鹿児島県の滝

『元古屋(もとごや)の滝』(鹿児島県大口市)


落口を高速シャッターで狙ってみました

滝壺は水たまり程度でした
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2010年2月28日,2010年11月20日撮影

 大口市から国道267号で人吉市へ向かい,久七トンネルの手前から旧道へ,約4.5km進むと,「元古屋橋」という橋があります。国土地理院1/25000地図では,この橋のすぐ下流に滝マークがあります。しかし,滝の姿は見えません。近くにある鉄塔へ行く階段を下りていくと,とっても素敵な音が響いています。なかなか立派そうな滝です。が,やっぱり姿が見える所まで行くことはできません。この滝を見る為には下流から遡って行くしかないようでしたが,地形図を見る限りかなりハードそうな印象でしたので,ずっと後まわしにしていました。2009年の年末から2010年にかけて,出水市・大口市の滝を中心に廻ってきました。そして,この滝巡りの締めくくりはこの滝にしようと決めていました。2010年2月28日,この滝へ行ってきました・・・締めくくりのつもりでしたが,大口の滝はあと2〜3ヶ所情報がありますので,もうちょっと続くかも知れません(笑)・・・ただ,3月になると忙しくなるので無理かな?
 この滝へのルートとして私が選んだのは次の通りです。大口市から国道267号で人吉市へ向かい,久七トンネルの手前から旧道へ進みます。旧道へ入った所から約5.2km進むと,「林道久七峠線」の入り口があります。「林道久七峠線」は車が余裕で通ることのできる道ですが,入り口が鎖で封鎖されていますので,ここから「林道久七峠線」を歩いていきます。途中から水之手川の支流(川の名前は確認していません)を左に見ながら歩くことになります。この支流が右側になった所から「林道久七峠線」を離れ,支流に沿って下っていきます。最初は右岸に道が付いており,平坦な歩きやすい道ですが,次第に傾斜がきつくなり,道は無くなります。落差1〜2m程度の小滝が連続し,右岸・左岸・滝の中央とルートを選びながらどんどん下っていくと,支流と水之手川との合流点付近にさしかかります。合流点付近では川を下ることができません(両岸が絶壁?の滝になっています)が,右岸に林業の作業用の道が付いています。この道を進み,支流と水之手川の合流点が見えた辺りで斜面をドンドン下って,水之手川へと降りていきます。水之手川も落差1〜2mの小滝が連続していますので,右岸・左岸・滝の中央とルートを選びながらどんどん登っていくと,この滝が現れます。「林道久七峠線」入口からこの滝まで,私の場合で,行きが約2時間,帰りが約1.5時間かかりました。私が訪れた出水市・大口市の滝の中で最も大変なルートでした。滝巡りの経験があまり無い方は一人では行かない方が良いと思います。また,時間に余裕を持って訪れてください。
 滝は最大でも落差20m程度と感じました。私の受ける印象は実際の落差より低く感じるようですので,実際は30m程度かも知れません。私が訪れる前日まで,鹿児島では結構な雨が降っていましたので,水量豊富な滝になっていました。快晴の雲一つ無い青空の下,滝は素晴らしい姿を見せてくれました。
 2010年11月20日,再訪。前回に比べて水量は少なかったのですが,紅葉と青空と滝,今回も素晴らしい景色でした。それにしても,青空の似合う滝です。

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