鹿児島県の滝

仙巌滝（鹿児島県鹿児島市）

	上部，メイン部分
	砂防ダム・・・この向こうに滝はある。
	←全景
2009年12月20日撮影

　「仙巌園（磯庭園）」横の磯川を上流方向へ行くと大きな砂防ダムがあり，その上流にある滝です。仙巌園駐車場から磯川上流方向へ進み，道が無くなってからは草・イバラをかき分け，かいくぐって進みます。砂防ダム手前付近で斜面を登り砂防ダムの上へ。砂防ダムを越えると，すぐにこの滝が現れます（砂防ダムにはステップが取り付けられていますので容易に降りることができます。）・・・が，この先は巨大な転石が積み重なっており，滝直下まではたどり着けませんでした。滝は見えているメインの部分が６〜７ｍ程度の印象，更に上部も数段になって落ちています。全体として10〜15ｍ程度の落差という印象でした。上流も市街地ですので仕方がないのですが，水が汚かったのが残念です。
　この滝の存在は昨年（2008年）の10月頃，鹿児島市環境保全課水質係の方から教えていただきました。どうも有り難うございました。水質係の方からはこの滝が記載された資料（研究報告「集成館事業と日本の近代化」。発行は「仙巌園（磯庭園）」か鹿児島県歴史資料センター「黎明館」だと思うのですが，分かりません）のコピーもいただきました。この資料によると，この滝は「薩州見取絵図」に「仙巌瀧」と記されている滝だそうです。該当する絵を見ると，左右２つの流れの壮大な滝が描かれています。また，この報告書の中にはこの滝の落ち口の写真が掲載されていました。この写真を見てもなかなか大きそうな滝という感じ，この資料をいただいてから約14ヶ月，ずっと気になってはいましたが，なかなか訪れる機会がなかった滝です。