5日目(2011年8月10日)

起床〜朝の散策
 5:15起床。荷物整理の後,6:15,恒例の朝の散歩へ出発。遠くの山には朝日が当たり,今日も良い天気です! と言っても,昨日,思ったように,このホテルの周囲は工場地帯?全く,見るべきものが無く無機質な建物が続いているのみ・・・こんなに楽しくない朝の散歩は初めて・・・と,思いつつ,何となく道に沿って歩いて行きます。ここで,日本への手紙を投函。去年,モロッコで出した手紙は結局届かなかったけど(今何処にあるんだろう?),こちらはきちんと届きました(笑)
 そんな中で興味を引いたのが3点。1つ目は道。歩道と自転車道が綺麗に分けられています・・・さすがは自転車文化の国!
 2つ目は塀に描かれたイラスト。色々なイラストが延々と続いています。漫画チックなものからリアルなもの,SF的なものからグロテスクなもの,脈絡も無く延々と続いています。ご丁寧にドアにも描かれています。この塀はいったい何の会社の塀なんだろう?興味一杯だったのですが結局分かりませんでした。
 最後は熊!・・・ふと,建物を見ると熊がこちらをこっそりと覗いています(笑)。なかなか可愛い(笑)。すぐ横にはもっと大きく描かれた熊と”Thuniversum”の文字が。何の会社だろう?かなり興味津々でした(笑)
 7:10ホテル到着。最初は無機質な街でつまらないなぁ〜などと思っていましたが,終わってみると意外に楽しかったかな?

今日は良い天気です!

歩道と自転車道が分けられています

壁のイラスト

壁のイラスト

壁のイラスト・・・これはグロテスク!

非常口のドアにも描かれています

熊!

熊!!

こんな所も歩きました

ホテル隣の建物・・・何の建物だろう?
フネスの谷(1)
 9:00,ホテルを出発。道中の記憶はほとんど無いので多分,普通に目的地フネスの谷に到着したんだと思います。到着したのは10:00だったようです。
 バスを降りると,すぐ横に川・・・水はとっても透明度が高く綺麗です。そして,かなり流れは激しい。気持ちの良い坂道を登っていくと,遠くに巨大なガイスラー山塊!・・・絶景だけど,残念ながら,完全な逆光。ここに来るのなら午後からが良かったなぁ〜と思いました(笑)
 振り返るとのどかな田園風景が広がっています。そして,田園風景の中に小さな教会(聖ヨハン教会)がポツンと立っています。

バスから。どこかの街(笑)

川の流れは急です

のどかな風景が広がります
←遠くに見えるガイスラー山塊

ポツンと立つ聖ヨハン教会

木々の向こうのガイスラー山塊
フネスの谷(2)
 次は聖ヨハン教会とガイスラー山塊を同時に一望できるポイントへと向かいます。牧草地の斜面に造られた道を登っていき,振り返ると・・・まさしく絶景!ガイスラー山塊と教会が一望に見渡せる絶景が広がっています。ただし,やっぱり教会が小さすぎるし,逆光!逆光で無ければもっと良かったのに!!
 聖ヨハン教会とガイスラー山塊のこの風景は北ドロミテを代表する景観でカレンダーにもよく登場するそうです。物凄く納得!
 でも,こうなってくるとガイスラー山塊をバックにした教会を見たい!添乗員さんにリクエスト,今度は教会の正面へ行くことになりました。添乗員さん,有り難う!

こんな道を上っていきます

絶景です!
聖ヨハン教会
 聖ヨハン教会前にはあっさりと到着。小さな教会ですが,葱坊主の鐘楼が印象的です。こういう庶民的?な教会も良いですね〜教会の周囲は牧草地・・・綺麗に刈り取ってあります。遠くにはガイスラー山塊!・・・でも,何だか,教会と山塊の位置関係がしっくりと来ない・・・ちょっと贅沢かもしれないけど,何だかしっくり来ないまま・・・欲求不満のまま見学終了・・・仕方ないですね。でも!帰り道,ふと振り返ると・・・帰りに教会と山塊の個人的ベストアングルを発見!教会も小さすぎず,背景のガイスラー山塊も物凄い迫力です。ラッキー!(笑)そして,サンタ・マッダレーナ村中心部へと向かいます。

聖ヨハン教会とガイスラー山塊

教会の周囲は綺麗に刈り取られています

教会内部
←聖ヨハン教会・正面から

聖ヨハン教会とガイスラー山塊

松ぼっくりは細長い

サンタ・マッダレーナ村へ向かいます
サンタ・マッダレーナ村散策(1)
 11:20,サンタ・マッダレーナ村に到着・・・綺麗な村です!「HOTEL TYROL」でトイレ休憩をして次の観光に出発。今度は村の中の高台にあるサンタ・マッダレーナ教会を目指します。
 教会への道はダラダラとなだらかな坂道が続きます。地元の人なら車で移動でしょうが,私たちは徒歩・・・それでも振り返るとサンタ・マッダレーナ村の美しい風景が広がり心が洗われるようです(笑)。

水飲み場,遠くに見えるのが目的地の教会

道の途中にあるマリア様
サンタ・マッダレーナ村散策(2)
 そして,サンタ・マッダレーナ教会に到着。この教会,創設は14世紀で,現在のゴシック様式の建物は18世紀に建てられたものだそうです。内部は意外に荘厳な雰囲気です。
 教会を見学した後は,この教会とガイスラー山塊を一望できるポイントへ向かいます。ちょっと道を間違えながら(笑),たどりついたのはこれまた絶景!・・・素晴らしいです!むしろこちらの景色の方がカレンダーとかで見た覚えがあるような・・・(笑)。返す返すも逆光なのが悔やまれます!
 空を見ると本当に沢山の飛行機雲が出ています!あまりにも多い飛行機雲・・・この辺って何かあるのかな?

沢山の飛行機雲・・・分かります?

墓?

ちょっと離れた所から
←見上げて

内部

窓も独特

絶景!

マリア様の小さな祠

こんな道を歩きました
←縦構図で

サンタ・マッダレーナ村散策(3)

 長い坂道もマリア様の小さな祠の所で一応,終了。でも,更に上にある祠?が微妙〜に気になる(笑)。あの祠?はいったい何?何人かの人がそこを目指して更に坂道を登っていくのを見て,「よし!自分も!」と早足で登っていくと,そこで目にしたのは・・・鍵のかかった小さな祠の中に置かれた真っ赤な花!でも,その奥にマリア様が!でも,妙に目つきが悪い(笑)・・・と言うことで,この謎の祠の正体・・・私(私達)の結論は次のようになりました

マリア様の絵を描いた・・・だけど,やたらと目つきが悪くなって処分したい,だけど,マリア様だから捨てるに捨てられない。と言うことで,人があまり来ない所の祠の奥に封印,そして,見えないように,花で隠し,鍵を掛けた!

 まぁ,冗談はさておき,ここからも勿論絶景。しばらく絶景を堪能したら「HOTEL TYROL」へと帰還です・・・目つきの悪いマリア様まで行かなかった人達は一足先に帰途へ着いています。それを追いかけるように出発(笑)。途中,こっちの方が近道じゃ無いか?みたいに感じて,ショートカットしようとしてとんでもない方向へ行きかけたけど,無事,「HOTEL TYROL」に到着しました。

謎の祠

目つきの悪いマリア様

昼食

 13:00,「HOTEL TYROL」にて昼食。メニューはほうれん草とチーズのゆで団子,チキンの煮込みカレー風味とライス,ホワイトとブラックチョコレートのムース・・・特にほうれん草とチーズのゆで団子は美味しかった〜!!そして,他の料理も美味しかった〜・・・このサンタ・マッダレーナ村は景色も最高だし料理も最高です!とっても良い所です!そして,昼食を終えて外に出てみると逆光で見えづらかったガイスラー山塊も,やや斜めから太陽光が当たるようになり陰影が着き,素晴らしい景色に変貌し始めていました!でも,もうこの村を出発する時間です!とっても残念・・・正直,この村に泊まりたかったです!私の理想の日程は次の通りかな?この日程が個人的にはベストかな?ユーラシア旅行社さん,どうですか?(笑)

 前日ボルツァーノに泊まるより,この村まで足を伸ばして,サンタ・マッダレーナ村に宿泊。そして,翌日の午前中は自由時間。逆光で残念だった景色も,夕方なら大丈夫だろうし,何より,夕景は凄く綺麗そう!と言うか物凄く良い雰囲気になりそう。そして,朝の景色も綺麗そう!午前中はノンビリと過ごして,この村ののどかな景色と美味しい食事を堪能,午後,この村を出発!

 ちなみに,正直ボルツァーノの街の観光はあまり興味が無かったので,無くなっても個人的にはノープロブレム(笑)・・・アイスマンが見られないのは残念だけど・・・

HOTEL TYROL

ほうれん草とチーズのゆで団子

午前中のガイスラー山塊

左とほぼ同じアングル,昼食後・・・全然違います!

素晴らしい景観になっています!

素晴らしい景観になっています!
←川とガイスラー山塊
移動
 14:25,サンタ・マッダレーナ村を出発。この日はこのままオーバーグルグルへ向かい,17:00にはホテルに到着している・・・予定でした。
 躓きの始まりはバスが全長11mあったこと。予定では高速道路をヴィピテーノ(Vipiteno)で降りて山道を抜け,オーバーグルグル(Obergurgl)へと向かうはずだったのですが・・・バスは降りずにそのまま北上,インスブルックへと向かいました・・・これには添乗員さんもビックリ!・・・実際はその山道は10m以上の車両は通過できなかったから,このルートを通ったらしいのですが,私達どころか,添乗員さんにも何の話も無くの事だったらしく・・・この頃からバスの運転手さんとの関係のギクシャクさが表面化してくるのでした・・・多分,現地旅行会社の勝手な判断でルートを変更,それで山道を通れないバスが手配されたんでしょうが・・・なんだかなぁ〜という感じです。まぁ,インスブルックの街を,遠目にではあるけど眺めることもできたので良かったと言えないこともないのですが。そして,エッツタール(Otztal)の街で高速を降り,エッツタール渓谷沿いの道を南下,オーバーグルグルを目指します。途中,滝の看板を見つけ,「おーっ!滝があるんだ〜!行ってみたいぞ〜」と思いながら,バスは快適に進んで行ったのですが・・・17:00頃だったかな?ウムハウゼンの街を過ぎて,オーバーグルグルまで1時間程度?の所で・・・何と!全面通行止め!どうも,落石事故があったようです!しかも,迂回路無し!!・・・道路が通行可能になるのは20:00を過ぎてかららしい!・・・頭真っ白!どうするの〜って感じです。と言っても,通れないのはどうしようもない。何処かで時間をつぶすしかない・・・とりあえずバスは来た道を引き返して行きました・・・

バスから。どこかの街(笑)

ちょっとだけトイレ休憩

高速道路を進みます

インスブルックの街・・・だったかな?

名称不明滝への道(笑)

 エッツタール渓谷沿いの道を引き返していくと,往時は気付かなかったけど,道路の右に左に,落差も水量もある滝が次々に現れます・・・こんな事態なのに「うわっ!滝!凄ぇ〜!」と興奮してしまいました。そして,添乗員さんが「どうせ,時間をつぶさないといけないし,いっそ,あの滝に行ってみましょうか?」ととっても嬉しい提案をしてくださりました。と言うことで道路沿いに落ちている多くの滝の1つへ向かうことになりました。はしゃいでいるのは私だけですが・・・とりあえず,バスを降りて滝の方へ歩いて行きます・・・最初は普通の道ですが,すぐに道は不鮮明に・・・滝見に慣れた人間の直感?で,ここを行けば良いと思える道があったのですが,草が生え放題です。とりあえず,「偵察に行ってきま〜す!」と草をかき分け斜面を登っていくと,川に到着・・・この川の上流が滝直下のようです!がゴーロ沢・・・俗に言う「沢登り」までは行かないまでも,川の遡上が必要・・・自分一人なら行くのですが,いくら何でも,ツアーの人達をそんなのに付き合わせるわけにはいかない・・・泣く泣く断念・・・「無理でした〜」と報告。滝への道はあっさりと断念となりました。それでも,20:00まではまだ約3時間・・・「どうする?」とみんなでボーッと過ごします。とりあえず,近くの店でトイレを借りて,再びボーッと過ごします。そして,その店の前のバス停?にも大きな滝のポスター?が張り出してあります。「この滝,凄いな〜何処にあるのかな〜」と思いながら,この先どうするのか,添乗員さんの判断を待ちます。
 そして,添乗員さんの結論は・・・「お店の方の話では,このすぐそばにチロル地方で最大の滝があるそうです。駐車場もあって,滝までは遊歩道も整備されているそうです。その滝に行きませんか?」ということでした。個人的には「やった〜!ラッキー!」の一言だったのですが,何となく自分の趣味に皆を付き合わせているような気がして,素直に喜べない部分も・・・複雑な気持ちでした。でも,とりあえず反対意見も出なかったので,その滝に行くことになりました!勿論,ここまでに何回か見たポスターの滝です。滝の名前は「Stuibenfall」,落差159mの大瀑です。

名称不明滝はこんな場所に落ちていました

名称不明滝・横構図
名称不明滝・縦構図→
Stuibenの滝
 18:00頃かな?駐車場に到着。事前情報ではここから約20分の遊歩道歩きです・・・が,思ったより遙かに遠く結局40〜50分程度かかったのかも・・・まぁ,それでも時間はたっぷりとあります・・・(苦笑)。ノンビリと遊歩道歩きを楽しみながら進んでいくと最下段の展望台に到着。目に飛び込んできたのは・・・水量豊富で迫力のある滝!でも,意外に小さい!案内板の表示では,滝の周囲には遊歩道が完全に整備されていてドンドン上へ行けるようです。なら,行きましょう!と上がって行くと隠れていた上段が出現・・・全貌を現したこの滝は・・・素晴らしい!チロルで一番と言う話も納得です!上へ歩いて行けば行くほど素晴らしい姿を見せてくれます!至福の時です。遙か上方,上段横にも展望台が設置されているのが見えます。第3展望台(下から3つめの展望台)の先まで歩いて行くと,道は林の中へ続いています。多分,この先が上段横の展望台に続いているんでしょうが,個人的にはここまでの景色でかなり満足していましたので,「ここらで引き返した方が良いかな〜?」と時間を確認しようとすると,何と!時計を紛失していることが発覚,時間が分からないし,とりあえず滝には満足しているので,下り始めると,すぐに後続の方々が追いついてきました。しばらく相談して,結局,ここで引き返すことに・・・結果で言えば,ここで引き返して正解。帰りもついつい,足が止まり,滝に見入ってしまいましたので,時間がかかる!(笑)。集合場所に到着したのはちょうど良い時間でした。

全景

上段と展望台(カーソルを合わせてください)

下段直下

下段

全景

上段

案内板

案内板

ポスター
オーバーグルグルへ出発
 集合場所に到着すると,「Tさん,あの吊り橋渡った?私達みんな渡ったよ。いってらっしゃいな。」と言われ,見てみると,とっても素敵な吊り橋が(笑)(右写真です)。ちょっとだけ遊んでバスの方へ向かいます。まだ,開通するまでは若干の時間があったので,すぐそばのピッツァレストラン「デルピエロ」で休憩,道の開通を待ちます。ピザ焼きの実演を見たりしながら過ごしていると,時間になりバスへ。当然ながら道は,物凄い渋滞です。・・・それでも少しずつバスは動きだし,ようやくオーバーグルグルへ出発です!
 ちなみに,帰りにはレストランからピッツァのプレゼントがありました。開通までの待ち時間にみんなでいただきました。とっても美味しかったし,きちんと人数分(16人分)に切られているのも嬉しかったです。

吊り橋(笑)

遊歩道にあったキリスト像

開通を待つ車で大渋滞です
ようやく到着
 ホテルに到着したのは21:40。もう,辺りは真っ暗です。この日のホテルは「エーデルワイス グルグル ホテル」,このホテルに二連泊です。このツアーで宿泊するホテルの中で,実は一番期待していたホテルです。中に入るととっても良い雰囲気!でも,もうこの日は時間が遅いのですぐに夕食をとり,解散となりました。22:30,軽く荷物整理と洗濯をして23:30就寝でした。
 こうして波乱の5日目は終わりました。まさかの道路通行止めが,存在さえも知らなかった大滝につながるというサプライズ!こんな事もあるんだな〜と非常に思い出深い日となりました。

ホテル入り口

ホテル内部

部屋

服もお洒落です

夕食(ビーフ)
←レストラン
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