鹿児島県の滝

千尋の滝(荒瀬大滝)(鹿児島県高山町)


全景

滝壺
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下流の小滝(1)

支流の小滝

下流の小滝(2)

下流の小滝(3)
2011年2月5日撮影

 書籍「鹿児島の沢登り」で紹介されている滝です。本には荒瀬大滝の名称で記載されていますが,購入時,「地元の方は荒瀬大滝を,千尋の滝と呼んでいることが分かったので,訂正して下さい」という訂正文が付いてきました。個人的には荒瀬大滝の名称の方が好きなのですが,地元の方の呼び名を優先させて,千尋の滝(荒瀬大滝)として,本HPでは紹介したいと思います。
 大崎町中心部から国道448号を南下。第二有明橋を渡り,波見交差点で右折,県道539号へと進み,しばらく車を走らせると波野小学校があります。波野小学校から約200m地点で左折,道なりに約4.6kmで荒瀬川支流の窪野川にかかる猪ノ牟礼橋に到着です(猪ノ牟礼橋までは波見交差点付近から荒瀬集落を抜けて行くこともできますが,こちらは結構道が狭いです)。猪ノ牟礼橋から約350mで右折,波見林道へと進みます。波見林道はよく整備された林道で,基本的に車でも問題なく通行できると思いますが,かなり多くのポイントに盛り土があり,普通車の場合,相当な箇所で車の底を擦ることになりそうです。私は波見林道に入ってすぐに駐車,あとは歩いていくことにしました。林道を約2km進むと,林道は右・中・左の3つに分岐します。ここは真ん中の道を進みます。この先の道は荒れた場所も多いので普通車はやめた方がよいと思います。この林道をしばらく進むと(約400m),林道は終点となります。ここから杉林の中に,踏み跡より少し良い程度の道が延びています。この道を進み,道が不鮮明になったら川へと降ります。私の場合は川に降りて少しだけ上流へ進んだ所で,上の写真「下流の小滝(2)」とした小滝が現れました。この小滝を過ぎてしばらく進むと,右から支流が合流,落差5m程度の小滝となっています。この場所では,本流(窪野川)も落差3m程度の小滝(上の写真「下流の小滝(1)」)となっています。ここは右岸(上流に向かって左)から本流の小滝を越えて,更に上流を目指します。少し進むと,沢は左に曲がり,千尋の滝(荒瀬大滝)が現れます。
 書籍「鹿児島の沢登り」によると,この滝は4段の滝で下から7m,8m,25m,10m,計50mという巨大な滝のようです。滝直下から見えているのは,下の3段のみですので,3段・40mの滝として見えていることになります。巨大なナメ斜滝で,静かに水を落としています。意外に滝壺は深く,そして水は深いエメラルドグリーンです。大隅半島の滝らしくもの凄く水は綺麗です。適度な苦労と,それに見合うだけの素晴らしい滝でした。

 ちなみに,この滝に到着する直前,猪と鉢合わせ・・・しばらく睨み合ったあと,私が大声を出すと,猪は逃げていきました。ちょっと緊張してしまいました(笑)。この辺りは猪が多い場所みたいです。行かれる方は気をつけて下さい。

 この滝に到着するまでの時間は,私の場合でだいたい次のようでした(滝からの帰り道に時間は計りました)。
    波見林道入り口付近(駐車ポイント)〜波見林道三分岐点(約25分)
    波見林道三分岐点〜林道終点(約10分)
    林道終点〜支流の小滝(約30分)
    支流の小滝〜千尋滝(荒瀬大滝)(約20分)

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