3日目(午前)(2010年8月9日)

起床・ホテル周辺の散策
 4:30起床。昨晩はいつの間にか寝てしまったので,昨晩の続き・・・荷物整理や写真の整理などをしながら過ごしていると,明日はサハラ砂漠・・・砂丘の入り口のオーベルジュに宿泊,スーツケースを持って行けないので,一泊分の荷物を持っていくことになります・・・と言うことで,その荷物もちょっとだけ整理していると5:00を過ぎた頃から徐々に外は明るくなりまじめて来ました。
 6:00頃,ホテル周辺の散策に出発。外に出ると意外に涼しい!ただ,ゴミがかなり散乱して小バエも結構うるさく飛び回っています。早々に退散,6:30部屋に到着。
 7:00,朝食。ジャガイモ・マッシュルーム・オニオンが個人的に大ヒット。特にジャガイモはこのモロッコ旅行中,チャンスがあれば食べ続けていました(笑)
 出発は9:00・・・あまりにも暇です。7:30くらいから,いつの間にかウトウトと寝入っていました・・・目が覚めると8:30!ちょっとだけ焦って,荷物をまとめて集合場所へ。いよいよフェズ観光に出発です。世界一の迷宮都市とも言われるフェズ旧市街・・・かなりドキドキしていました!

部屋にて

ホテル1階

噴水は止まっていました。

町の風景
王宮
 まず向かったのは「王宮」・・・モロッコ国王がフェズに滞在する時に使用される場所です。勿論,中には入れません。門を見るのみです。しかも,「あちらは写真撮影禁止です」と言う場所もあります。なかなか不自由です。巨大な門です。装飾は結構綺麗です・・・以上(笑)・・・あ,そうそう,空には数羽のコウノトリが飛んでいました。「お〜!」と思って結構写真を撮ったんですが,モロッコでは結構,普通にあちこちで見かけることになるのでした(笑)
ブー・ジュルード門
 いよいよ,フェズの旧市街の中へ突入です。その入り口になるのがブー・ジュルード門。1913年建造のフェズ最大の門です。表側はフェズカラーのブルー,裏はイスラムカラーのグリーンです。どちらにも綺麗な幾何学模様が装飾されています。
 門からはミナレットが2つ見えます。1つはシディ・ルッザース・モスク(右写真・右のミナレット),もう1つはブー・イナニア・マドラサ(右写真・左のミナレット)だそうです。
 ここで,フェズでのもう一人のガイド・シシャモさんと合流しました。この日,最後尾をシシャモさんが常に見ていてくれました。私も最後尾で遅れがちになり,何回,シシャモさんに「こっちだよ」と合図してもらったことか・・・(笑)

門からの2つのミナレット

表・・・こちらからフェズ旧市街へ

旧市街側からの門・・・鮮やかなグリーンです
ブー・イナニア・マドラサ
 ブー・ジュルード門から旧市街中に入り,しばらく歩き右へ曲がるとブー・イナニア・マドラサに到着です。14世紀にブー・イナニア王によって建てられたマリーン朝最大の神学校だそうです。木製の大きな門をくぐると,中庭。壁にはイスラムらしい美しい装飾が施されています。まぁ,イスラムの建築だね・・・って感じでした(笑)当然,ミフラブもあったし。

中庭

ブー・イナニア・マドラサへ

中庭とミナレット

内装

美しい装飾が施されています

ミフラブ・・・だったかな?

参拝の方が体を浄めていました。

猫がゴロゴロ

こちらの猫は動き回っていました
迷宮都市の風景・その1
 ブー・イナニア・マドラサの見学を終えるとブー・ジュルード門へ引き返します。これらの写真はその途中に撮したものです。まぁ,イスラムの旧市街だね・・・って感じでした。それにしても,猫が多いなぁ・・・大勢の観光客の中,猫たちも逞しく生きていました(笑)
南の城砦−パノラマビュー−
 次に向かったのは南の城砦。フェズの旧市街が一望出来るポイントです。ここからの景色はまさに絶景!本当に多くの家がひしめき合っています。遙か左手には王宮が見えます・・・これがまた広い!門を見た時は「大きい門だな〜」位の感想しかなかったのですが,ここから見るとその広さにビックリです。
迷宮都市の風景・その2
 フェズのパノラマビューを楽しんだ後は,いよいよフェズの旧市街の本格的な散策です。ツアーの行列の先頭に添乗員さんと現地ガイドのヤマニさん,最後尾にフェズガイド・シシャモさんが付いての行動です・・・物凄い人混み,細かく入り組んだ道,すぐに,どこがどこやら全く分からなくなってしまいました(笑)・・・やっぱり,イスラム世界の旧市街は凄いです!刺激的です!最後尾にシシャモさんが付いているので比較的安心ですが,みんなにはぐれたら一大事!迷子にならないように,極端に離れないように最大限の注意をしながらの行動です。

多分・・・「銅製品の広場」の大きな木

「銅製品の広場」だったかな?

 こういう看板も味があります

 甘そうなにおいの食物に沢山の蝿がたかっていました
←この雰囲気が好きです 

荷物を運ぶロバ・ラバ
 私が初めてフェズを知ったのは,世界遺産のガイド本・・・その本にはフェズの細い路地でテレビを運ぶロバの写真が載っていました。その寂しげな風景と「迷宮」の文字に物凄いあこがれを抱きました。「いつかはこの迷宮都市に行こう!」と思っていました。
 そしてようやく訪れたこの町・・・ロバに会えるかな?と思っていましたが,いくらでもいました(笑)。次から次に・・・とは言いませんが,それなりの頻度で,大きな荷物を運ぶこの動物が通ります。ロバ・ラバが通るとみんな道を空けます。道には糞が落ちています。真っ昼間で大勢の観光客・・・写真で見た寂しげな風景ではなかったですが。また,実際に見ると本当に大きな,重そうな荷物を一言の文句も言わず黙々と運んでいました・・・ちょっと可哀相にも感じてしまいました。ここは車等も入れないような場所ですから,これしか手段はないのでしょう。それにしても,本当におとなしい動物です。
カラウィーン・モスク
 次に立ち寄ったのはカラウィーン・モスク。書籍「地球の歩き方」によると,「9世紀にチュニジアのカイルアンから移住した女性ファーティマ・フェヘリーヤによって建てられた」そうです。カイルアンと言えば,チュニジア旅行で訪れたグランドモスクのあった町です。へぇ〜あそこから〜・・・とちょっと懐かしくなりました。勿論,イスラム教徒以外は中に入れませんので入り口から覗くのみですが,イスラムらしい美しいモスクでした。

カラウィーン・モスク

カラウィーン・モスク

カラウィーン・モスク

これはどこだったかよく覚えていない

これはどこだったかよく覚えていない
迷宮都市の風景・その3
 更に迷宮都市の散策は続きます。カラウィーン・モスクから先はムーレイ・イドリス廟経由でネジャーリン広場まで歩いていったようですが・・・全く分からないままに必死でみんなについて行っていました。写真も何を撮ったか全く分かりません(笑)この道中ではフェズの旧市街の中では比較的綺麗な通りがあったと思います。綺麗・・・と言えば聞こえは良いですが,旧市街らしさがないというのが正直な印象です。
 ムーレイ・イドリス廟は書籍「地球の歩き方」によると,いわゆる「駆け込み寺」だったそうです。現地での説明でも,そんな話しがされていた気がしましたが,あんまりよく覚えていません(涙)

ムーレイ・イドリス廟(?)

ムーレイ・イドリス廟(?)

ネジャーリン広場付近

ネジャーリン広場の泉
タンネリー(革なめし場)
 そして,タンネリー(革なめし場)の見学です。建物の屋上から見学するのですが,この建物は革製品のお店です。バッグやバブーシュなど並んでいます。そして,渡されたのが「ミントの葉!」。臭いが凄いのでミントの香りで誤魔化しながら見学して下さい(笑)・・・だそうです。ガイドさんはミントの葉を丸めて鼻に詰めています。「この方が良いですよ」と言われたのですが,私たちは笑うのみです・・・この方が良いと言うことを,この直後,思い知ったのでした(笑)・・・本当に物凄い臭いでした。
 暑さと臭いと仕事のハードさ・・・本当に大変な仕事だろうと感じました。 
迷宮都市の風景・その4
 タンネリーを出て昼食のレストランへ向かいます。この辺りは再び細い路地が入り組んだ旧市街らしい道です。壁にミッキーマウスがいました(笑)。歯の模型がありました(笑)。歯医者さんだそうです。

昼食
 12:20,パレス・メメビヒにて昼食。なかなか広々とした良いレストランです。ここでの昼食・・・結構意表を付いた展開でなかなか楽しめました(笑)
 メニューの1つが,「キョフテ・タジン」・・・運ばれてきたタジン鍋のふたを開けると,そこには一面の目玉焼き・・・皆,「えっ?」とビックリしてしまいました。まぁ,勿論,タジン料理で普通の目玉焼きではなかったんですけど(笑)。そしてチキンのパスティリヤ・・・サクサクッとした食感で甘い・・・これまでに食べたことのない料理。かなり美味しかったです。そして,デザート・・・果物がそのままの姿でドン!と置かれました。もうちょっと・・・何か見栄えを良くするとか・・・まぁ,味には関係ないんですけど。いろいろな意味で面白い昼食でした。
 昼食後はちょっと休憩。皆思い思いにくつろぎました・・・私はと言えば,屋上へ上がり旧市街のパノラマを楽しんでいました。
 あと,ここのレストランは福山雅治が以前訪れたらしく,その時の写真とサインがありました。日本人が来たら,必ずこれを見せてるんだろうなぁ〜と思いながら見ていました。今にして思えば,「この写真とサイン」を写真に撮っておけば良かったなぁ〜と思ったりして(笑)

キョフテ・タジン

パスティリヤ

デザート

屋上より
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