6日目(2009年8月13日)

起床
 4:20,ウトウトと目が覚める・・・まだ,少しだけ頭痛・・・でも昨晩よりは良くなっている感じです。「気にしすぎるのも良くない」というので気にしないことにしました。5:20,起床。6:20,ちょっと散策と外に出てみると良い天気です!そしてホテル周辺をブラブラしていると東の空に朝日が昇ってきました(6:50)!きれいです。
 7:30頃,ホテルの前をブラブラしていると,ホテル前をゾロゾロと地元の人達が歩いていきます・・・何と!背中に長い木材を数本,背負いながら黙々と歩いていきます・・・ビックリ!こんなの「背負って歩け」と言われても100mも歩きたくありません。「この人達が観光地にあった木の遊歩道を造っているのかな?」とすぐそばでこの光景を見ていた同じツアーの人と話をしていたんですが・・・実はその通りだったのです。黄龍観光の途中で,再びこの人達を見ることになるのでした。

日の出
起床
  この日の出発は9:00,結構ゆっくりの出発なのでのんびりと過ごします。朝食を取り,部屋でボーッとして過ごします。あまりに暇なので,8:30,出発までにまだ30分もあるのに外に出て再びボーッと過ごします。そして,次第にツアーの人達が集まってきて・・・9:00,ついに出発です!
 ホテルからほんの少しだけ歩くと黄龍風景区の入口に到着です。ここに案内の地図がありましたが,この地図が一番正確なようでした。黄龍の地図はいろいろな書籍などに載っていますが,それぞれが微妙〜に・・・というか結構異なっています。これから黄龍に行かれる方は,ここの地図を参考にされることをお勧めいたします。(右の地図をクリックして下さい。大きな写真のページに飛びます。)
 このツアーでは往路はロープウェイ利用になっているので,ここでシャトルバスに乗り,ロープウェイ乗り場へ移動です。約5分で乗り場に到着。すぐにロープウェイに乗って出発です。ロープウェイはグングンと高度を上げていきます・・・これは意外でした。ホテルの標高(ロープウェイ乗場)が3200m,ロープウェイ利用降場の標高が3470mということなので標高差270mです。この高度差を歩いて登っていた頃は・・・大変だっただろうなぁ〜〜としみじみと思いました。何でも昔は駕籠が有ったとか・・・往復で800元(約12000円)だったらしい。もし,ロープウェイが無かったら・・・使っていたかも・・・そんなことを考えているうちにロープウェイは目的地に到着しました。所要時間約5分でした。

地図(クリックして下さい) 

ユネスコマーク

黄龍風景区入口

ロープウェイ
雲一つ無い晴天です!!空には月が!→ 
本来の遊歩道へ
 ロープウェイ降場から本来の黄龍遊歩道(登山道とも言う(笑))へ向けて出発です。若干の上り下りはありますが,ほぼ水平な木の歩道を歩いていきます。道は基本綺麗に整備されています。森林浴みたいな感じで気持ちよく歩いていけます。
 途中,展望台があり,ここからの景色はまさに絶景です。昨日,越えてきた峠とその後に続く道路もくっきりと見え「あんな所を越えてきたんだなぁ〜」としみじみと感じました。別な方向を見ると(多分)玉翠峰(約4300m)とそれに続く黄龍風景区の石灰棚が見えています。上流にお寺も見え(黄龍中寺)ます。水の美しさに期待は高まるばかりでした。
 そして,所々覗く青い石灰棚を見ながら快適に木道を歩いていきます。

こんな道です。右側にあるのがトイレ。

遊歩道

昨日越えてきた峠(カーソルを合わせて下さい)

(多分)玉翠峰と黄龍風景区

左の写真のアップ(黄龍中寺付近)

上の写真のアップ(明鏡投影池付近かな?)

木の間に見える石灰棚
遊歩道到着
 木の道を歩いていくと,途中から建設中になります・・・何となく,使っている木材の大きさ等が,朝,ホテル前で見かけた人達の背負っていた木材と似ているような気がして「もしかして・・・」と思っていたら,案の定,あの人達が居ました!朝と同じように木材を背負った人が,今着いた!って感じで立っています。こんな所まであんな木材背負って登ってきたんだ〜!!!ちょっとだけ予想はしていたけどやっぱりビックリです!そして,私たちが簡単に観光できるのもこの人達がこんな形で道を造っているからなんだ〜って考えると感謝!って感じです。まぁ,この人達,ボランティアではなくて仕事でしているんでしょうけど・・・それでも有り難う!って感じでした。

木の道を造っています

建設中の道

木材を背負った人がいました!
五彩池へ〜黄龍洞
 木道と遊歩道の合流地点から先は自由行動です。それぞれのペースで散策,17:30にホテルの食堂集合です。のんびりと歩いていきましょう(笑)
 合流点付近は巨大な傾斜瀑という感じです・・・水はかなり少ないけど・・・多分石灰質の沈着によって形成された金色(と言っていいかな?)の岩盤を静かに水が流れ下っています。なかなか見応えのある場所です。ここから10〜15分くらい遊歩道を登っていくと,「五彩池」です。そして,左手に鍾乳洞があります。「黄龍洞」というこの鍾乳洞,絶対,見なきゃ!というほどでもないし,決して大きいものでもない(というより小さい・・・一周数分程度)です。でも,まぁ,せっかくここまで来たのに見ないのももったいない・・・それくらいの感じの鍾乳洞でした(笑)

合流点付近の景色

黄龍洞へ

黄龍洞内部

黄龍古寺

 黄龍洞から出て,いよいよ五彩池に向かいます。正面に黄龍古寺があります。黄龍古寺には黄龍の神様・黄龍真人様が祀られているそうです。が,ふーん・・・って感じでほぼ素通りです(笑)
 黄龍にお寺が建てられたのは明の時代。当時は前寺,中寺,後寺の三つの寺があったそうです。今でも残っているのは中寺と後寺(古寺)のみ。中寺はボン教のお寺,後寺(古寺)は道教のお寺で異なる宗教のお寺が隣り合っている珍しい場所だそうです。
 帰国してから知ったのですが,この黄龍古寺の額に書いてある文字は見る角度によって見える文字が異なるそうです。正面から見ると「黄龍古寺」,右から見ると「飛閣流舟」,左から見ると「山空水碧」だそうです・・・で,撮ってきた写真で確認したところ,確かに「黄龍古寺」,「山空水碧」は確認できました。でも,「飛閣流舟」の文字はちょっと分かりません・・・右側からの角度が浅すぎたみたいです・・・このことを知っていたら,きちんと確認したんですが・・・ちょっと残念です。下の正面・右・左の3枚の写真にカーソルを合わせて下さい。額の部分のアップになります。

黄龍古寺と池

黄龍古寺(正面より)

 黄龍古寺(左側より)

黄龍古寺(右側より) 
五彩池(1)
 黄龍古寺の前を通り時計回りに五彩池の周囲を巡ります。そして五彩池に到着・・・綺麗な景色です・・・相変わらずポーズにこだわって写真を撮っている中国人集団に混じって,私も写真を撮りまくりです(笑)
 そして東屋の所でバスケットを広げて,美しい景色を見ながらのんびりと昼食・・・平和でした。メニューはバスケットの中身がカステラ×2,ビスケット,トマト,リンゴ,ダチョウのくんせい風ソーセージ+添乗員さんからのおにぎり。おにぎりを食べるとホッとします・・・やっぱり日本人ということでしょう。添乗員さん,有り難うございました。
 この東屋の先は工事の為に通行止めになっていました。五彩池の周りを一周できなかったのは少々心残りでしたが,素晴らしい景色を満喫できて満足でした。

五彩池と黄龍古寺

五彩池

五彩池
←五彩池と黄龍古寺

東屋

行き止まり!
余談

 右は五彩池で見かけた案内板。「足跡の以外は何も残らないように,記憶の以外は何も持って行かないように」だそうです。やっぱり,こういう気持ちって大事ですよね・・・
五彩池(2)
 五彩池の周りは大きな「滝」と呼べるような場所はほとんどありません・・・が,小さな小さな小滝と呼べる程度のものなら方々に落ちています。それぞれがなかなか味のある景色となっています。これらを見ながら,五彩池から黄龍入り口へ向けて下っていきます。
 朝は雲一つ無い晴天でしたが,この時間帯になるとちょっとドンヨリとした雲が空に現れてきました。ちょっと一雨来そうな感じの空になってきました・・・

赤い芥子 

遊歩道

遊歩道より

滝もどき

滝もどき
滝もどき→
再び合流点へ
 黄龍入口を目指して下っていきます。そして,ロープウェイからの木道との合流点に到着です。この辺りでは多くの人が写真を撮っています・・・で,一人の中国人が,いきなり登山道(遊歩道)から下におり,そこに生えている草木を踏みならし(!),カメラを向けます・・・そして,邪魔だったのでしょう,目の前にあった枝類をボキボキ!と折り,写真撮影・・・いくら何でもあんまりな行動に,もう,ボーゼンでした。

入口へ向かって
 合流点の所から先・下流側は工事中です。迂回路みたいな道が示してありますので,そちらに入り下っていきます・・・が,この道,両側ともに草木が茂っていて,眺めはイマイチ。添乗員さんからの説明で「登り用の道は眺望が悪い,下り用の道は眺望が素晴らしい」と聞いていたし,事前に見ていた地図(このページの最初に紹介した地図ではなく・・・)でも池の間を歩いていくような図だったので,これは間違って登山用の道に入ってしまったのでは?と物凄く不安になってしまった時間帯でした。周りの人も登り・下りが半々の感じだったのも不安に拍車を掛けます。
 しばらく歩いて,黄龍中寺と休憩施設が現れて少しだけホッとしたのも束の間,再び両側ともに草木の茂った道が続きました。デジカメの記録では,黄龍中寺が現れるまでが10〜15分くらいの様ですが,本当に長く感じた時間でした。ちなみに,黄龍中寺はゆっくりと見る精神的余裕はありませんでした(笑)

こんな道がしばらく続きます

黄龍中寺
美しい石灰棚(1)
 黄龍中寺を過ぎてしばらく歩くと,ついに,美しい石灰棚が広がる場所に出ました!それまでの不安を吹き飛ばすように次から次へと美しい石灰棚が現れます。
 「争艶彩池」,「姿夢映彩池」,「明鏡倒映池」などと呼ばれている彩池群です。どこからどこまでがそれぞれの名称の場所なのかイマイチ分からなかったのですが,素晴らしい景色が次から次へと現れてきました!!! 
 更に下っていくと,石灰棚の中から木が生えている景色が目立つようになってきます。そして,遠くの景色を映し込む感じの景色が続きます。この辺りが「明鏡倒映池」かな?

美しい石灰棚

美しい石灰棚

美しい石灰棚

こんな感じで木の道が造られています

石灰棚の中から木が生えています

美しい石灰棚

石灰棚の中から木が生えています
←この辺りが「明鏡倒映池」?
美しい石灰棚(2)
 美しい石灰棚は続きます・・・ところで,右の案内板,「池が破損しやすいので,立ち入り禁止!」と書いてあります。同様の案内板はあちらこちらで頻繁に見かけました。が,大勢の人が内部に入り込んで記念写真を撮っています・・・あのポーズへのこだわり具合から見てほぼ間違いなく中国人です。池は遠目には綺麗なのですが,遊歩道の近くはすでにかなり壊れています・・・もう少し考えて行動しないと,この美しい自然は破壊されてしまう・・・そう感じることも多かった時間帯でした。もう少し考えて行動して欲しいものです・・・

石灰棚はやっぱり綺麗です

石灰棚はやっぱり綺麗です

下流方向を見て・・・

石灰棚の水底
金砂舗地・・・かな?
 更に下っていくと,美しい石灰棚は次第に少なくなっていき,木道と登山道(遊歩道)の合流地点で見たような金色(と言っていいかな?)の岩盤が目立つようになってきます。この辺りが金砂舗地かな?という感じです。この更に下流側は,次第に傾斜も急になっていき,もし登りならここが一番きつそうだなぁ・・・って感じの場所でした。

あちらこちらに造られた休憩所

金砂舗地かな?

次第に渓流瀑的になってきました
ついに雨が降り出した・・・
 15:40頃かな?怪しかった空からポツリポツリと雨が降り出してしまいました。最初は濡れながら歩いていたのですが,本降りになってきて「これはタマラン!」ということで,近くの木の下・ベンチのある所で雨宿りです・・・他の人達も次々に雨宿りにやって来て,アッという間に満席でした(笑)。15分ほど待っていると少しだけ小雨になってきたので出発,でも,本降りと小降りの繰り返しで,雨宿りをしながら,さらに雨合羽を着ての道中となりました・・・朝の雲一つなかった天気が嘘みたいです(笑)

傘を差して歩く人が多くなりました

雨宿りをした付近

雨宿りをした付近

雨宿りをした付近

傘を差して下っていきます
金洞洗身瀑〜蓮台飛瀑
 更に下っていくと,滝が現れました!黄龍に滝があることはチェックしていなかったので予想外です!!
 「金洞洗身瀑」は通常「洗身洞」として紹介されている場所ですが,黄龍で買った写真集に「金洞洗身瀑」の名称で紹介されています。・・・これは「滝」でいいでしょう。落差8m程度かな?
 更に下っていくと再び滝が現れます。こちらは「蓮台飛瀑」と呼ばれる滝のようです。大きく上段・下段に分かれると見ました。この上・下段を一度に見ることのできるポイントはありませんが,独特の岩盤が印象的です。落差はトータルで10〜15mくらいかな?

金洞洗身瀑

金洞洗身瀑

金洞洗身瀑

蓮台飛瀑の上流

蓮台飛瀑・上段
 蓮台飛瀑・下段(メイン)→
更に下ります
 更に下ります。この時間帯になると雨もあがり,日が差し始めています・・・が,もう,16:45,集合時間まで残り45分。この先どのくらいの時間がかかるのかも分からない・・・ゆっくり散策しすぎた上に,雨宿りで時間をとられてしまったのです。雨合羽を脱ぐ時間ももったいなく,着たままで先を急ぎます・・・結構暑かったです(笑)
 でも,寄り道は忘れません(笑)所々で見かけた小屋・・・なんだろうと思っていましたが,ようやく確認・・・酸素吸入小屋でした。「酸素吸入は無料,使い捨てストローは一本一元」だそうです。そしてもう一つ,印象的だったのは,池の底が緑一色の池!何という池だったのでしょう?今でも気になっています・・・多分「盆景池」かな?

木道を更に下っていきます

酸素吸入小屋

緑一色の印象的な池・・・盆景池?
飛瀑流輝
 そして突然,滝が現れました。「飛瀑流輝」という滝です。岩盤は苔むした岩石で,上流で見てきた,「金洞洗身瀑」や「蓮台飛瀑」とは完全に雰囲気が異なります。滝幅は68mだそうです。落差10mくらいかな?決して水量は多くありませんが素晴らしい滝です。
 もっとゆっくりと見ていたかったのですが,時間はついに17:00を過ぎました・・・残り時間30分。ここからホテルまでの所要時間は分からない・・・後ろ髪引かれる思いで後にしました・・・時間配分を間違えた〜〜(悲鳴!)って感じでした!!!・・・こんな所にこんな素敵な滝があるなんて・・・予習て大事です!今回こそ思い知りました・・・

飛瀑流輝

飛瀑流輝

飛瀑流輝

迎賓彩池〜ホテル到着〜夕食〜就寝
 そして更に下っていくと,彩池が現れました。「迎賓彩池」と呼ばれる場所のようです。以前のロープウェイが無く,入り口から登っていた時代はこれが最初に現れる彩池で「オ〜ッ!綺麗〜!」って場所だったんでしょうが・・・上流のもっと素晴らしい景色を散々見てきてしまったので,ほとんどスルー状態でした(笑)
 そして,ようやく黄龍風景区の入り口が見えてきました!時間は17:10・・・間に合った〜!!昨日,牟尼溝・扎嗄瀑布で遅刻してしまったので,今日も遅刻するわけにはいかなかったですから・・・心底ホッとしました(笑)見ると駐車場には物凄い数のバスが止まっています・・・改めて黄龍の人気の高さを思い知った感じでした。
 17:15,ホテル着。17:30から夕食・・・この日の夕食にはユーラシア旅行社恒例のソーメンが出ました。やっぱり,異国の地で食べるソーメンは格別です!ソーメンでお腹が一杯になってしまって,メインの料理の方が大量に残ってしまったのは残念でしたが(笑)夕食後,荷物整理をして21:00頃就寝・・・だった様な気がする・・・記録が残っていません(涙)・・・よほど疲れていたんでしょうね。
余談〜黄龍の夜は寒い!〜
 黄龍の夜は寒いです。さすが標高3200m!まだ8月というのにかなりの寒さでした。一応,ストーブは準備されていたのですが,私は使いませんでした。その代わり,隣のベッドから布団を取り,2人分の布団を使いました(1日目)。この日,2日目はホテルの部屋へ帰ってみると,最初から隣のベッドの布団も1つのベッド上に準備されていました(笑)・・・何だか,微妙に面白かったです。

迎賓彩池

迎賓彩池
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