鹿児島県の滝

『深港の滝』(鹿児島県垂水市)


かすかに見える「上段」の流れと水飛沫

「下段」
←「中段」

「中段」から「下段」へ

「下段」を見下ろす

落ち口から見下ろす
2010年5月30日,2011年12月11日撮影

 国土地理院1/25000地図には垂水市の深港川には2つの滝マークが記されています。このうち,上流の滝マークを見ようと,「上流から川を下ってこの滝にたどり着き,そして,左岸の方から大きく迂回して滝正面へ回り込む」というルートでアタックしたのが,2010年5月30日でした。意外にあっさりと目的の『深港の滝』の落ち口には到着したのですが,左岸はかなり急傾斜の崖で,少なくとも私にはここを降りて滝正面へ回り込むのは無理そうでした。ここから見えるこの滝は最低3段の水量豊富な滝,ただ,正面は崖です。存在するであろう滝壺へ行けば,3段に流れ落ちるこの滝を見ることができるかもしれない・・・そう思って,この滝へアタックを繰り返すことになりました。この後,何回もアタックするも,この滝へはことごとく到達できず,半ば,諦めの心境になりつつありました。
 2011年12月11日,この日,HP「宮崎の滝」の管理人さんが鹿児島県の滝を見に来鹿,そのついでに,お願いして,この滝へのアタックにお付き合いしていただきました・・・結果,無事,滝に到着!念願のこの滝との対面を果たすことができました!どうも有り難うございました。
 ただ,ついに到達できたこの滝ですが,全貌を見ることはできませんでした。下流から川を遡って目に入ったのは上の写真「下段」とした部分の先端のみ・・・沢を右に曲がり目に入ったのが,上の写真「下段」とした写真の姿・・・上段は見えません。落差5m程度のこの滝の岩盤に登ると(ツルツル滑って怖かったです),隠れていた滝が姿を現しました・・・上の写真「中段」とした姿です。なかなか豪快に落ちていますが,ここも落差5m程度。そして,これ以上はとても登れる雰囲気ではありませんでした。この先にも滝は続いているのが,わずかに見える流れとその上部に見える激しい水飛沫と水煙で分かります・・・が,この上段はほとんど見えませんでした。ここまででトータルの落差が25m程度だったかな?この上・中・下段が鋭角に角度を変えて「稲妻」の様な角度で流れ落ちています。当然,全体を一望できる場所はありませんでした・・・これが,その姿を見ようと数年間頑張ってきた滝の姿だったと思うと複雑な心境でしたが,これで一応の一区切りとしたいと思います。
 以前,落ち口から見たこの滝の姿と合わせて考えると,この滝は次のような姿をしているのでは無いかと考えています。上流から,まず,3段になって落ちる。ここで流れは90°左へ向きを変える。この流れは一気に落ちる,若しくは途中で段を作って2段になって流れ落ちる(ここが「上段」とした写真の部分)。そして90°右へ向きを変えて落ちる(ここが今回見た「中段」)。さらに左へ鋭角に角度を変えて流れ落ちていく(ここが今回見た「下段」)・・・こう考えると6段〜7段の滝ということになります。まぁ,本当のところは分かりません,あくまでも私の想像です。

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