5日目(2014年8月8日)

起床・散策・出発
 この日の起床は5:40でした。ここ数日で一番遅いです・・・やっぱり,前日歩き過ぎて疲れていたかな?この日はこのホテルを出発ですので,スーツケースの準備をして,7:00,散策に出発。この日は,町の中で比較的お気に入り周辺,教会周辺から川沿いをブラブラ。7:20,ホテル着。7:30〜8:00,朝食。朝食の時のマロンペーストが美味しかったので,朝食後,隣のスーパーへ案内していただき購入。この後,何人もの人が次々にスーパーへ買いに行きました・・・スーパーの人は「何で,今朝はマロンペーストが次々に売れるんだろう?」とビックリしたことでしょう(笑)
 8:30,ホテル出発。

ホテルの廊下

朝の町

街中を流れる川
教会→
スロー峠
 バスは,前日のLuz渓谷分岐の町へと進み,この日は右折せずに直進?。しばらくは町中の平坦な道を進んでいましたが,この日も山のクネクネ道へと進んでいきました。空は綺麗な青空,窓の外には立派な山々・・・素晴らしい景色の中を進んでいきます。羊の群れに遭遇したりしながら進み,気がつけば,バスの後ろには相変わらずの車の列です。そして,9:40,スロー峠(標高1474m)に到着。ここで10分程度,トイレ休憩です。
 真っ青な空に雄大な山々の中,羊や馬がノンビリと過ごしています。遠くには,人々の集団が・・・豆粒程度にしか見えないので,カメラの望遠で拡大してみると・・・双眼鏡で遠くを覗いています・・・何かの観測中かな?と思いましたが,結局分かりませんでした。

良い天気です。

いくつかの町を過ぎていきます。

羊の群れを過ぎていきます。

素晴らしい景色です

スロー峠の標識

スロー峠から

何かの観測をしていました。

サイクリストも沢山いました。

長閑です。
オービスク峠へ
 バスはオービスク峠をめざします。道は緩やかな登りですが,気が遠くなりそうなほど延々と続いています。こんな所でも,サイクリストが自転車を走らせています・・・理解不能です(笑)。緩やかな登りですが,片側は崖の細い道です。こんな所で離合したくないな〜などと思っていたら,やっぱり対向車がやってきました。しかも,岩をくりぬいたトンネルを出た直後です!バックはとてもできそうに無いし,対向車は何台か連続しています。「どうするの〜!」と思っていると,ここでも難なく離合完了・・・運転手さん凄すぎです!

オービスク峠の標識

こんな斜面に沿って道が付いています。

サイクリスト発見!

岩をくりぬいただけのトンネル

ギリギリの離合!
オービスク峠(1)
 そして遠くに小さな小屋(オービスク峠の建物)が見えてきました。10:15,オービスク峠に到着です。ちなみに,この辺りの道は12月初めから5月初めの冬季は通行止めになるそうです。
 オービスク峠は標高1709m,ツール・ド・フランスのコースとして,私でも名前くらいは知っているほど有名な峠です。添乗員さんの旅日記によると,ツール・ド・フランスにピレネー越えステージが設けられた1910年から多数の大会でコースに組み入れられているそうです。そして,2012年に日本人の新城幸也選手がこの峠を3位で通過したそうです・・・この道を見ていると,3位も勿論凄過ぎですが,そもそも,ここを自転車で駆け抜けたということが信じられません!
 ここも真っ青な空と雄大な景色が広がっています!目の前にそびえるのはピック・ド・ジェル(ジェル山,2613m)。そして手前には黄色・緑・白地に赤の水玉の大きな自転車のモニュメントが置かれています。この色はそれぞれ,総合順位の首位(黄),ポイント賞(緑),山岳賞(白地に赤の水玉)のジャージの色を現しているそうです。
 この大きな自転車付近では子供達が遊び,次々に記念写真を撮る人がやってきます。このオービスク峠の土産物屋・カフェでしばらく休憩です。ちなみに土産物屋周辺には馬が沢山つながれていて・・・糞が大量に落ちています。油断すると危険です(笑)。

オービスク峠の建物が見えてきました。

オービスク峠

雄大な山々と自転車のモニュメント

子供達が遊んでいます。

オービスク峠からの雄大な景色
オービスク峠(2)
 10:35,集合時間まで残り15分くらいでした。ふと,思いました・・・なんだか滝がありそうだ。土産物屋から車道を挟んで向こう側に道が続いています・・・何となく,この先に滝がありそうな気がしたのです。「とりあえず,ここにいても,することないし,行けるとこまで行ってみよう」と思い,出発・・・約5分歩いた先に広がった景色は・・・ありました!滝です(笑)!かなり距離はありますが,結構立派な滝です。落ち口近くにはちょっと大きめの町もあります。あの町に行けば,この滝の情報もありそう・・・などと思いましたが,ここからの姿で満足です!集合場所に到着したのは10:50。集まった人たちで記念写真を撮ったりしながら,全員が揃うのを待って,10:55,オービスク峠を出発。

土産物屋・カフェと駐車場

こんな道を歩いて行きました。

ゴーレットの滝

オービスク峠からの雄大な景色(カーソルを合わせてください)

ポルタレット峠へ

 バスはオービスク峠から坂道を下っていきます。向かっている方角から考えると,さっき見た滝の落ち口の町へ向かっているような・・・と思っていると,程なくして,さっきの滝が見えてきました。ちょっと樹木に遮られて展望は悪かったですが,それでもワクワクしてしまいます(笑)。そして,落ち口の町を通過・・・ゴーレットと言う町でした。ということで,さっきの滝は「ゴーレットの滝」と呼ぶことにしました。ゴーレットはスキーリゾートとして有名な町だそうです。そして,「ゴーレットの滝」のそばを通過・・・一瞬だけ見えた比較的近くからの姿は遠望より遙かに見応えがありました。が,よく見えたのは一瞬,勿論写真を撮る時間はありませんでした・・・残念。すぐそばにも行けそうな感じでしたが,ツアーである以上,勿論,それは無理です。バスは鉱泉地オー・ボン(良い水という意味らしい)の町を通過し,ドッソー渓谷へと進み,ポルタレット峠をめざしていきます。そして,数名の登山者っぽい人たちと遭遇・・・聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者とのことでした。ここはもうスペインとの国境付近です。
 12:15,ポルタレット峠到着。

ゴーレットの町

オー・ボンの町

ドッソー渓谷

何処かの町

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者

ダム湖・・・青々とした水が綺麗です。

ピレネー犬発見

国境は近いです。
ポルタレット峠(1)
 ポルタレット峠は標高1794m,フランスとスペインの国境です。ここからはスペイン。スペイン国旗がはためいています。
 まずはレストラン「PACINO」で昼食。メニューはサラダ,パエリア,アイス。パエリアはちょっと水っぽい感じでした。そういえば,数日前のコトゥレのホテルでのパエリアもかなり水っぽく雑炊の水が少ないバージョンって感じでした・・・本場のパエリアはこんな感じなのかな?魚介類のイメージが強かったけど,魚介類に限ってはいないみたいだし・・・具材も多くて,美味しいんだけど・・・パエリアのイメージが変わったピレネー旅行でした。
 食事の後は土産物屋で買い物。ボルボロン,コーヒーキャラメル,蜂蜜などを購入。ポルボロンはスペインでクリスマスの季節に食べるお菓子とのことでした。口に入れると,ボロボロと崩れていく独特のお菓子で,口の中の水分を一気に持って行かれそうでした(笑)。でも,美味しかったです。「口に入れて崩れる前に「ポルボロン,ポルボロン,ポルボロン」と3回唱えることができれば願いがかなう」と言われているらしいですが,無理でしょう(笑)。
 買い物の後は,フラワーウォッチング。レストランの裏山でそれぞれが思い思いに楽しみました・・・と言っても,個人的には花はそれほど興味ないので,適当に花を見つつ,オービスク峠での滝に味を占めて,ここでも「滝がないかな〜」と,高所へ登ってみましたが,当然,ありませんでした(笑)。遠くにそびえるピック・ドゥ・ミディ・ドッソー(2884m)の山頂は雲に覆われ見えたり見えなかったりでしたが,素晴らしい景色を堪能できました。花では,地を這うように咲いている赤紫色の花「メレンデラ・ピレナイカ」と「ピレネーアイリス」が印象的でした。

ポルタレット峠到着

パエリヤ

ピック・ドゥ・ミディ・ドッソー(2884m)

そびえる山

土産物屋さん方面を見下ろす

羊もいます。

団子状に集まって休んでいました。

メレンデラ・ピレナイカ

ピレネーアイリス
トルラへ
 15:00,ポルタレット峠の駐車場を出発しようとすると,「ピレネー犬がいますよ」とのことで,みんなで撮影会。この犬もいきなり周囲を取り囲まれて何事?と思ったに違いないです(笑)。バスの中で添乗員さんからいただいた扁平な桃・・・美味しかったです。
 向かったのは駐車場から数100mの場所。昼食のレストランのオーナーが「アイリスが綺麗に咲いていた」と話してくれた場所だそうです・・・が,残念ながら,アイリスはすでに咲き終わってしまっていたみたいでした。花はタイミングが大事だな〜と当たり前のことを痛感しました。
 15:25,トルラへと出発。雄大な景色を楽しんでいると・・・アッという間かな?,16:45,トルラに到着でした。

駐車場

ピレネー犬

扁平な桃

ここからアイリス探しに出発

こんな道を歩いて行きました。

道の途中から

アイリスが咲いていたところ?
トルラ・ホテルオルデサ到着
 16:45,トルラのホテルオルデサに到着です。トルラの町の中心部からは少し離れていますが,とっても綺麗なホテルです。部屋に入ってみると,日本語のカードが置いてありました・・・こういうのは嬉しいですね〜このホテルで3連泊です。
 ちょっとだけ休憩して,17:10,トルラの町散策へと出発。ホテルから町まで約15〜20分程度ですが,道端にも沢山の花が咲いていて目を楽しませてくれます。

ホテルオルデサ

ホテルの部屋
トルラ散策
 17:20,トルラの町に到着。着いてみてビックリ!石造りのとっても良い雰囲気の町です。小さな町なので迷う心配も無く,思うまま,足の向くままにフラフラと歩き回りました。石造りの町並み,石造りの教会,雄大な景色,どこを見ても絵になる素敵な町でした。
 道沿いの家の玄関口で白い大きな犬がだらしなく寝ていました・・・近づいていくと,ちらりとこちらを一目見て,気だるそうに,また,寝てしまいました・・・ピレネー犬かな?緊張感の無い犬でした。妙に印象に残っています(笑)。

トルラの町

トルラの町

サン・サルバドール教会

サン・サルバドール教会
←サン・サルバドール教会

トルラの町からの雄大な景色
ホテルへ
 トルラの町を散策したら当然ホテルへ帰ります。メインの道から外れる細い道があるたびに,フラフラとその道へ入ってしまいます・・・そして,わざわざ入っていった細い道の先には,特に見るべきものは無い。こんなことばかりしているから,20分程度で帰り着くはずが40分かかってしまいました(涙)。そして,ホテルに帰り着いた頃には汗でビッショリになってしまったのでした。
 ちなみに,この途中,スペイン人の老人二人に話しかけられて,言っていることが全く,欠片も分からず,かなり困ってしまったことも今では良い思い出です。
 18:40,ホテル着。

こんな道にも入っていきました。

左の写真の道を進んだところから。

この道はしっかりした道でしたが,延々とした下りでした。

左の写真の道を進んだところから。
予習
 19:00からホテルの方がスライドを使って,オルデサ渓谷の説明をしてくれました。希望者のみでしたが勿論参加。添乗員さんが日本語に通訳してくれるのを聞きながら,明日からの観光の予習です。説明の中には勿論オルデサ渓谷の滝も含まれており,ワクワクしながら聞いていました。ちなみに,スペイン語だと思っていたら英語だったそうです・・・全く分かりませんでした(笑)。
夕食,雷雨
 19:30〜20:50,夕食。メニューは野菜スープ,メルルーサ,ベリーのムース。印象に残っているのは夕食よりも,この時に始まった雷雨!凄かったです。物凄かったです!
この旅行,「夕方に天気は悪くなり,朝には回復する」がパターンだったので,最初は「凄い雷雨だな。でも,すぐに止むだろう」程度に考えていたのですが,いつまでも止みません。この日の就寝は21:00でしたが,この時間にもまだ激しい雷雨は続いていました。ホテルのフロント付近に置かれていた天気予報では明日は「朝・晴→昼・曇→夜・晴」だったのが救いでしたが,久しぶりに翌日の天気の心配をしながらの就寝となりました。
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