グル・エミール廟・ライトアップ その2
4:50,起床。荷物整理をした後で,5:45にグル・エミール廟のライトアップへ。「まだライトアップしているかな?」とホテルの外へ出ると・・・遠くにライトアップされたグル・エミール廟が!!よっしゃぁ〜!!と思いながら早速グル・エミール廟へ。早朝だからということもあって人通りはほとんど無い。暗く,とっても寒い道を進んでいくと綺麗にライトアップされたグル・エミール廟に到着。しばらく眺めた後,写真を撮りまくり。とりあえず満足してホテルへ向かう途中で,また1枚撮影。写りを確認してから,アングルを変えてもう一枚・・・と思って見ると・・・ライトアップが消えていました。一瞬何が起こったか分かりませんでした。6:15・・・ライトアップはこの時間まででした。その後,何となくこのままホテルへ帰るのがもったいなく・・・ルハバッド廟を通り,近くのティムール像まで行ってホテルへ帰りました。この辺りの時間になると通勤(?)の車もチラホラと見られるようになってきました。結構飛ばしています・・・6:20ホテル着。 |
グル・エミール廟・ライトアップ |
グル・エミール廟・ライトアップ |
グル・エミール廟・ライトアップ |
月とルハバッド廟 |
ティムール像 |
早朝のサマルカンド |
出発・タジキスタンへ
朝食後,7:00にホテル出発。タジキスタンのペンジケント遺跡を目指します。タジキスタンへは山越えです。予想通り綺麗な雪景色が広がります。8:00,国境に到着・・・が,まだ係官が来ていない。「外に出てもいいですよ。左側方向は写真とっちゃ駄目。右側は撮ってもいいらしいです。」などと説明を聞き下車。すると警備員らしき人が左側方向の前方(国境の方向!!)を指し,「綺麗だよ〜写真OK!!」などと言ってくれるのです!!いいのかなぁ?と思いつつ,数枚の写真を撮り,その後,右側方向の写真を撮影。そして,後方(来た方向ですね)へカメラを向けたとたん・・・叱られてしまった。結構怖い・・・曰く「国境では写真を撮っちゃ駄目だと言っただろう!!」・・・えぇ??さっきまでは何も言わなかったのに・・・しかも,国境方向は良くて反対方向は駄目??・・・今でもよく分かりません・・・が,きっとあの方向にはまずいのがあったんでしょう・・・ここは国境だったんです。ちょっと考えが甘かったです・・・反省!!!の時でした。ここで見た朝日に染まる山々はとっても綺麗でした。 |
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タジキスタンとの国境にて,山が朝日に染まっていきます。 |
タジキスタン入国
その後,無事ウズベキスタンを出国。・・・でも結構時間がかかった・・・パスポートの番号とか名前とか,あんなに細かく写さなくても・・・しかも手書きだし・・・と思ってしまうのは日本人故の感覚なのでしょう。タジキスタン側に入り2台のミニバスに分乗,少しだけ進んだ所で入国審査でした・・・が,私たちはパスポートを預けただけでバスで待っていただけ。そして,ここで返却されてきたパスポートを見てビックリ!!タジキスタンの入国スタンプが押してある〜〜!!「入国スタンプも何もありませんよ。」と添乗員さんにも聞いていたし,日本で見た旅行記にもほとんどそう書いてあったのでこれは予想外の喜びでした。・・・やっぱり,せっかく入国するんだからスタンプ欲しいですからね。
9:00,ペンジケントへ出発。 |
紫がタジキスタンの出入国スタンプ。緑はウズベキスタン |
ルダーキ記念博物館
9:25,ルダーキ記念博物館に到着。ルダーキは中央アジアの詩人の名前だそうだ。タジク語をつくった人・・・とも説明があったような気がする。この博物館の周囲は綺麗です。遠くにザラフシャン山脈を望み,ルダーキの像が立っている。なかなかの景色です。タジキスタンの岩石,タジキスタンの動物の剥製(何と・・・コブラが・・・今でもこの辺りにはいるそうです・・・ちょっとビックリ),ペンジケントの遺跡からの発掘品など内容はなかなか充実しています。個人的には特にソグド文字が書かれた(陶器の?)破片に引かれるものがありました。壁画は,「う〜ん・・・こんなものかなぁ・・・なかなか貴重そうだなぁ」と言う所でしょうか。壁画の模写が飾ってあって「これのオリジナルはエルミタージュにあります。」と言われても・・・ねぇ・・・という感じでした。そして何より,ここには,何と電気が来ていない!!外よりも建物内の方が寒かったかも?ほとんど冷蔵庫でした。まぁ,ついこの間まで内戦をしていた国ですから,まだまだここまで手が回らないというのが実情かも知れないけれど・・・せっかく(多分)貴重な壁画とかもあるのだから,設備を早く整えて欲しいものだと思いました。 |
ルダーキ記念博物館 |
ルダーキの像とザラフシャン山脈 |
タジキスタンの蛇・・・何と!!コブラもいます!! |
壁画・・・これは本物。多分 |
壁画・・・の写し。 |
壁画・・・の写し。 |
ソグド文字 |
ペンジケント遺跡
そして,10:35,ペンジケント遺跡に到着。ペンジケントは8世紀のアラブ来襲の時に放棄されたままの状態で残されているので「中央アジアのポンペイ」とも呼ばれているそうです。「NHKスペシャル 文明の道 第5集 シルクロードの謎・隊商の民ソグド」を見てから何となく気になっていたソグドの遺跡である。しかも,この番組ではペンジケントが結構大きく扱われていたので,一層ここが楽しみだったのだ。案内板(?)にあった「古代ペンジケント。5-8世紀」の文字にちょっと感動して,階段を上がって(城壁に上って)広がった景色は・・・ただの穴だらけの土地にしか見えませんでした・・・しかも,降り積もった雪がこの遺跡を更に訳分からん状態にしてしまっているのでした・・・それにしても,ここは住居跡,ここはバザールの跡,ここはゾロアスター教の神殿跡・・・と言われてもはっきり言ってよく分かりませんでした・・・(涙)・・・まぁ,それでも遺跡の中を進んでいくと,何となく,遺跡に見えてくるから不思議なものです。(いや,本当に遺跡なんですけどね。)5〜8世紀の頃にこんな所に住んでいたというソグド人にちょっと思いを馳せたりして,意外に楽しめた遺跡です。
そして,遺跡を通り抜けた先に広がったのは現在のペンジケントの景色でした。トゥルケスタン山脈を背景に広がる現在のペンジケントの町はなかなかの絶景。ここに着くちょっと前にガイドのイシクールさんが「この先の景色にはみんな「おぉ!!」と言いますよ。」と言っていたけど,本当に「おぉ!!」と言ってしまいました。ザラフシャン川も見えたはずだけど・・・これはちょっと分かりませんでした。終わってみると結構楽しめたペンジケントでした。 |
「古代ペンジケント。5-8世紀」の文字にちょっと感動。 |
穴だらけ・・・の遺跡だった。 |
ゾロアスター教の神殿跡・・・らしい・ |
遠くのザラフシャン山脈が綺麗だった。 |
現在のペンジケントの町 |
運転手さん(右)とガイドさん(左) |
昼食
そして,再び国境へ。ウズベキスタン入国の時は現地の人たちを横目に優先的に入国手続き・・・しかも時間がかかるものだから,申し訳なく感じてしまった。
そしてホテルに戻り,昼食。昼食はグルジア風壺料理。何か良く覚えていないんですが,具がとにかく多く,スープという感じじゃなかったです。
昼食後,ちょっとだけ時間があったので(5分くらい)ホテルそばのティムール像へ行くぞ〜と思い立ち,早速出発。ちょっとだけルハバッド廟の写真を撮ったりしてティムール像へ。交通量が多く,なかなか道路を渡れなかったり・・・歩いて往復10分程度の距離ですが,結構時間がかかってしまい,ホテルに着いたのは出発ギリギリでした。やっぱり無茶はするもんじゃないと思い知って汗だらだらでバスに乗り込んだのでした。
午後はいよいよレギスタン広場です。14:30出発。 |
グルジア風壺料理 |
ルハバッド廟。遠くに見えるのはグル・エミール廟 |
ティムール像 |
レギスタン広場 |
レギスタン広場
そして,レギスタン広場です!!多分,このツアーに参加した人たちの9割はここを見たかったんじゃないでしょうか?「ウズベキスタンに来た人のほとんどはサマルカンドに来る。そして,サマルカンドに来てレギスタン広場に来ない人はいない。」ガイドのザファールさんはこんなことを言っていたような気がする。勿論私もここが見たい!!と言うのがウズベキスタンに来た大きな理由の1つです。そして,この日は,期待通り,雲一つ無い青空!!そして,バスを降りると期待通りの光景が!!いや〜感動です。3つの大きなメドレセがバランス良く並んでいます。さすがは「青の都・サマルカンドを代表する場所」です。向かって右側がシェルドール・メドレセ,中央がティラカリ・メドレセ,左側がウルグベク・メドレセ。存在感があります。とりあえず,全景の写真を撮った後,シェルドール・メドレセ,ティラカリ・メドレセ,ウルグベク・メドレセの順に内部を見学しました。 |
シェルドール・メドレセは子鹿を追うライオン(虎にしか見えない・・・)が描かれていることで有名です。ブハラで見たナディール・ディバンベキ・メドレセ同様,偶像崇拝禁止のイスラムではあり得ないものだが・・・このデザインについてもいくつかの説をガイドのザファールさんは一生懸命説明してくれたのだが・・・ごめんなさい・・・覚えていません。また,このメドレセの中庭のある店では民族楽器の演奏を聞かせてもらえました。素晴らしかった!!はっきり言ってブハラで見た民族舞踊より「あぁ,シルクロードにいるんだぁ・・・」と感じさせられました。ちなみに,ガイドのザファールさんも途中から演奏に参加。真剣な表情で演奏を披露してくれました。そして,巧いのです!!色々とできる人です・・・この後,弦楽器のCDを買ったのですが(確か全部で3種類のCDが売っていたと思う・・・)正直,全種類のCDを買いたかったです。持ち合わせが無くて買えませんでした・・・(涙)。 |
シェルドール・メドレセ(画像にカーソルを合わせて下さい) |
シェルドール・メドレセ |
シェルドール・メドレセの中庭 |
民族楽器の演奏 |
民族楽器の演奏 |
シェルドール・メドレセの向かい側にあるのがウルグベク・メドレセ。正直,こちらの内部は(私個人としては)あまり見るべきものはなかった。このメドレセはティムールの孫・ウルグベクによって1420年に建てられたもので,この広場で最も古いメドレセです。そして,このメドレセと鏡を合わせたように,大きさが全く同じにシェルドール・メドレセが建てられた(1636年)。さらに,「この向かい合う2つのメドレセの奥にメドレセをつくると見栄えがいいんじゃないかなぁ・・・」とやらでティラカリ・メドレセが建てられたとか・・・(1660年)。こういう理由,大好きです(笑)。そしてそのティラカリ・メドレセ。内部は「豪華〜!!」の一言に尽きるという感じで,凄いです!!きらびやかです!!そしてここには修復前の写真が沢山飾ってあった・・・こんな状態から修復したんですねぇ・・・
まぁ,それぞれのメドレセは内部もそれなりに見所はあるのですが,レギスタン広場は3つのメドレセの共演を楽しむ場所!!だと思います。たっぷり1時間30分観光して,16:00次のアフラシャブ考古学博物館へ出発です。 |
ウルグベク・メドレセ |
左がウルグベク・メドレセ。ミナレットが傾いている・・・ |
座っているのがウルグベク(ウルグベク・メドレセ中庭にて) |
ティラカリ・メドレセ |
昔の写真(修復前の写真) |
ティラカリ・メドレセの天井 |
ティラカリ・メドレセの内部 |