霧島・小谷川沢登−沢登講習会に参加−(2009年8月23日)

 牧園町・小谷川上流には「山城の滝」があります。が,この滝の上流を中心とした地域は諸事情により,近づけない場所でした。下流から沢を遡上して行くにしても道中は長く,数多くの滝を越えねばならず,とても私の力量では無理!と半ばあきらめていました。が,今回,鹿児島県山岳連盟主催の沢登講習会が小谷川で行われることを知り,「もしかしたら・・・あの滝を見ることができるかも知れない!」と申し込み,2009年8月23日,行ってきました。また,「沢登りについてもっとしっかり学びたい」,「ザイルワークを学びたい」と最近は感じることも多くなっていましたので,そういう意味でも一石三鳥というイベントでした。
 8時,県道1号線,「霧島ホテル」前のヘアピンカーブ先の公共駐車場に集合。入渓場所まで数台の車に分乗して出発しました。公共駐車場付近から日添林道へ進み,しばらく走らせると手洗橋があります。入渓場所はこの手洗橋をほんのちょっとだけ過ぎた場所です。
 沢へ降りていくと早速,胸までつかる場所が出現です。上流の山之城温泉の影響でしょう,意外に温かい水です。大岩を越えていくとすぐに砂防ダムが現れます。左側(右岸)から砂防ダムの上へ出て滑り台みたいに滑って降ります・・・これが意外に楽しい(笑)少しだけ進むと,すぐに第2の砂防ダムが・・・今度は砂防ダム下部のトンネルをくぐって越えていきます。これも意外に楽しい(笑)
 このあとは気持ちよく渓流を遡っていきます。すると,目の前に15mの巨大な壁みたいな滝が立ちはだかります・・・実はこの滝も見たかった滝の1つなのです!しばしの感動・・・
 でも,この滝を越えるのがこの沢登り講習会の一番の難所でした。特に上部はほぼ垂直の崖です。素人目には手がかりになるような場所もほとんどありません・・・山岳会の方々が,上から下から横からアドバイスしてくださいます。ザイルで固定されているので滑落する心配はありません・・・でも怖かったです(涙)

いきなり胸までつかり上流を目指します

砂防ダムは右岸から越えます。

左岸へと渡ります

遠くに第2の砂防ダムが・・・

砂防ダム下のトンネルを抜けます。

渓流を気持ちよく遡ります

壁のように立ちはだかる15m滝

初心者はザイルを頼りに登っていきます

上から見たところ
 15m滝を越えるとしばらく快適なナメが続きます。釜を泳いだり,滝を登ったり,滝を巻いたり・・・なかなか楽しい時間が過ぎていきました。川の水温はドンドン上昇していきます。山城の滝手前辺りでは温泉として適温!っていう感じになっていました。
 そして,ついに山城の滝が目の前に登場です!長い間見たくて仕方なかった滝です。書籍「鹿児島の沢登り」で写真を見てから,この滝を見たい!という気持ちはますます強くなる一方でした。 ようやく,その滝を見ることができて・・・もう,感動!!!!の一言でした。しばらくの間,見とれ続けていました。
 この滝の所で休憩と水分補給をして,最後の目的地「山之城温泉」へ出発です。

最初の滝・・・右側を登りました

次の滝・・・右側を登りました

快適に歩いていきます

泳いで滝にとりつきました

ちょっと滑りやすかったです

この滝は登れません・・・左に巻きました

そして山城の滝との対面です
 山之城温泉への行程は意外に長く・・・暑くてきつかったです。すぐそばを流れる川の水温は結構高く40℃くらいはあったのかな?足を入れると熱い!って感じになっています。気温もだいぶ上がって,すぐそばに水温40℃の川・・・湯気も立ち上っています。所々には100℃を越えるらしい熱湯が湧いています。間違って足を入れてしまうと即,火傷です。注意深く進んでいきます。一番きつかった時間帯です。途中,支流が注ぎ込んでいる場所があり,ここの水が冷たくて気持ちよかったです!4つか5つの砂防ダムを越えるとようやく到着です。川がそのまま温泉になっていて気持ちいい温泉でした!
 デジカメの記録では入渓が9:00頃,山之城温泉到着が13:00頃,約4時間の遡行時間でした。
 これにて,小谷川の沢登りは終了です。山岳会の皆様,本当にお世話になりました。どうも有り難うございました。

山之城温泉を目指します

100℃を越えるらしい熱湯

支流の川が注ぎ込んでいます・・・冷たくて気持ちいい!

山之城温泉が見えてきました

到着!
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