鹿児島県の滝

大川の滝(鹿児島県佐多町)


全景

巨岩の隙間から,滝壺と一緒に全景

滝到達前に振り返ると遠くに錦江湾

この先を右に曲がると大川の滝
2010年11月3日,2013年2月11日撮影

 日本の滝100選に選ばれている屋久島の滝は「大川(おおこ)の滝」ですが,こちらは「大川(おおかわ)の滝」です。旧佐多町と根占町の町境となる大川にある滝で,国土地理院1/25000地図に記載されています。垂水市から国道269号を南下,大川に架かる大川橋を渡るとすぐに左の道へ。この道を進んでいくと,ビニールハウスがあります。一応,ここまでは車で行けるようですが,道は細くて荒れ気味,離合スペース無し,さらにビニールハウス付近でのUターンもちょっとスペース的に厳しそうな印象でした。大した距離ではないので,国道の大川橋付近に駐車,あとは歩いていった方が良いと思います。ビニールハウスから先は,かつては存在していたらしい道も草に覆われ不鮮明になります。それでも踏み跡程度の道を見つけながら,どんどん進んでいき,道がほぼ無くなった辺りで川へと降りていきます。私が川へ降りたところは,上の写真にあるような小滝ともいえないような小さな小滝がある場所でした。ここから先は巨石を乗り越えながら進んでいきます。時には膝上程度まで濡れながらとなりました。しばらく進むと,滝の上部がチラリと見え,かなり巨大な滝であることが分かりました。そして,さらにほんの少し進むとモウモウと水煙が立ち上がっています。が,滝の姿は見えません。滝の姿を拝むためには,さらに先まで進み,右に曲がります。ここはどうしても膝上まで濡れるしかありません。ここまで来ないとこの滝の姿は拝めないようです。国道からここまで,私の場合は1時間20分でした(私は進むのが遅いので,普通の人なら1時間かからない程度かなと思います)。基本的にこの滝へは大川の左岸(上流へ向かって右)沿いに進んでいくのがよいと思います。道(舗装道路,踏み跡程度の道)がある場合は,道を見失わないように気をつけながら,道が無くなってからは川に降りて左岸を進みます。私の場合は一度も右岸へは渡りませんでした。
 そして,ようやく対面できたその姿は豪快!の一言です。絶壁から激しく水が落ちています。写真を写したところより先は大岩に阻まれて進むことができず,川は水量があり,流れが速くとても進むことはできませんでした。また,滝壺周辺は水飛沫も物凄い世界で,アッという間にカメラもろともびしょ濡れになるのは目に見えていました。と言うことで,無理に先に進むことはしませんでした・・・正面からの姿も拝みたかった・・・ちょっと残念です。
 2013年2月11日,久しぶりの再訪。前回は1時間20分かかった行程も,今回は約50分で到着。久しぶりに見るこの滝はやっぱり,と言うか記憶にある以上に豪快な姿を見せてくれました。見えている範囲で最低40m,周囲の岩盤の様子,水飛沫の跳ね方等から50m越えの可能性高い,もしかすると60m越えか?という規模。それが全く意外に感じず,やっぱりそれくらいあるか〜と妙に納得できる,そんな滝でした。あと,最初の国道からビニールハウス付近までの道は,前回は車で来れないことは無い・・・と言う印象でしたが,2013年2月11日はとても車では無理!と言うほどに荒れていました。

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