2日目(2014年8月5日)

起床・散策・出発
 4:00起床,本を読んだり,荷物の整理をしたりしながら,外が明るくなるのを待ちます・・・明るくなり始めたのは意外に遅く,6:00頃でした。6:15,散策に出発。最初は昨夕歩かなかった方面へ歩いて行ったのですが,ただの町でつまらない・・・結局,昨夕の公園へ行って,また,ベンチに座ってボーッと過ごしてきました(笑)。
 7:00,ホテル着,そのまま朝食のレストランへ。結構,話が弾み,7:50までレストランにいました。部屋に戻り,最後の荷物整理をして,9:00,ホテル出発でした。

まだ外は暗いです。

早朝の町

ペリエのコマーシャル

日本食レストランの看板

日本食レストラン・・・と言うより中華?

昨夕の公園に来ました。

昨夕の公園に来ました。

水が流れる音が聞こえてきます。

中に入ると一面,水のカーテンでした。
アスパン峠へ(1)
 ホテルを出ると,バスは高速道路へ。途中,エアバス社の建物が沢山建っていました。エアバス社の本社がある街ですからね〜工場見学ツアーもあるとのことでしたので,これも見てみたかったかも(笑)。まぁ,今回のメインはここじゃ無いので当然素通りです。
 バスは高速をドンドン進んでいきます。10:05〜10:20,ドライブインでのトイレ休憩を挟み,更にドンドン進んでいきます。そして,高速道路を降りて,アスパン峠への細い道へと入っていきました。

エアバス社

高速を走ります。

高速の料金所

ヒマワリが一面に咲いていました。

ここでトイレ休憩です。
アスパン峠へ(2)
 アスパン峠への道は細かったです!車も多いし,サイクリストも多い,九十九折りの道で片方は急斜面,ガードレールは無し・・・個人的に滝巡りで狭い道にはそれなりに慣れているつもりでしたが,狭いのに交通量(対向車)の多いしで,「この道,自分では運転したくない!」と強く思いました(笑)。そんな中をこの大きなバスはドンドン進んでいきます・・・材木運搬車との離合の時は絶対無理!と思いましたが,無事通過!みんなから拍手が起こりました(笑)。ドライバーのミシェルさんのドライブテクニックは半端じゃなく素晴らしかったです!

サイクリストが増えてきました。

どんどん高度を上げていきます。

こんな感じの道が続きます。

横はこんな斜面です

こういう離合は普通だったかも(笑)

材木運搬車との離合は車幅ギリギリ

無事,材木運搬車と離合完了
峠の標識
 今回の旅行では,アスパン峠やトゥール・マーレ峠などツール・ド・フランスのコースとして有名な峠をいくつか通過したのですが,感想としては,こんな所を自転車で登るなんてクレイジー!の一言です(笑)。ただ,サイクリストのため?の道路整備等はかなりしっかりされている印象でした。特に登りでは頻繁に標識が掲げられています。この標識には「峠名,峠の標高,峠までの距離,この先1kmの勾配(%)」などが記載されているようです。
 個人的には疲れ切っている時に,峠までの残りの距離と勾配を見せられたら「まだ,そんなにあるのか〜!」と,力尽きそうです(笑)

アスパン峠の標識
アスパン峠
 11:30,アスパン峠に到着。ここで写真ストップです。沢山の牛が放牧されています。天気も上々,長閑です。下には,今上ってきた九十九折りの道が見えています。そして牛の糞が大量に落ちています。油断すると踏んでしまいそうです(笑)。
 遠くに見える山は,ちょっと厚い雲がかかっていますが,頂上がちょっとだけ見えています・・・あれが今から行くピック・ドゥ・ミディだそうです。「エッ?あんな所まで行くの?」とちょっとビックリ。ちょっと雲が厚いけど,まぁ,頂上が見えていると言うことは頂上からの景色は(少なくとも,この時点では)悪くないはず・・・と期待半分,不安半分でピック・ドゥ・ミディへ向けて11:45,出発しました。

アスパン峠から

長閑な景色です。

長閑な景色です。

遠くにピック・ドゥ・ミディ展望台が見えています。
(カーソルを合わせて下さい。)

ピック・ドゥ・ミディ展望台のアップ
ピック・ドゥ・ミディ展望台(1)
 ピック・ドゥ・ミディ展望台へのロープウェイ乗り場があるラ・モンジーに到着したのは12:25でした。ラ・モンジーに到着してみると,山の上には厚い雲がかかっています・・・ちょっとだけテンションが落ちながらも,アスパン峠から見た時,厚い雲はあったけど,頂上付近は雲が無かったことを思い出し,希望を持ちつつ,ロープウェイで頂上を目指しました。すぐにガスの中に突入,景色はほとんど見えません・・・時々かすかに見える程度です。このロープウェイは標高2,341mで乗り換え,標高2,877mの展望台まで標高差約1000mを10分〜15分程度で一気に上がっていきます。ドンドン進んでいくと・・・ガスを抜け,青空と絶景が広がってきました!一気にテンションが上がり,ピック・ドゥ・ミディ展望台に到着です。

ラ・モンジーへ

ラ・モンジーのロープウェイ乗り場付近

切符売り場

珍しく日本語表記あり!

出発!

すぐにガスの中に突入しました。

ガスから出たり,ガスに入ったりです。
展望台付近は晴れていました!→
ピック・ドゥ・ミディ展望台(2)
 ピック・ドゥ・ミディ展望台からの眺めは半分は完全に雲の中,そして半分は青空主体と見る方角によって正反対となっていました。ピック・ドゥ・ミディ展望台のあるピック・ドゥ・ミディ・ド・ビゴールは孤立峰,片側から上昇流の場,もう片方は下降流主体の場になっているのでしょう。ただ,青空主体の側も所々上昇流が発生しているようで,あちらこちら雲が発生していますが,完全に雲の中よりは遙かにマシです!基本的には遠くの山々まで綺麗に見えています。すぐ下には青々とした湖が綺麗です。

展望台の様子

ロープウェイが下っていきます。

絶景です。
ピック・ドゥ・ミディ展望台(3)
 そして,雲に隠れていた「ローランの割れ目」が見えました。添乗員さんに図を書いてもらいながら説明していただき,ようやく認識できた時には雲に隠れ始めていました。ギリギリ写真に写せたのが右の写真です。この後,展望台にいる間,ずっと気にしていたのですが,結局,姿を見せることはありませんでした・・・「残念!」と思っていたのですが,この後何回か見るチャンスがあったのでした(笑)。
 「ローランの割れ目(ブレッシュ・デ・ローラン)」は「カール大帝の甥,ローランがサラセン人に追い詰められ,名剣デゥランダルを敵に渡さないため岩にたたきつけて壊そうとしたが,剣は折れず,岩が崩れ落ちた。」という伝説がある場所で,幅約50m,高さ約100mに渡って,岩が割れている?崩れている?場所です。ここはフランスとスペインの国境にもなっています。ピレネーのハイキングではここを越えていくのが有名なコースになっているようです。と言っても山小屋泊を含む結構本格的なコースみたいです。
 13:00,展望台のレストランで昼食。食前酒キール,豆のスープ,カモのコンフィ,ポテト,スポンジケーキ。「キュベ・ドゥ・ミディ」というワインが付いていました。ここでしか飲めないワインだそうです。

ローランの割れ目(カーソルを合わせて下さい。)

キュベ・ドゥ・ミディ

カモのコンフィ

ピック・ドゥ・ミディ展望台(4)

 昼食の後は併設の天文台博物館へ。ピック・ドゥ・ミディ展望台には天文台が設置されています。1706年の皆既日食で,世界で初めてコロナの記述を行ったモンペリエの天文学者プラタドが,この山上で観測を行ったのだそうです。そして,1882年9月7日,ここに天文台が設置されたということで,約130年の歴史のある天文台だそうです。また,ベルナール・リオによるコロナグラフの開発,皆既日食外での初のコロナ観測が行われたのもこの天文台だそうです。現在でも太陽観測がメインに行われているというこの天文台に併設された博物館も,当然ながら太陽や太陽観測に関する解説・展示が主になっていました。時間があればじっくりと見たい場所でしたが,残念ながら時間がありません・・・何よりフランス語は全く分かりませんので,サ〜ッと流して見学するのみでした・・・勿体ない(涙)。天文台博物館入り口は建物の4階(だったかな?)にあり,ここへはエレベーターで上るのですが,エレベーターが上がっている間,天井にはいろいろな天体が映し出されていました。最後に小惑星イダ(だったと思う)が映し出され,隕石のごとく落下,それと同時にエレベーターは到着,隕石落下の瞬間とエレベーター到着がちょうどリンクしているような微妙な演出がなかなか良かったです(笑)。
 博物館を見学した後は併設のショップで買い物・・・ちょっと悩んだ後でこの地域の3D地図(実は鳥瞰図)を購入(11.9ユーロ)。後は時間が来るまで展望台で景色を楽しんでいました。14:15,再びロープウェイで下っていき,ラ・モンジーへと向かいました。

博物館の展示

博物館の展示

博物館の展示

博物館内の様子

雲の上にいるみたいです。

展望台と展望

天文台

再びガスの中へ

時々ガスは晴れます。

ロープウェイ中間駅
トゥール・マーレ峠
 ラ・モンジーに到着,トイレ等を済ませバスへ行くと・・・添乗員さんが何か指さしています。何かな〜と思って話を聞くと,「ツール・ド・フランスの案内板」が集められているのだそうです。ツール・ド・フランスの時の臨時のバス乗り場の案内とか,そういうのが集められているみたいです。ゆっくりみる暇は無かったので,とりあえず数枚写真を撮ってバスへ。15:25,バスは出発しました。
 約10分でトゥール・マーレ峠に到着。ここには「ツールの巨人」オクタヴ・ラピーズの像があり(夏季のみ),サイクリスト達の人気撮影スポットになっているそうです。オクタヴ・ラピーズはツール・ド・フランスに初めてピレネー山脈が組み込まれた1910年の大会で山岳ステージを制した初代英雄だそうです。オクタヴ・ラピーズの銅像は冬,トゥール・マーレ峠付近は厳しい気候なので,低地のタルブに置かれているそうです。毎年6月の第1土曜日に車でトゥール・マーレ峠まで引き上げられ,この時,多くのサイクリストが像を運ぶ車に追随してトゥール・マーレ峠まで登るのが風物詩になっているそうです。
 バスがここに到着した時,物凄い車と人で,ほとんどバスを停める余裕が無く,ほんの少し,像を見物したのみで出発せざるを得ませんでした。まぁ,いいか(笑),一応見たし・・・それにしても,オクタヴ・ラピーズの像,物凄く苦しそうな表情だったような・・・それに上半身裸なのは何故でしょう??

集められた「ツール・ド・フランスの案内板」

トゥール・マーレ峠の標識

オクタヴ・ラピーズの像

オクタヴ・ラピーズの像
コトゥレへ
 15:45,トゥール・マーレ峠を出発。バスは九十九折りの道をドンドン下り,この日の目的地コトゥレへと向かっていきます。そして道は平地へ・・・道沿いの川は明らかに水害の影響を強く受けています。添乗員さんの話では去年,この地域は物凄い大雨だったそうで,かなりの水害が起こり,その復旧がまだまだ終わっていないとのことです。去年のこのツアーは道路の寸断,陥没などでなかなか予定の時間通りに進めなかったそうです。
 そしていくつかの町を過ぎ,再び渓谷沿いの道となっていきました。

こういう離合は普通です(笑)

九十九折りでドンドン高度を下げていきます。

滝がありました!

水害の後が生々しいです・・・。

中世の見張塔・・・だったかな?

何という町だったかな?

渓谷沿いの道になってきました。
ホテル到着
 17:00,コトゥレのホテルアラジンに到着。このホテルに3泊です。部屋に行くとちょっとビックリ,かなり独特の間取りでした。部屋に入るとまず二段ベッド,その奥の部屋に2つのベッド。横には4脚の椅子とテーブル,さらには部屋の中でシャッターが降りていました。どうやら長期滞在者用の部屋でシャッターの奥には台所があるようでした・・・まぁ,こんな部屋もたまには良いかな?と思いましたが,困ったのがコンセントが無いということ!(翌日の夜,発見できました(笑))カメラの電池の充電などどうしても必要なので,結局テレビのコンセントを抜いて使用しました。どうせ,フランス語は全く分からないのでテレビは見ませんので。

ホテルアラジン
コトゥレ散策
 軽く荷物整理をして,18:00,恒例の町の散策に出発です。結構涼しく快適ですが,空はドンヨリとした雲が覆っています。部分的に青空が見えていますが,ちょっとだけ明日の天気が心配になりそうな感じです。コトゥレは小さな町ですが,意外に活気があります。ホテル近くのスーパー(ミニカジノ)でペットボトルの紅茶を購入,19:00,ホテル到着。シャワーを浴び,洗濯をし,19:30,夕食へ。ここでも話が弾み,部屋に帰ったのは20:40。少しだけ本を読み爆睡・・・多分21:00頃,就寝。
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