2日目(2005年8月6日)〜午前
  5:20起床。朝食までホテル周辺を散策。ちょっと曇っており,雲の切れ間からの朝日が意外にきれい。でも,天気が崩れていきそうで今日のヴィリニュス市内の観光が少々不安になる。(この不安は的中,天気は崩れていった。この日だけでなく,この旅行全体が曇りまたは雨で,天気には恵まれなかった旅行だった)
 朝食をとった後,出発時間まで部屋でのんびりしていたが,その間に雨が降り出してしまった・・・残念・・・が,気温15℃くらい,静かな中で,聞こえるのは雨の音だけ・・・日本の蒸し暑さからの開放感もあって,何とも平和な気分を満喫した時間だった。

ホテルの裏の池にて

ヴィリニュスの町並み

 ヴィリニュスの町にいた間は天気が悪く,また,ツアーの行動に合わせて慌ただしく移動したので,それぞれの写真が正確にどの場所でどの方角に向かって写したものなのかはっきりしないものが多い。それでも,この町は落ち着いた町並みだった印象が強い。いつか再び訪れてゆっくり見て回りたいと思っている。下の写真は「聖ヨハネ通り」と「夜明けの門通り」だと思う。「聖ヨハネ通り」の先に見えている高い塔が聖ヨハネ教会の鐘楼で,旧市街で最も高い(63m)ものです。「夜明けの門通り」は「夜明けの門」の2階からの眺め。右の建物は多分,聖テレサ教会です。 

夜明けの門通り
 
聖ヨハネ通り

ヴィリニュス観光-聖ペテロ&パウロ大聖堂

 この日,まず向かったのは「聖ペテロ&パウロ教会」。外観は普通だが,内部に入るとビックリする。教会内部は2000以上の漆喰彫刻で装飾されているのだ。もの凄いです。
 この教会はリトアニア大公国首長ミーコラス・カジミエラス・パツァスの寄付によって建てられたもの。1668年に工事が始まり,1676年に現在の姿となり,1671〜1704年にかけて壁画と漆喰彫刻で飾られたそうです。


 聖ペテロ&パウロ教会
ヴィリニュス観光
-大聖堂と鐘楼,ゲディミナス大公像


 1251年,ミンダウガス大公が最初の大聖堂を建設,その後,ヨガイラ王,ヴィタウタス大公らによっても改築されていき,最初はロマネスク〜ゴシックの様式だった建物には後期ゴシック,ルネサンス,バロックと様々な様式の特徴が加えられていったそうです。大聖堂の屋根の上の像は聖スタニスラウス,聖ヘレン,聖カジミエルの3人の彫像。ソ連時代に撤去されたが1997年,彫刻家スタニスロヴァス・クズマによって再現されたそうです。
 鐘楼の高さは57m,基礎の部分は13世紀の城壁の塔が使われているそうです。基礎の部分はバルト様式,その上に楕円形4階建ての建物が造られ(14世紀末),更にその上に八角形三階の塔が増築,最上段に時計が据え付けられた(17世紀頃)。この八角形三階の塔は下の2階がバロック様式,上の1階が古典主義様式だそうだ。
 この時点で建築様式についてほとんど知識がない私にはフゥ〜ン・・・という感じ・・・学生時代に工学部に潜り込んで(私は理学部)受けた「西洋建築史」をもっとまじめに聴いていれば良かったと後悔してました・・・
 さらに大聖堂と鐘楼のあるカテドゥロス広場に像が建っていた・・・ゲディミナス大公の像だったと思う。ゲディミナス大公はヴィリニュスの創設者。
鐘楼→

大聖堂

ゲディミナス大公像
 

ヴィリニュス観光-大統領官邸→

 こぢんまりとしているが,立派できれいな建物です。隣はヴィリニュス大学です。

ヴィリニュス観光-ヴィリニュス大学↓

 起源は16世紀にさかのぼる歴史ある大学。

ウニヴェルシテト通りより

歴史がありそうな大学の扉
 

ヴィリニュス観光-アンバーミュージアム(琥珀博物館)

 バルト海は琥珀で有名です。リトアニアからは琥珀の切手も出ています。アンバーミュージアムへはトイレ休憩を兼ねて行きました。アンバーミュージアムは2件あるらしいのですが,立ち寄ったのは聖アンナ教会に近い方。琥珀って本当〜にきれい!!欲しかったけれど,ちょっと予算オーバー・・・(日本で買うよりもかなり安いとは言っても,やっぱり良いものはそれなりの値段がします。)それにしても驚いたのは,トカゲ入り琥珀!!。昆虫入り琥珀はよく聞くけど,トカゲ入り琥珀は初めて見ました。思わず写真を撮って,絵はがきまで買ってしまいました。本当の昔のトカゲでありますように・・・

ヴィリニュス観光-聖アンナ教会
 フランボワイヤン様式(火炎式,ゴシック晩期)の傑作だそうだ。ヨガイラ朝の建築家ベネディクト・レイトにより1495〜1500年にかけて作られたもの。33種類もの異なる種類の煉瓦が使われているらしい。でも,33種類が多いのか少ないのか,私には分からない・・・(多分多いのだろう)・・・ここでも,「西洋建築史」をもっとまじめに聴いていれば良かったと後悔してました・・・。この後悔はこの旅行中ことあるごとに感じてました。
 ナポレオンがこの教会を見て「我が手に収めてフランスに持ち帰りたい」と語ったそうです。でも,ナポレオン軍はここ,ヴィリニュス付近で寒波のために大被害を受けたんですよねぇ。

聖アンナ教会

聖アンナ教会とベルナルディン教会

聖アンナ教会
ヴィリニュス観光-夜明けの門
 「夜明けの門」はヴィリニュスを象徴する建物の1つ。元来9つあった城門の内,ただ1つ残っている門。かつては「メーディニンク門」と呼ばれていた。上部にはリトアニアの紋章が見える。この紋章はソ連時代はここでしか見ることが出来なかったそうだ。
 2階は礼拝堂になっている。ここでは信者が一心に祈っていた。ここの「聖母マリアのイコン」の歴史は17世紀初頭にまでさかのぼり,17世紀半ばから奇跡を起こす絵として崇められているそうである。ヴィリニュスを訪問したローマ法王ヨハネ・パウロ2世もここの礼拝堂で祈りを捧げたそうだ。
夜明けの門→ 

聖母マリアのイコン

イコンを見上げる人達
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