宮崎県の滝

百間滝（山之口谷大滝）（宮崎県西米良村）

全景	全景
	見上げて
	滝壺
	←正面から
2011年10月９日撮影

　市房山の東面は急峻な地形と数々の大滝で知られた地域ですが，素人が手を出すにはあまりにも危険が大きい地域です。その数多い大滝の中で最大クラスの滝なのがこの百間滝（山之口谷大滝）です。落差100ｍとも言われ，林道からも遠望できるそうです。この滝への行程は沢登りの上級コースとしても知られています。長いこと「行きたい！」と憧れていた滝ですが，当然ながら，私の力量では命がいくつあっても足りない！と諦めていました。先日，こちらのページを拝見していた所，この滝へ沢登りでなくても行くことができるかもしれない旨の記載がありました。・・・とは言っても，市房山です。半端な気持ちでアタックしたら（私の力量では）命に関わります。ということで，管理人のＢＡＬさんに問い合わせのメールを送った所，丁寧な返事と山ルートのルート図を送っていただけました。どうも有り難うございました！これでも不安だった私はＨＰ「宮崎の滝」と「暇人のページ」の管理人さん達に声を掛け，３人でのアタックとなりました。実際，このお二人のフォローが無かったら，私はこの滝に到達できなかったと断言できます！どうも有り難うございました。
　国道265号線を西米良村から椎葉村へと北上，「山之口」バス停で橋を渡り，対岸へ。すぐに右へ進むと，民家があります。私達はこの民家付近の空きスペースに駐車させてもらいましたが，その気になればもう少し先まで車で行くことができるようでした。あとは山之口谷に沿って付いている道をひたすら，登っていきます。そして最後は傾斜の急な斜面を登って，尾根へ向かいます。登り切った辺りで右（山之口谷の方）へ・・・少しだけ進むとこの巨大な滝が姿を現しました！
　こう書くと，簡単そうですが，斜面を登る辺りから，私の心臓はドキドキバクバクが止まりませんでした。「ここで足を滑らしたらただでは済まない・・・」と言う考えが頭をよぎることもしばしば。こう考えてしまうと，もう足が進まなくなってしまいます。そのたびに，同行のお二人にフォローを入れてもらい，ようやく到着できたようなものです・・・この滝へは駐車スペースから約２時間半でした。上述のように私が完全に足を引っ張ってしまっての時間ですから，同行のお二人のみなら１時間半程度の行程だったのでは無いかと思います。そして，念願の百間滝・・・巨大です。同行のお二人がそれぞれのレーザー測定器で測定した所，落差は約80ｍ，残念ながら100ｍはないようですが，それでも十分に巨大。複雑に流れの向きを変えながら落ちてきます。落差の割に水飛沫も多くなく，滝前は広いので色々な角度から眺めることができるのもいいです。滝壺が異様に小さいのも印象的でした（笑）

※　ここ山之口谷にはヤマヒルが居ます。滝前にはいないようでしたが，山コースでこの滝へ向かうとこの吸血鬼にやられます・・・実際やられました。行かれる方はヤマヒル対策もお忘れ無く。