8日目(2014年8月11日)

起床〜出発
 5:50,起床。この日は久しぶりにゆっくりです。この日の出発は8:00ですので荷物整理をして,あとは特にすることも無くボーっと過ごしました。スーツケースを出し,7:00,朝食へ。ここでもグダグダと会話をしつつ,ゆっくと過ごします。この日はトゥールーズまで延々と移動です。ピレネー山脈の主な観光は前日まででほぼ終了。この日は「ポーの町のピレネー大通りからピレネー山脈を眺める」が主な観光です。ただし,「晴天なら」です。といっても,ここまで天気に恵まれたこのツアー,さらにこの日も晴天です。全く天気の心配はしていませんでした(笑)。
 8:00,出発。バスはすでに見慣れた景色の中を走ります。5日目,トルラに向かって走った道を戻っていきます。
ピック・ドゥ・ミディ・ドッソ−?
 9:00,バスの正面に立派な山が見えてきました。山頂部が二つに分かれたような独特の山容・・・ピック・ドゥ・ミディ・ドッソーのようです。すぐ横には湖?があり,こちらもきれいな景色を作り出しています。ここで写真ストップです。ここで私が着ていた服は前日買ったTシャツ,図柄はピック・ドゥ・ミディ・ドッソーです。グッドタイミング!ということで,Tシャツとその図柄の山,セットで記念撮影!しました(笑)。そして景色を堪能してバスに戻ると,添乗員さんが言いました。「ごめんなさい。あの山はピック・ドゥ・ミディ・ドッソ−じゃありませんでした。似てるから間違えてしまいました。」・・・え〜!じゃあ,Tシャツとセットで記念撮影した私,馬鹿みたい(笑)・・・って感じで先へ進みました(笑)

湖(?)に写る対岸の町

記念撮影(笑)

湖とピック・ドゥ・ミディ・ドッソーもどき
ピック・ドゥ・ミディ・ドッソーもどき→
スペイン出国,フランスへ
 9:25,バスの正面に本物のピック・ドゥ・ミディ・ドッソーが見えてきました。思い出しました!確かにこの山です,スペインに入国した時に,この山を見ながらフラワーウォッチングしました。隣には湖はありませんでした(笑)。ということでここでも写真ストップです。そして,バスはポルタレット峠を越えて,フランス側へと進んでいきます・・・フランス側は深くガスがかかっていました(涙)。ガスの中をバスは進んでいきます。

本物のピック・ドゥ・ミディ・ドッソー

ポルタレット峠を越えるとガスがかかっていました。

ガスの中をバスは進みます。

ダム湖を通過

左の写真と同じ場所(5日目,8月8日)

ギリギリの離合が続きます。

ギリギリの離合が続きます。
ラルンス村
 10:15,ラルンス村でトイレ休憩です。といっても公衆トイレ使用,周囲には特に何もありません。ただの公衆トイレです。目の前の国道?は結構頻繁にサイクリストが通過します。そういえば,スペインではあんまりサイクリストを見かけなかったような・・・やっぱりフランスは自転車大国だな〜という感じです。そして遠くの山々にはガスがかかっています。ピレネー大通りからのピレネー山脈展望は無理だろうな〜というか,絶望でしょう!という心境になっていました。
 10:22,出発。

オービスク方面から来ました。

駐車場所付近から

サイクリストが頻繁に通過します。

ラルンス村の中心部は意外に賑やかです。

山にはガスがかかっています。
ポー観光(1)
 11:05,ポーの町に到着。ポーはポー川沿いの人口約8万人の町で,ピレネー・アトランティック県の県庁所在地です。ブルボン王朝の初代王・アンリ4世(Henri IV)の生誕地だそうです。アンリ4世はナントの勅令を発してフランス宗教戦争を終わらせるなど,良王として知られ,フランスでは人気のある王様だそうです。ポーの町を歩いていると,あちらこちらでHW(Henri IV)の文字を見かけることになりました。ポーの町で向かったのはピレネー大通りです。バスを鉄道駅前で下車,すぐの所からケーブルカーで上がっていきます。ちなみにこのケーブルカーにもHWと記されています。

ポー川・・・だったかな?

ポーの町に入ってきました。

ケーブルカーから

ケーブルカー

ケーブルカーのHWのプレート
ポー観光(2)
 ケーブルカーで坂を登った付近がピレネー大通りです。やっぱり,ピレネー山脈は雲の中,全く見えませんでした。ここまで全く見えないと,むしろすっきりします(笑)。まぁ,予想通りなので,すぐに諦めはつきました。気持ちを切り替え,ポーの町の観光を楽しむことにします。
 下はこの後の自由時間に買った絵葉書からです。晴れていればこんな感じで見えていたんですね〜。

ピレネー山脈は全く見えませんでした。

ピレネー大通りからの景色(絵葉書から)
ポー観光(2)
 前日までピレネーの山中にいたからでしょうか,ポーの町は都会にみえます(笑)。ギャラリーラファイエットもあります。ピレネー大通りからクレマンソー広場,ショッピング街を通り,県庁・市庁舎と眺めながら歩いていると・・・急に何か大きな音がしました。辺りを見回すと,道路の向こう側で人が倒れています。道の段差で転んだみたいです。助けに行った方が良いかな?等と思っていると,すぐに近くの人が何人も駆けつけていました。そういえば,3日目のゴーブ湖ハイキングでも,転んでけがした人がいたし,コトゥレだったか,トルラだったか,ホテルで階段から落ちてだったかな?怪我した人の話も聞きました。この旅行,怪我人に遭遇するのが多いなぁ〜

マンホールにもHW
(カーソルを合わせて下さい。)

ポーのメインストリート

ギャラリーラファイエット

ポーの町

市庁舎
ポー観光(3)
 サン・マルタン教会に到着。パリのノートルダム大聖堂の影響を受けたこの建物の完成は1868年だそうです。この教会の印象はとにかく鐘楼が高い!です。ケーブルカーで上がってきた場所からも見えていたような気がします。鐘楼の高さは70mだそうです。内部は,まぁ,普通の荘厳な雰囲気ですが,ステンドグラスが綺麗でした。
 サン・マルタン教会の次は,徒歩数分の距離のポー城へ向かいます。

サン・マルタン教会

内部

ステンドグラス
←主祭壇
ポー観光(4)
 ポー城の内部は国立博物館になっていて,ガイド・ツアーでのみ見学できるそうです。ということで概観のみの観光です。このお城はアンリ4世が生まれたお城だそうです。内部の写真をいくつかのウェブページで見ると,かなり良い雰囲気のようで,内部を見ていたら印象も違ったかもしれませんが,外観はイマイチ好みではありません。でも,写真を撮りまくります(笑)。
 ポー城は12世紀に建造,14世紀に大改築され,その後も改築を繰り返していろいろな時代の建築様式があるそうです。向かって右側の建物と中央の門はナポレオン3世時代(19世紀),左の建物はガストン3世時代(14世紀)だそうです。

この乗り物で市内観光しているみたいです。

正面からポー城

アップ
←ポー城
昼食
 ポー城前の広場でいったん解散。ちょっとだけ自由時間です。と言ってもまぁ,あんまり時間は無いので広場周辺をブラブラ,土産物屋さんをのぞきます。ここで,ピレネー大通りからの展望の絵葉書を購入,今日,見えるはずだった景色です(笑)。
 12:05,レストランLE DAUPHIN(いるか)で昼食。青を基調とした良い雰囲気のレストランです。メニューはサラダ・サーモン・トマトグリル・レモンシャーベット。普通においしかったです。

この建物の説明もありましたが,覚えていません。
自由時間
 昼食後は再び自由時間。今度は20分程度あるのでポー城からちょっと離れてポーの町をブラブラ・・・と思いましたが,何となく道に迷いそうなので(笑),再び教会へ行ってきました。今度は教会の周囲をグルリと一周。裏には何やら何やら立派な記念碑が。「1914-1918」,「1939-1945」と書かれています。2度の世界大戦の戦没者慰霊碑かな?
 他には特に何もない?ので,集合時間よりちょっと早かったですが,13:20,ポー城前広場に集まるとほとんどの人がすでに集まっていました(笑)。

サン・マルタン教会

2度の世界大戦の戦没者慰霊碑?

サン・マルタン教会と慰霊碑?
←サン・マルタン教会
ポー出発
 13:30,ポー城前広場から,お城の庭園を通りバスへと向かいます。庭園はなかなか綺麗です。ここにはHWではなく,HMの文字があります。これは何でしょうか?庭園付近から城外を見入ると建物から煙突が出ていますが,この形状がちょっと独特でおもしろかったです。そして,庭園を過ぎて向かった先は・・・門が閉じていて出られませんでした(笑)。駐車場についてトイレに入った方が内側からの開け方が分からなくて,ちょっと苦労したとか・・・こんなちょっとしたアクシデントはありましたが,無事,13:50,バスはトゥールーズへ向けて出発しました。

ポー城の外壁沿いの道

庭園

HMの意味は?

煙突が面白いです。

ここの門は鍵がかかっていました。

トゥールーズへ(1)

 バスはすぐに高速へと進みます。添乗員さんが「道沿いの木が倒れていますね」と。言われてみれば,確かに倒れています。どうやら,前回私たちがトゥールーズを離れてからの約一週間の間に,かなり激しい嵐があったようです。もしかしたら,トルラでのあの激しい雷雨があった夜かな?などと思いもしましたが,距離や地形を考えると,それはないですね〜。でも,その嵐の期間,私たちはスペイン側にいたことを考えると,やっぱりこの旅行,天気には恵まれていたんでしょうね。遠くにフランスらしい姿のお城が見えたり,ツール・ド・フランスのモニュメントがあったり,時々「おおっ!」と若干思うようなものがあり,そこそこに退屈しません。トゥールーズ到着前,ドライブインでトイレ休憩と買い物,お土産としてサブレ等を購入。

高速へ

倒れた木

ツール・ド・フランスのモニュメント

お城
トゥールーズへ(2)
 そして,高速の防音壁にレンガ色が目立つようになってきました。トゥールーズはガロンヌ川の粘土で作られたレンガで建造物が造られ,「バラ色の町」の町として有名なのです。 高速を降り,運河沿いの道を走り,トゥールーズ市内へと入っていきます。宿泊ホテルは空港そばで,トゥールーズ市街地から離れたところですので前回はそんな感じがしませんでしたが,トゥールーズは結構大きな町です。これから,町の観光ですが,スリに気をつけることや,自転車・車への注意など,多くの注意が添乗員さんからありました。あぁ,町に帰ってきたんだな〜って感じでした。
 16:35,トゥールーズ観光に出発。

レンガ色の防音壁

ガロンヌ川?

運河

トゥールーズ市街地

自転車も頑丈に盗難防止されています。
サン・セルナン大聖堂(1)
 トールーズ最初の観光はサン・セルナン大聖堂,ヨーロッパ最大のロマネスク様式の建造物で,サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者が必ず立ち寄る場所だそうです。この大聖堂は3世紀の殉教者サン・セルナン(聖セルナン)の聖遺物の安置するための建造物が始まり,1070年に建造が始まり,約400年かけて完成,その後も破壊と修復が繰り返されたているそうです。
 鐘楼も高いし,横にも広い・・・どっしりとした印象でレンガ色が美しい存在感のある建物です。

正面から

見上げて

窓は小さく,半円形や円形です。
←最初に見えてきた辺りから

南門(ミエジュヴィル門)

敷地境界門
サン・セルナン大聖堂(2)
 内部に入るとこちらも広いです。身廊の左右に側廊が2本ずつの五廊形式だそうです。高さもかなりあります。・・・何mあるんだろう?と思いましたが,21mだそうです・・・意外に低いです。滝の落差でも感じますが,高さって難しいですね〜(笑)。
 内部は適当に写真を撮ってきましたが,右の写真のキリストの復活を描いたフレスコ画は12世紀後半,初期キリスト教の石棺は4世紀末〜5世紀初みたいです。興味のある人にとっては一日いても見飽きないんでしょうね〜。

フレスコ画

初期キリスト教の石棺

内部・主祭壇
←内部・身廊
サン・セルナン大聖堂(3)
 この建物,約400年かけて建造されたので,その間に経済力がドンドン弱くなっていったんだそうです。そのため,初期の建造部分には高価な大理石が多く用いられているそうですが,時代を経るに従って安い素材の使用へと変わっていったそうです。貧乏になっていったんですね〜。言われてみれば,窓枠の素材が違っているのがよくわかります(笑)。
 サン・セルナン大聖堂の見学を終えたら,トール通りを進み,キャピトル広場へと向かいます。
トール通り
 トール通りはチョコレート屋さんやスミレ製品のお店が並び,賑やかです(トゥールーズはスミレ製品でも有名だそうです)。そして,道路沿いに見えてきたのは薄い(?)一枚の板みたいな建物です。教会みたいです。道路から見るファザードは立派です。・・・見栄を張るにもほどがあるでしょう(笑)。ノートルダム・ドュ・トール教会と言うそうです。結構由緒正しいらしいです。サン・セルナン大聖堂に祀られているサン・セルナンは雄牛に引きづられて殉教,その雄牛が通った道がトール通りで,サン・セルナンを引きづった雄牛が止まった場所に建てられたのがこの教会だそうです。「トール」はオック語で「雄牛」の意味だそうです。

トール通り

ノートルダム・ドュ・トール教会が見えてきました。

ノートルダム・ドュ・トール教会(正面から)
キャピトル広場
 トール通りの先はキャピトル広場です。「バラ色の町」の呼称通り,建物がレンガ色で統一されています。マクドナルドもレンガ色です(笑)。この場所は古代から町の中心として栄えた場所だそうで,現在でも様々なイベントが開かれているそうです。正面の建物が1750年建造のキャピトル(市庁舎)です。と言っても,市役所としての機能は新庁舎の方に移ってしまっているそうです。広場を取り囲む道の天井にはトゥールーズに関するいろいろな絵が描かれています。じっくりと見る時間はありませんでしたが,なかなか楽しそうでした。

キャピトル広場

キャピトル広場に面する建物

マクドナルド
←天井にはトゥールーズへに関する絵
キャピトル広場
 キャピトル内部は豪華の一言です!建物に入った時点ですでに豪華!室内に入ると絵画や装飾が凄い!廊下にはこの建物の歴代の当主かな胸像が並んでいます。そして入った広い部屋は豪華そのもの!見とれていると,添乗員さんからいろいろと説明がありましたが,憶えているのは一つだけ・・・大理石の柱に見えているのはほとんどは大理石ではなく,大理石に見えるように造っただけ・・・本物はこの部屋に入る辺りの柱だけ・・・お金がなかったそうです。見栄を張るにもほどがあります(笑)
自由時間
 17:30,キャピトル見学が終わり自由時間です。添乗員さんからトゥールーズの見所を聞いて出発です。でも,出発前に,市庁舎裏のトゥールーズ観光案内所に併設された土産物売り場で買い物です。スミレのキャンデーやスミレの砂糖漬けなどを買い込み,17:50,観光に出発です。集合は18:30ですのでの頃時間約40分。まず向かったのはジャコバン修道院。修道院付近に到着したときに18:00を知らせる鐘が響いていました。中に入ろうとすると「入場は18:00までです」と言われてしまいました・・・無念です!買い物と順番を間違えた〜!!でも,仕方ありません。気を取り直してととりあえずガロンヌ川にかかる橋が見応えあるらしい・・・と言うことで,ガロンヌ川を目指します。
 トゥールーズの町はメインストリートから中に入ると,意外に細い道が交錯しています。何となく道に迷っているような気が・・・「やばい!」と思って,急遽キャピトル広場を目指して来た道を引き返したつもりでしたが・・・やっぱり,道に迷ってしまったようでした。焦りながら,何となく,「こっちかな?」という感じで歩いて行くと,無事にキャピトル広場に到着でホッとしました。でも,考えていたのとは全く違う方向からの到着でした・・・まぁ,到着すれば問題なしです(笑)。
右下の写真はこの時見かけた日本料理店です。シャッターに描かれた相撲取りの絵と「SUSHIYAKI(寿司焼き)」の店名。寿司を焼いちゃダメでしょ〜!(笑)
 汗ビッショリになりながら,集合場所へ到着したのは18:20。ホッとしつつ,まだ,10分くらいあったので,ちょっとだけ近くのスーパーを覗いて再集合。最集合したのは18:28,ほぼギリギリでした・・・ちょっと焦りました(笑)。

ジャコバン修道院

トゥールーズの町は結構入り組んでいます。

日本料理店「SUSHIYAKI」
ホテル到着
 バスの停車位置まで移動して,18:45,バスは出発。ホリデイインエアポートホテルに到着したのは19:00でした。初日に宿泊したホテルです。とうとうこのホテルに帰ってきてしまいました。アッという間だった気がします。
 19:30,ホテルで夕食。メニューはシーザーサラダ,カスレ,フルーツサラダです。カスレはインゲン豆,アヒル肉,ソーセージなどを煮込んだもので,この地方の名物料理です。美味しいのですが・・・重い!胃にもたれます。特にこの数日,食べ過ぎで胃の調子がちょっと思わしくなかったのできつかったです。でも,美味しい料理でしたよ。
 明日は朝の飛行機で出発。明日は帰国ですが,疲れていたので荷物整理は翌朝することにして,23:00,爆睡でした。

ホリデイインエアポートホテル到着

ホテルの部屋

カスレ
inserted by FC2 system