40頃)港はなかなか良い雰囲気です。

(21:30頃)明かりが灯り良い雰囲気になってきました。
inserted by FC2 system