7〜8日目(2006年1月4〜5日)

タシケントへ
 5:30起床。荷造りをして,朝食,8:00にホテルを出発。周囲はちょうど明るくなったばかり。ホテルから見たグル・エミール廟は何とも言えず綺麗でした。サマルカンドからタシケントまで何と350km!!振り返って見ると,本当にバス移動が長いツアーでした。途中ガソリンスタンドで給油。ここで,ジ〜〜ッと静かにバスの中を見ていた(?)犬が無性に気になってしまった。「そういえばチュニジアでは猫ばかりだったけど,ウズベキスタンではよく犬を見たなぁ〜」などと考えていました。
 9:30,「ティムールの門」が見える所で写真ストップ。ここは・・・両側の岩盤がくり抜かれたような所。昔,関所か何かあったんだったかな・・・?バスの外へ出ると・・・寒い〜!!!突き刺すような寒さです。5分もすると耳が痛くなり,カメラのシャッターも押せないほど手がかじかんでくる。まぁ,山越えだから当然かもしれないけど・・・この旅行中最大の寒さでした!!この後,綺麗な雪景色を楽しみ,深い霧を抜け,シルダリア川を渡り,13:15,タシケント到着。

早朝のグル・エミール廟

ガソリンスタンドの犬

バスの窓から・・・寒そぉ〜〜!!!

ティムールの門

雪が綺麗でした。

トイレ休憩の所の犬。煎餅をバリバリと食べました。

深い霧の中で見えた太陽
昼食
 13:15,タシケントに到着です。1週間前の夜,ウズベキスタンの町を初めて見たのがこの町・・・その時の印象は「1国の首都,というか「中央アジアの首都」なのにやけに暗い町だなぁ・・・」というものだったのですが,昼間のタシケントはにぎやかでした。そして,結構・・・というか,かなり大きな町でした。やっぱり人口200万を超えているというのは本当だったんだぁ!!という感じでしょうか。
 アルアジズ(店の名前?)で昼食。メインは「ランギット」・・・羊肉の唐揚げです。ちょっとクセのある肉でした。外に出ると積もった雪を集めていました。それぞれの木に集めていたのですが・・・日本でもこういう風にするものなのでしょうか・・・雪がほとんど降らない地域に住んでいるもので分かりません・・・私には結構面白い景色に映りました。そして料理屋さん?もありました。ちょっとだけ,試してみたかったのですが・・・やめておきました。
 14:20,タシケントの観光に出発です。

タシケントの町

ランギット

レストランから外に出た所の料理屋さん?

雪を集めていました。

お世話になった二人の運転手さん。
ウズベキスタン工芸博物館
 14:35,ウズベキスタン工芸博物館に到着。ここは1907年に建てられたロシア公使の私邸を博物館にしたもの。なかなか綺麗な建物です。内部にはスザニ(こちらを御覧下さい)や帽子,焼き物,等々色々な展示物があります。スザニはブハラでさんざん見たので(勿論ここのも見応えありましたが・・・),ここでは皿が結構面白かったです。産地の町によって色合いがかなり違います。特に私が気に入ったのは右下の写真の皿(GURUMSARAYとRISHTAN)の皿・・・緑と青がとっても綺麗でした。
 建物の外見も綺麗ですが,内部も綺麗・・・というか物凄く派手!!でした。一通り見学して外に出てみると,何となく,もう夕方かな?・・・というような太陽の光でした。何となく落ち着く風景をしばらく楽しんでいました。

ウズベキスタン工芸博物館。綺麗な建物です。
(カーソルを合わせて下さい)

帽子。白黒模様が男性用,他の華やかなのが女性用

皿。緑と青の色が綺麗です。

内部の柱。派手!!

内部の様子

入口

もう夕方が近くなっています。
ナヴォイ劇場
 16:00,ナヴォイ劇場到着。着いてみると,劇場前に子どもやその親が大勢いた。新年祝いの公演か何かがあったらしい。子ども達は楽しそうだ。どの国でも変わらないなぁ〜と眺めていた。
 この「ナヴォイ劇場」,1947年に完成した建物だが,この完成には第二次大戦後,シベリヤに抑留された日本人が建設に携わったというもの。1960年の大地震でタシケントの他の建物はほとんど倒壊したのにこの建物だけはびくともしなかったらしい。このことで,日本人の技術力が改めて評価されたそうだ。
 建物の側面にプレートがはめ込まれていた。色々な国の言葉の中に日本語で「1945年から1946年にかけて極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴォイー名称劇場の建設に参加し、その完成に貢献した。」と書いてあった。

ナヴォイ劇場

日本人について書かれたプレート

ナヴォイ劇場で出会った母娘
アミール・ティムール広場
 ナヴォイ劇場から道路を渡って,ツム百貨店へ。でも,今回ちょっとお金の使い方を間違えて,この時点で現地通貨「スム」がほとんど残っていなかった・・・(涙)とりあえずガイドのザファールさんのに10ドルをスムに両替してもらって,ようやくお土産を買うことができた。ザファールさん,ありがとう!!
 そして,16:50,アミール・ティムール広場へ。ここにはティムール像があります。ティムールの生まれ故郷シャフリサブスでは立像,ティムール帝国の首都サマルカンドでは座像でしたが,ここでは馬に乗っていました。ここのティムールは躍動感があります。3つの像はそれぞれの場所に合わせてポーズを造ってあるようでした。なかなか考えて造ってあるものです。
 そして,トイレ休憩を兼ねて,すぐそばのホテル・ウズベキスタンへ。勿論初日に泊まったホテルです。ウズベキスタンを一周してこのホテルに帰ってきました。ついにこの旅行も終わりだなぁ・・・と思うと寂しくなってしまった。

ツム百貨店

ティムール博物館

ティムール広場から見えるホテル・ウズベキスタン

ティムール像

アミール・ティムール広場
買い物をして夕食へ
 そして再び,買い物の時間。17:35,今度はスーパーマーケット。本当に普通のスーパーマーケットでした。現地の人の普通の生活が垣間見える気がして,こういうスーパーマーケットに行くのは好きですねぇ。ちょっと面白かったのが,私は50スムのお釣りのはずが100スム帰ってきました。(もうけた!!でもこの後使う機会はありませんでした。)ある人は50スムのお釣りのはずが釣り銭無し,また他の人は50スムのお釣りに,ちょうど50スム(硬貨で・・・この時硬貨を初めて見ました。)の釣り銭と三者三様。なかなか大雑把なスーパーでした。
 この後レストラン「バホール」で最後の夕食です。メインは「ケバブ」・・・でもイメージと違ってほとんど肉ジャガ(羊肉)でした。ジャガイモは美味しかったです。羊肉は自分にはちょっとクセが強くてちょっと苦手でした。いや〜しかし,ウズベキスタンでは「ほとんど肉ジャガ」って感じの料理が多かったです・・・(笑)そして,行きの飛行機の中で食あたりしてからアルコールは避けていたのですが,ついにこの日,ビールを注文。美味しかった・・・のかな?もともと,あまり飲まない方なのでイマイチ分かりませんでした・・・
 このレストラン,さすがタシケントのレストランという感じでなかなかお洒落な雰囲気でした。そして生の演奏もあり,私たちが日本人と分かっていたのでしょうか・・・日本の曲を色々と弾いてくれました。(曲は忘れてしまったけど,・・・エッ?こんな曲も知ってるの?という曲も結構ありました。)曲もいいですが,この人達がなかなか楽しそうに演奏していたのが印象に残っています。
 そして,19:40,ついに空港へ出発です。

スーパーマーケット

レストラン「バホール」

レストラン「バホール」内部

生演奏もありました。

ついに飲んだ!!ウズベキスタンのビール

たしかこれがこの日の「ケバブ」
帰国
 20:00,タシケント空港到着。着いてみると何やら「大統領が・・・(どうのこうの)・・・」とやらで,何か厳しい雰囲気。結局,バスを降りてちょっと遠回りしてチェックインカウンターの所に到着・・・スーツケースの重さを量って中の荷物を調整したり(ウズベキスタン航空は重量制限が結構厳しい),売店を覗いたりして時間をつぶし,出国手続きを済ませ,搭乗場所へ・・・
 ・・・ところが,22:30に出発予定なのに,22:30を過ぎても搭乗案内がない・・・航空券を見てみると,「23:30」の文字が,電光掲示板は相変わらず22:30出発の表示が変わっていない・・・?????の時間が過ぎます。ようやく搭乗案内があったのは23:30。ところが,飛行機のところまで行ったはいいが・・・少しずつ少しずつ機内に乗せていく・・・なかなか機内へ行けない・・・寒いのに〜〜(涙)。15分くらい(?)でやっと搭乗・・・でも,今度はいつまでも出発しない。ようやく離陸したのは1:05でした。約2時間半遅れての出発となりました。・・・・・・素晴らしいほどの手際の悪さでした。
 疲れていたのでしょう。結構よく眠れました。約7時間のフライトの後,成田空港着(日本時間12:10)。関空到着は14:15でした。普通ならこれにて終了ですが・・・今回はこの後,更なるイベントがありました。

タシケント空港にて

成田空港にて
関空に着いたけれど・・・
 14:25関空に到着。ここで・・・スーツケースが出てこないのです!!バゲージロスト??結局この日,出てきませんでした。気を取り直し,手続きをして,伊丹へ向かいます。伊丹からK空港までさらに1時間ほどの空の旅です・・・が,伊丹でK空港までの航空券を紛失していることに気づき,更に,航空券を買い直し(勿論二重購入手続きをしてです)。・・・もう,踏んだり蹴ったりの日でした・・・
 スーツケースはなかなか見つかりませんでした。関空の係の人からは毎日,現在の状況連絡の電話が来きます。本当に申し訳なさそうな声で・・・結局,五日後,タシケント空港で発見されました。タグがはずれた状態でそのまま置いてあったそうです。この連絡の電話の時の声はとっても明るかったです。荷物が家に届いたのは1月12日夜。帰国からちょうど1週間後でした。
 正直,出てこないものとあきらめていました。・・・教訓,大事なものはできるだけ手荷物にしましょう
おまけ「ウズベキおじさん」
 これらの写真は通称「ウズベキおじさん」。私が勝手に呼んでいるだけですが・・・右はタシケントのホテル「ウズベキスタン」で見かけたものです。この表情が気になってガイドのザファールさんに尋ねた所・・・「ウズベキスタンの人がイメージする(理想とする)ウズベキスタン人」だそうです。「好々爺」とでも言うんでしょうか。「これからあちこちで見ると思いますよ」ザファールさんはこうも言っていましたが,本当に結構見かけました。お土産品としても沢山見かけました。
 下はサマルカンドのホテル「アフラシャブ・パレス」で見かけたもの,右下はお土産として買った物です。
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