5日目(2007年1月2日)

シャフリサブスへ出発
 4:50起床。相変わらず海外では我ながら朝が早い・・・荷物整理をして6:00朝食。7:00シャフリサブスへ向けて出発です。この日はブハラとシャフリサブス間が310km,シャフリサブスとサマルカンド間が170km,合計480kmの移動です。先日のヒヴァからブハラの移動が450kmだったからそれを上回る移動・・・この日までこのことに気づいてなかったのでビックリ!!出発時はいつも通り真っ暗。でも,昨日の夕方から完全に晴れてきて,この日も出発時,星が見えていました。何しろ,今日はサマルカンドに着く日です。サマルカンドだけは真っ青な空の下で見たい!!ということで上機嫌の出発でした。・・・が,途中物凄い霧・・・視界100m程度?この地域としても非常に珍しい深い霧だったそうです。ということで途中ヒヤヒヤものでしたが,しばらくすると霧は晴れ,綺麗な青空となりました!!

夜明け前,東の地平線が明るくなってきている。

雲の間から朝日が!この直後の朝日は素晴らしかった!!

とっても綺麗な朝日
アク・サライ(宮殿)跡
 11:30,シャフリサブスのアク・サライへ到着。ここは正直あまり期待していなかった場所だったが・・・素晴らしかったです。宮殿とはいってもその門のみが残っているだけでしたが,想像以上に巨大で部分的に残ったタイルが綺麗なのです。本来アーチ状になっていて50m以上の高さがあったとか・・・(現在38m)・・・この巨大な建造物がただの門だというのだから,本体はどんなに凄かったことやら・・・
 このアク・サライには上ることができます。またもやの螺旋階段を上っていくと絶景が広がります。雪で白くなっているシャフリサブスの町は綺麗でした。

アク・サライ(宮殿)跡

表面のタイルが綺麗でした。

この螺旋階段を上って上部へ

上部からの景色

上部からの景色
ティムール像
 アク・サライを見た後,ティムール像の前を通りバスへと向かいます。ここ,シャフリサブスはティムールの生まれ故郷,ここのティムールは立っている。
 そして,ここでは結婚式が行われていた。近づいていくとシャンパンを持たされて乾杯!!・・・ビデオカメラで撮影されてしまった。いきなりでどうすればよいのかちょっと戸惑ってしまった・・・そして,お祝いの席だから当然だろうがみんな笑顔だった。

ティムール立像

結婚式に遭遇

馬に乗った人もいます。

笑顔です。

みんな集合!その1

みんな集合!その2

A君。ティムール像へ行く途中で。

A君。ティムール像付近で・・・

さらに,2人組の後ろにもA君が!!
ドルサオダット・コンプレックス
 12:30頃。アク・サライを後に,バスで数分の所にあるドルサオダット・コンプレックスへ。ここはティムールが本来葬られるはずだった場所。いくつかの建築物が集まった場所です。
 ハズラティ・イマム・モスク(多分)の中庭を通り抜けてジャハンギール廟へ向かいます。ハズラティ・イマム・モスクは木の柱が印象的でなかなか良い雰囲気の場所でした。ジャハンギール廟は・・・う〜ん・・・こんなもんかな?という感じであまり印象に残っていない・・・ただ,廟を出て振り返った時,雲の切れ間からの青空を背景にしたこの建物はとっても綺麗だった。ここは戦死したティムールの長男の為に建てられたものだそうである。
 そして,次に向かったのはティムールの棺(になるはずだった)が収められた所。えっ?・・・というほど小さくてこぢんまりした建物だった。ティムール自身はここへの埋葬を望んでいたらしいが,彼は中国への遠征途中になくなった為,結局,ここではなくサマルカンドのグル・エミール病に葬られたとか・・・当然ここにあるのは棺のみである。

ハズラティ・イマム・モスク

ジャハンギール廟

ジャハンギール廟内の棺。多分ティムールの息子の棺

奥にある扉が開いた小さな建物にティムールの棺が。

階段をちょっと下りていくとティムールの棺が。
ドルティラワット・コンプレックス
 ドルティラワット・コンプレックスはドルサオダット・コンプレックスからシャフリサブスのメインストリートの方へちょっとだけ歩いた所にあります。ドルティラワット・コンプレックスからも,青のドームがとっても綺麗に見えます。メインストリートの側にある大きな青いドームの建物がコク・グンバス・モスク,その向かい側にあるのがグンバズ・サィーダン廟とシャムスッディン・クラル廟。これらの建物は降り積もった雪と雲の切れ目の青空,そして青(緑)色のドーム・・・綺麗な光景でした。
 ここはティムールゆかりの建築群。グンバズ・サィーダン廟はウルグベクが自分の子孫の為に建てたもの,シャムスッディン・クラル廟はティムールの父と指導者シャムスッディン・クラルが葬られているらしい。コク・グンバス・モスクはウルグベクによって1436年に建てられたものだそうだ。
 あと,ここで出会った女の子。大勢の外国人(私たちのこと)にカメラを向けられて嬉しかったのか?雪の上を転がりまわってはしゃいでいました。(右下の写真にカーソルを合わせて下さい。)

グンバズ・サィーダン廟

ドルティラワット・コンプレックス

ドルティラワット・コンプレックスで出会った子

グンバズ・サィーダン廟(右)とシャムスッディン・クラル廟(左)

コク・グンバス・モスク(メインストリート側より)

コク・グンバス・モスク

コク・グンバス・モスク

グンバズ・サィーダン廟内部

グンバズ・サィーダン廟内部

シャムスッディン・クラル廟内部

シャムスッディン・クラル廟内部

コク・グンバス・モスク内部は修復中

コク・グンバス・モスク内部のフレスコ画

コク・グンバス・モスク内
昼食
 13:25。この日の昼食は民家風のレストランにて。メインはジャルコイ(ウズベキスタン風肉じゃが)・・・というかほとんど肉じゃが。ここでこのレストランのお嬢さん(妹さんの方)が日本語で挨拶してくれた。日本が大好きで,将来はサマルカンドの大学で日本語を勉強したいそうだ。こういう風にいわれるとやっぱり嬉しくなってしまいます。それにしても,とても綺麗な発音でした。後で聞いた所,あの文章を丸暗記していていただけで,まだまだ会話とかできないそうです。それでもあれだけ言えれば大したものです!!是非,日本語をしっかり勉強して欲しいものです。
 外に出ると長い氷柱ができていた。南国育ちにはこれが珍しくて珍しくて嬉しくなってしまいました。そして付近で遊んでいた子は手に氷柱を持ち,氷柱をくわえ・・・と思い思いにこの天気を楽しんでいたようでした。やっぱりこういう風景って良いなぁ・・・と思ってしまった。

シャフリサブスの景色・・・本当に綺麗です。

長い氷柱が下がっています。

昼食のジャルコイ(カーソルを合わせて下さい)

レストランの姉妹(レストラン入口にて)

妹さん(レストラン中庭にて)

レストランから出た通りがまた,とっても綺麗でした!!

手前の子は手に氷柱を持ち,奥の子は氷柱を食べています。
サマルカンドへ
 14:30頃,サマルカンドへ出発。ここから170km。またまた,約2時間半の長い長いバスの旅です。
 しかし!ここではこれまでのバスと違って車窓の景色が違いました。ちょっとした山越えになって景色が真っ白なのです。南国育ちには嬉しい景色です!!そして・・・トイレ休憩で止まった所の雪が白いこと!!ウズベキスタンでこんな景色に出会えるとは全く思っていなかったのですっかり興奮してしまった。
 そして遠くには町が見えます。しばらくすると・・・町から子どもが急いでこちらに向かってきていました。この子の写真を撮ったら,最後にお金を請求されてしまった。1000スム。・・・どうりで急いであの距離を来るはず。きっといいお小遣い稼ぎだったんでしょうねぇ・・・「アッ!!誰かいる!急げ〜」という感じだったんでしょうねぇ。

雪が真っ白です。

雪がきらきら光ってます。

遠くの町から子どもが・・・(カーソルを合わせて下さい)
グル・エミール廟
 そして,いよいよサマルカンドへ到着。17:10,グル・エミール廟へ到着。世界史の資料集で見たあの建物です!!「アレが目の前にある〜〜!!」って感じだったでしょうか・・・とにかく,嬉しかったのを覚えています。同じような写真を何枚も何枚も撮っていました。
 そして,内部がまた,華やか!!さすが,ティムールの眠る所!!といった所でしょうか?いや〜〜派手でした。

サマルカンドの町に入っていきます。

グル・エミール廟

グル・エミール廟で出会った子ども。スパイダーマンです。

グル・エミール廟

グル・エミール廟入口

グル・エミール廟内部

ティムールについての説明も勿論あります。
他に売店などもありました。

中央の黒っぽいのがティムールの棺,
奥がティムールの先生の,手前がウルグベクの棺

グル・エミール廟内部。華やかです。

修復された所(左半分)とされていない所(右半分)
ホテル着
 そして,18:00,ホテル「アフラシャブ・パレス」に到着。グル・エミール廟まで歩いて5分くらい,ティムール像までも同じく歩いて5分くらい,レギスタン広場まで歩いて10分くらいと立地条件最高と言っていいホテルです。ホテル自体も勿論綺麗です。この立地条件もあって,この日の夜,翌朝,翌晩とライトアップを見にふらふらと出歩いてしまったのでした。
 そろそろお土産を買わないと・・・と思い,夕食までの時間を利用して,ここで大量の絵葉書を購入した。・・・一気に現地通貨「スム」が無くなってしまった。後から考えるとちょっと早まったかな・・・?という感じだった・・・
 この日の夕食はホテル内のレストランでバイキングだった。まぁ,たまにはこんなのも良いかな?という感じでした。

ホテル「アフラシャブ・パレス」(撮影は翌日の昼)

ホテル「アフラシャブ・パレス」の部屋

絵葉書・切手の売店のお兄さん達
グル・エミール廟・ライトアップ その1
 「地球の歩き方」に「グル・エミール廟は夜,ライトアップされる。」とあった。これだけ近いのだから,行かねばなるまい!!ということでライトアップを見に,同ツアーのSさんを誘い二人で寒空の下(天気予報によると,翌日は最高気温0℃,最低気温-14℃!),20:30,グル・エミール廟へ。・・・しかし,ホテルを出てすぐライトアップされたグル・エミール廟が遠くに見えると,寒さも吹き飛ぶような綺麗さに感動!!でした。でも,写真に熱中するあまり,10分くらいの予定が30分近くいることに・・・Sさん,ごめんなさいでした。21:00ホテル到着。

満月とライトアップされたグル・エミール廟
(合成です。)・・・月も綺麗な夜でした。
 しかし,ホテルの部屋で写真を見てみると・・・フォーカスがマニュアルになってしまっていたらしく,ほとんどピンボケ状態でした・・・明日の朝,また写真撮りに行こう!!と決心して荷物整理も適当に終わらせ,22:30,就寝。
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