宮崎県の滝

岩屋の滝(宮崎県日南市北郷町猪八重渓谷)


上段「ハマグリの滝」

下段。上段「ハマグリの滝」も見えています

上段から下段へ
2021年3月21日撮影

 猪八重渓谷の案内板には「はまぐり岩」が記載されていますが,同時に「はまぐり岩までの区間,遊歩道はありません」と記載されています。この「はまぐり岩」のある場所は「はまぐり岩屋」と呼ばれ,同時に「岩屋の滝」と呼ばれています。北郷町史(昭和40年3月発行)には「岩屋の滝は猪八重滝群の一つであって渓谷の上流にある。標高200m,ここには有名な岩屋がある。幅20m,奥行8mの窟があって,すぐ前に滝が綺麗な水を落としている。そこに弘法大師の石像をまつった小さな小屋をつくり,ここが青年僧戸川宗弘師の苦行場である。伝説では昔,平家の落ち人が山法師となって修練した岩屋と称されている。」と記載されています。
 「流合の滝」で支流へ進み,いくつかの小滝を越えると広い滝壺を有する滝が現れます。この滝を越えたところが「はまぐり岩屋」で,斜滝になっています。ここが宮崎県総合博物館の特別展「美しき宮崎の滝200」で「岩屋の滝」として紹介されていた場所ですが,北郷町史では「ハマグリの滝」としてここの写真が掲載されています。本HPでは,下流の滝と合わせた2段滝が「岩屋の滝」,その上段が「ハマグリの滝」として扱いたいと思います。
 2021年3月13日,21日と連続して再訪しました。21日は水量豊富な素敵な滝姿になっていました。

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