鹿児島県の滝

『津房川の滝』(鹿児島県内之浦町)


全景

滝壺
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下流の堰堤

滝直前の淵と倒木
2011年1月3日撮影

 書籍「鹿児島の沢登り」で津房(つぶさ)川は左俣,中俣,右俣に分けて紹介されており,その中で多くの魅力的な滝が紹介されています。が,そのほとんどは,それなりに気合いを入れて沢登りしないと対面できないようです。この滝はその中にあって唯一(?)容易に訪れることができそうな滝で,以前から訪れようと思いつつ,なかなかチャンスがなかった滝です。
 高山町(現肝付町)から県道542号線を南下,途中で県道561号線へと進み,国見トンネルを通過します。国見トンネルの出口から約3.8kmで左折,道なりに約1.3km進むと「津房橋」があります。「津房橋」を渡りすぐ左折,津房川に沿って林道を約1.7km進み,ヘアピンカーブを過ぎた辺りに駐車。ヘアピンカーブ付近から川へ降りて遡上していきます。基本,川の左岸(上流に向かって右)に道が付いており,快適に進んでいくことができます。しばらく進むと上の写真にある堰堤が現れます・・・2011年1月3日現在,この堰堤手前が工事中で重機が川付近まで入ってきており,林道から道が造られていました。・・・ここまでは,わざわざ遡上してこなくても良かったことに,この時点で気づきました(笑)。この堰堤を左岸から越えると目的の滝が見えています。滝を目指して進んでいくと直前に深い淵があり,さらに,この淵には一本の大木が綺麗に横たわっていました。この淵,浅い所でも深さは腰程度,倒木と水面の間は頭一つ分くらいという絶妙な位置です(笑)。ジャボン!と濡れて下から越えるのは簡単ですが,1月という季節,寒波が来ていて国見トンネル付近にはまだ雪が残っているという気温・・・いくら何でも,全身水没はしたくない・・・ということでこの倒木を越えるのに苦労しました(笑)。
 ようやく到達できた滝は落差10m程度,決して大きな滝ではないのですが,豊富な水を激しく水面に・・・じゃないけど,たたきつけている豪快な滝でした。大隅の滝らしく水も非常に綺麗です。予想よりも苦労しましたが,その苦労を吹き飛ばす素晴らしい滝でした。しばらくボーッと眺め続けていました。

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