3日目(2006年12月31日)

ヒヴァからブハラへその1
 4:00 起床。荷物整理をした後,ちょっとゆっくりして6:00からホテル周辺の散歩・・・だが,まだまだ真っ暗,そして・・・寒い!!ちょっと雪が降ったのだろうか・・・?地面が昨夜より白い気がした。・・・本当に周辺だけふらついて15分程度でホテルに撤収。朝食後,7:00にホテルを出発。ここからブハラまで450km!7〜8時間のバスの旅である。まだまだ外は真っ暗だった。空が明るくなり始めたのは7:30を過ぎた頃だっただろうか。
 8:40頃アムダリア川を通過。結構立派な橋だった。2004年に完成したばかりで鉄道と共用らしい。この辺りから本格的に砂漠(キジルクム砂漠)へと周囲の景色は変わってきた。アムダリア川は思っていたほど大きくはなかったが,ここは支流の1つだそうだった。
 9:20,アムダリア川の見える所でトイレ休憩。バスを降りると,道路は何処までも真っ直ぐ続いていて雪も残っている。物凄く寒い・・・寒い!!そして,4匹の犬が出迎えてくれた。トイレ使用料で生計を立てている主人への連絡係のようだった。風が強く体感温度は-10℃を下がっているだろうこの場所で,犬は元気だった。

アムダリア川を渡る。

アムダリア川の所でトイレ休憩

真っ直ぐな道路

出迎えてくれた犬たち
ヒヴァからブハラへその2
 そして,再び出発。途中雪がどんどん深くなり,周囲は真っ白に!!キジルクム砂漠は雪でした。キジルクム砂漠は「赤い砂漠」の意味だそうだが,今回は「白い砂漠」だった。それにしても,チュニジアで灼熱の砂漠・砂漠の雨・砂嵐を体験・・・そして今回は砂漠の雪である。この数ヶ月で,灼熱のイメージしかなかった砂漠の色んな天気を見ることができました。これってラッキー・・・なんでしょうね。
 そして,キジルクム砂漠は草(?)が生えている。この草(?)は「サクサウール」といって,根が20mもあるそうである。この「サクサウール」のおかげで一般的な砂漠のイメージからは大分離れた景色が続いていた。また,ほぼ道路に沿って,葦や竹の束が列を作って植えられていた。これは,道路を砂から守る,ここの下に電話線などが埋まっているという2つの意味があるそうだ。

キジルクム砂漠の雪景色

風紋に添って雪が残っている。

ここの下に電話線などが埋まっている

砂漠には雪が残っている
ホテル到着
 14:35,ホテル「ブハラ・パレス」に到着。そのまま,昼食・・・おかゆが出た。まだまだ,食欲はなかったのでおかゆは有り難かった。あとはグルケバブ(ほとんどハンバーグ)。こちらはほとんど手を付けられなかった。大分,体調は回復しているつもりだがまだまだ・・・であった。そして,15:40にいよいよブハラの観光に出発です。

ホテル「ブハラ・パレス」

グルケバブ

ホテル「ブハラ・パレス」の部屋
チャル・ミナル
 16:00,シトライ・モヒ・ホサ到着!!・・・と思ったら,すでに閉まっていました。大晦日だったから早仕舞だったのでしょうか・・・仕方ないので予定変更。今回の予定に入っていなかったチャル・ミナルへ。ここは行きたかった場所なのでラッキー!!という感じでした。
 チャル・ミナルは4本のミナレットが特徴的な建物です。1807年にカリフ・ニヤズクルによって建てられたものです。メインの道路から細い道路へ,寂しい雰囲気の道をしばらく歩くと,4本のミナレットが見えてきました・・・この建物だけは他の建物と間違えようがありません。とっても面白い形です。この4本のミナレットは4人の娘を象徴しているそうです。「うちには娘が4人いますよぉ〜」ということらしい。だから,4本のミナレットの装飾も違います。4人の娘の性格を表しているのだとか・・・

シトライ・モヒ・ホサ

チャル・ミナルへの道

チャル・ミナル
イスマイル・サーマニ廟
 次に訪れたのはイスマイル・サーマニ廟。892年から943年にかけて造られた,イスラム初期の建築様式の霊廟だそうである・・・が,正直よく分からない。でも,日干し煉瓦かな(?)を積み上げた建物は独特の雰囲気があってなかなかよい雰囲気だ。この廟の周りを3周すると願いがかなうらしいので,とりあえず3周してきました。
 昨年,このサーマニ廟の辺りは木が伐採されて,「サーマニ公園」として整備されたそうである。広い空間にこの小さな描画ぽつんと立っているのはなんだか寂しい風景に思えた。曇っていて,なおかつ,夕方だったからなおさらそう感じたのだろうか・・・
 近くには観覧車があったので乗ってみた。ガラスもなく吹きさらしで,乗り口は鎖をかけるだけ。さらに,中央のハンドルを回すと,観覧席がぐるぐる回る・・・そのたびにキシキシと音がする・・・まぁ,全体として結構老朽化していて,動いていると全体からもキシキシときしる音がする。なかなかスリルのある観覧車だったが,上からの景色はなかなかのものであった。

イスマイル・サーマニ廟

観覧車。なかなかスリルがあった。

イスマイル・サーマニ廟の周辺の看板。
「2007年,新年おめでとう!」
とでも書いてあるのだろうか?

サーマニ公園で出会った姉弟

売店の子ども達
ホテルそばのカウントダウンへ
 18:00,ホテル着。ホテルのそばでは新年のカウントダウンの準備が進んでいて,バスはホテルへ近づけなかった。夕食が19:30なので,ホテルでちょっと休憩したあとカウントダウンを見に出かけてきた。
 新年カウントダウンのはずなのにクリスマスツリーがあり,サンタクロースまでいる!!新年カウントダウンと思っていたのは私のただの思いこみか??・・・まぁ,どっちでも良いのだが。警察官らしい人も沢山いる。人々はみんな笑顔。私のカメラを見ると「写真を撮れ」とどんどん合図してくる。
 ここで,何かの種を買った。結構美味しいのだ。食事の時にガイドのザファールさんに訊いた所,「向日葵の種」だということだった。日本の向日葵の種と違って白くて細い。写真を撮っておけばよかったと今になって後悔している。そう言えば,ヒヴァで食べた「杏の種」も美味しかった。こちらは「種」や豆類が結構美味しかった。
夕食,テレビ取材
 19:30,ホテルにて夕食。E旅行社恒例のソーメンとチキングリル。少しだけ食欲が出てきた私にはこのタイミングのソーメンは良かったです。久しぶりに胃にものが入った感じでした。そろそろウズベキスタンの料理もしっかりと食べられそうな大晦日の晩でした。
 この日,大晦日ということで,テレビ局が取材に来ていて,日本からの観光客ということで取材を受けることに!!添乗員のSさんが代表してウズベキスタンの印象などを話し,私たちはその後ろでニコニコしていました。明日か明後日にTVで流れるらしい・・・でも,もちろん見ることはできませんでした。
 21:00,部屋に戻り,片づけをして,21:30,就寝。

取材を終えて機材を片づけるTV局の人
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