3日目(2004年8月29日)
 この日はレイキャヴィク市内観光とゴールデンサークル観光。忙しい日です。このツアー参加の最大の目的「ギャゥ」に行く日です。9:00にホテルを出発。まずは,レイキャヴィク市内を見て回りました。そして,ゴールデンサークル(シングヴェトリル,ゲイシール,グトルフォスの滝,ケリズ火口湖)と見て回りました。この日は明日の南部アイスランド観光に備えてクヴェラケルジ泊です。

ホテルより,朝の景色

朝のレイキャヴィク

レイキャヴィク市内〜ハトルグリムスキルキャ教会

 舌をかみそうな名前のこのルーテル派の教会,「キルキャ」は教会の意味です。詩人であり,牧師であったハトルグリムス・ピエトゥルソン(1614-74)にちなんで名付けられました。ロケットみたいなこの教会,玄武岩の柱状節理をモチーフにデザインされているとか・・・さすがはアイスランド!!小高くなった場所に建つこの教会の展望台は約70mの高さ。レイキャヴィク市内のあちらこちらから見ることが出来,良い目印になります。350Ikr(アイスランドクローナ)の入場料を払い展望台に上ると,マッチ箱を並べたような,でもカラフルな町並みが広がります。いつまで見ていても飽きない景色でした。
 この教会の正面にある像はレイブル・エイリックソンの像。この人は西暦1000年にアメリカ大陸を発見した人で(コロンブスより約500年早い!!),この像はアメリカ合衆国から寄贈されたもの。
 ハトルグリムスキルキャ教会の展望台から眺めたレイキャヴィクの町並み。高層ビルがなく,カラフル,本当にきれいな町です。

ハトルグリムスキルキャ教会

教会とレイブル・エイリックソンの像

展望台からの景色1

展望台からの景色2

展望台からの景色3

展望台からの景色4

展望台にある鐘。うるさそうです。

ハトルグリムスキルキャ教会の内部
レイキャヴィク市内観光

ホフジーハウス
 レイキャヴィクの迎賓館。1986年10月のレーガン・ゴルバチョフ会談が開催された場所として有名なこの建物,さりげな〜く建っていました。幽霊が住む建物としても有名だそうです。
首相官邸
 首相官邸はもともと監獄として建てられたものだそうです。ホフジーハウスもそうだけど,本当に普通の家にしか見えません。
大統領官邸
 大統領官邸と言われても信じられない。完全に普通の家です。むしろ隣の家の方がよほど立派でした。

ホフジーハウス

首相官邸

大統領官邸
 レイキャヴィクの市内観光のあと港に立ち寄り,ゴールデンサークルを目指します。バスの外に見えるのは綺麗な海岸線,次に見えるのは真っ直ぐな地平線。なかなか新鮮な景色を楽しみながらゴールデンサークルへ向かいました。
ゴールデンサークル〜シンクヴェトリル国立公園

 このツアーに参加した最大の目的!!ここは2つのことで有名です。
 1つは世界最初の民主議会(西暦930年)の開催地ということ。そもそも「シンクヴェトリル」とは「議会平原」の意味。この時,日本は平安時代,貴族の時代,大英帝国のマグナカルタ(大憲章)の制定が西暦1215年ということを考えるとこんな時期に民主議会とは・・・呆然としてしまう。初めて議会が開かれた場所にはアイスランド国旗がはためいていた。
 もう1つは地球の割れ目「ギャゥ」。プレートの誕生に伴うもので今回の旅行の最大の目的。地球の活動の大きさを感じずにはいられない・・・日本を構成するプレートの1つ,ユーラシアプレートはここ,アイスランドで誕生している。下の全景写真では手前が北アメリカプレート側でユーラシアプレートの方を向いていることになる。

ギャウの壁

アイスランド国旗

縄状の模様は溶岩が流れやすかった証拠です

ちょっと離れた場所のギャゥ・・・結構深い
ゴールデンサークル〜

 ゴールデンサークルはアイスランド観光の目玉とでも言うべき場所です。上で紹介したシングヴェトリル国立公園を初めとして,グトルフォスの滝,ゲイシール間欠泉など観光ポイントが集中しています。

ゲイシール


 間欠泉は英語でGEYSER,この語のもとになったのが,アイスランドの間欠泉ゲイシール。「かつては70m以上吹き上げたというゲイシール間欠泉も1時期稼働を停止,しかし,2000年の地震をきっかけに1日に2回ほど,30m吹き上げるようになった」とガイドブックで読んでいたのですが,今ではほとんど吹き上がらなくなったそうです・・・残念!しかし,新しい間欠泉ストロックルは本当に元気!!5分程度の間隔で次々に吹き上がります。2mほどの穴から水位の上下を繰り返しつつ,徐々に温水がわき上がり,気泡がボコボコッと発生,最後には水面が丸く盛り上がり噴出!!今来るか,今来るかという水面の揺れが何とも面白い。高さ自体は30mくらいでしょうか・・・高さはアメリカのイエローストーンの間欠泉には及ばないものの,2〜3回連続して吹き上がり,毎回,高さが異なり,時には不発,となかなか見ていて飽きない。40分ほど眺め続けていました。絵葉書にあるようなきれいな写真に挑戦したのですが,断念してしまいました。ストロックル間欠泉の他にもあちこちで温水の噴出が見られました。 
グトルフォスの滝
 氷河の融け水が流れるクヴィータゥ(白い河)が階段状に流れ落ちるグトルフォスの滝。川幅70m,落差32mの水量の豊富な豪快な滝です。「黄金の滝」の意味のこの滝にはその名の通りよく虹がかかります。駐車場から滝に向かう時,滝から駐車場に向かう時,ともに見事な虹が架かっていました。氷河の融け水のため,水は完全に濁っているが,本当に豪快な滝でした。
 この滝は,1907年,英国の企業が発電所を計画,正式の売買契約まで話は進んだそうです。が,この計画に反対した娘シーグリーズルは「もし,滝が売られたら私は滝に身を投げる」と訴え,この滝は守られたそうです。(英国企業が契約を実行することをためらい,金は支払われず,契約は無効になったそうです。)駐車場にシーグリーズルの像がありました。
 道路に沿ってロープが張ってありましたが,みんなこのロープをどんどん超えていっていました(笑)

遠くに見えるのはラングヨークトル氷河 

グトルフォスの滝・全景

グトルフォスの滝に架かる虹

激しい水しぶき

駐車場のシーグリーズル像
 グトルフォスの滝を見たあと,この日の宿泊地クヴェラケルジを目指します。途中,ゴールデンサークルの1つ「ケリズ火口湖」にも立ち寄ったのですが・・・「赤茶色の斜面に深碧の水面。きれいでした・・・以上(笑)」って感じでした。火口湖自体が霧島で見慣れているし・・・まぁ,確かに綺麗でしたが。
 それよりも途中で寄ったドライブインの方がよっぽどインパクトがありました。バスから降りて見上げた空の雲,遠くの雲から上空の強風で流されたであろう筋状の雲はなかなか面白かったです。そして,ドライブインの中の植物関連の販売所付近にあった植物でつくられた顔・・・かなりのインパクトでした(笑) 
クヴェラケルジ着

 この日はクヴェラケルジのHOTEL ORKに宿泊。夕食後,クヴェラケルジの町を散策。小さな町でのどか。温室栽培で有名な町らしく,温室が目についた。夕食にはスモークドパフィンのサラダが出された。あのパフィンを食べているかと思うと複雑な感じ・・・次に来た時は,生きたパフィンを見るぞと思いつつ残さず食べました。

スモークドパフィンのサラダ

HOTEL ORK

HOTEL ORKの部屋

クヴェラケルジの温室(撮影は翌朝6時頃)

こちらではガソリンはオクタン価で表示?
上からレギュラー,ハイオクでしょうか?
(21時30分頃)
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